石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
低評価の宿、その実態は

長らく更新できなくてすみません。
取材で桜前線を追いかけていました。自転車で。
群馬をスタートしたときは桜もほぼ散っていて、
「ぎゃっ、タイミングをミスった!」
と焦ったのですが、
北上するにつれて、
いまだ散らずに咲き誇っている木が現れ始め、
で、鬼怒川温泉から会津に入った瞬間、
山の様子が一変。
ところどころ雪が残っており、
使い古した筆の毛先のような枯れ木ばかり。
桜の木には……なんとつぼみすらない!
一気に桜前線を追い越してしまったようです。
自転車は、もしかしたら、
旅の手段としては、まだ速すぎるのかも(笑)。

桜のほかにも、
今回いろいろ思うところあり、
感慨深い旅となりました。
5月20日発売の『サイクルスポーツ』に書きます。

ところで鬼怒川温泉。
旅の際、宿はふつうは予約しないで、
現地で探すのですが、
鬼怒川温泉にはもともと泊まりたかったのと、
こういう温泉郷で格安の宿を
現地に行ってから探すのは大変なのとで、
事前にネットで調べてみました。
すると「福松」という宿が素泊まり4900円で、
どうやら最安の様子。
だけど、クチコミを見るとかなり低評価。
清潔感がなく、やる気が感じられない、等々。
でもまいいや、と泊まってみると、これが最高。
たしかに古かったけど不潔な感じはしなかったし、
部屋のお湯は出なかったけど、
どうせ大浴場しか入らないんだし、
僕にはなんの問題もナシ。
それどころか、従業員のおじさんは温かったし、
なんといっても、全部屋が渓谷側で眺望が抜群。
夜、カーテンを全開にして眠り、
翌朝、目の前の絶景に、「ワッ!」と仰天する、
という至福を味わいました。




ロビーからの眺めも、この値段じゃありえねー。


風呂もよかったし、
なんでこんなに低評価になるのか…。
やっぱ他人の評価なんてまったくあてにならんなー、
とあらためて感じた次第です。

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桜を追いかけて

昨日は秋田の湯沢で講演。日帰りで(笑)。
で、今日はこれから取材。
自転車で桜前線を追いかけます。
昨日、東北新幹線の車窓から、
すごい桜並木を見たんですよねえ。
ということで、
その線路沿いを走って探しにいきます。
で、桜前線とともに北上しようかと。
なんか楽しいな。

ところで、昨日は“湯沢のソウルフード”と教えられた
『長寿軒』でラーメンを食べてきました。
メニューは「ラーメン」と「ラーメン大盛り」の2つだけ、というお店。
好きなんだよなあ、こういう店。



見てください、この油の浮き方!
いや、うまかった!
なんかこういうラーメン久しぶりに食べたなあ、
とニコニコ何度もうなずいてしまうようなラーメンでした。
ごちそうさま。

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懲りない面々

ちょっと前のことだが(4月8日)、
政府の会議で、「エネルギー基本計画」が話し合われた。
国民に約束されていたはずの原発ゼロ計画は、
政府が変わった途端にポイと捨てられ、
いつの間にか「重要なベースロード電源」などという耳慣れない言葉で、
早い話が「原発政策をしっかり進めていきますよ」
と謳われるようになった。

この会議でまとめられた計画と、
2012年の衆院選で与党が出した公約との比較がおもしろい。

<1.原発再稼働について>

●選挙時の公約
→ 国民、住民の理解を得て判断(公明党)

●今回まとまった計画
→ 規制基準に適合すると認められた場合、
その判断を尊重し、再稼働を進める。


<2.高速増殖炉もんじゅについて>

●選挙時の公約
→ 廃止する(公明党)

●今回まとまった計画
→ 国の責任のもと、十分な対応を進める。


<3.再生可能(エコ)エネルギーについて>

●選挙時の公約
→ 2030年までに全体の30%への向上を目指す。

●今回まとまった計画
→ 2030年までに全体の20%をさらに上回る
水準の導入を目指す。

・・・

いつの間にかだいぶ変わっているなあ。
ま、いつものことだけど。
おもしろいな、と思ったのは言葉の選択。
そこに思想が見える。
「今回まとまった計画」の最後の文言を拾ってみると、
原発再稼働&もんじゅは→「進める」
再生可能エネルギーは→「目指す」

意気込みが違いますな。

低コストで安定した電力(原発)が経済活動に重要、
ひいては国民生活に重要、
と言うけれど、
それって思考停止なんじゃないのと思う。
結論に原発がどっかと腰をおろしているから、
ほかの方策を必死で考えようともしないし、
当然やろうともしない。
再生可能エネルギーの最大利用を結論に据え、
そこから逆算して政策を立てれば、
あらゆる可能性やアイデアがもっと真剣にひねり出され、
そうして実施されれば、
社会構造もしだいに変わっていき、
コストの問題もやがて適正なところで折り合いがついて、
あらゆる面で人類が前進するんじゃないかと
戯言をほざきたくなります。
今回のような茶番会議を見ていると。


追記
以上は今朝書いたものです。
今日11日、上の基本計画が
閣議決定されたみたいですね…。
アホか。




| 社会 |
会見を見ながらますます思う



小保方さんの会見をちらりと見たが、
佐村河内氏の会見のときほど、
吊し上げ風の嫌な雰囲気じゃなかった。
問題の質が違うから当然だろうが、
2人のキャラの違いもマスコミの追及姿勢に
差を生じさせたんじゃないだろうか?(笑)
ま、それはともかく、どうもすっきりしないものが残った。

ねつ造や改ざんではなく、
未熟者ゆえ、やり方を間違えた、
というのが小保方さんの主張だが、
そこに悪意があったかなかったかに関わらず、
科学の世界では、データを加工すること自体が
<意図的な改ざん>にあたり、不正とみなされるそうだ。
だから正しいデータを提示せずに、
釈明に終始した小保方さんの昨日の会見には、
どのマスコミも「説得力に欠ける」と厳しい。

そういう論調になるのは仕方がないなとは思ったが、
しかし何より首をひねってしまうのが、理研の姿勢だ。
小保方さんによれば、STAP細胞の作成に
200回以上成功しているという。
にもかかわらず、理研は<論文撤回>、
ならびに<小保方さんの懲戒処分>を大前提に
幕引きを急いでいるように感じられる。
自己保身に躍起になっているな、と見えて仕方がない。

論文がお話にならないレベルなのはわかった。
小保方さんの科学者としての資質に問題があるのもわかった。
それはもういいから、
社会にとって何が一番大事かを真摯に考え、
それを全身全霊で追及してほしい。
すっきりしない最大の理由はここだ。

理研はなぜ、独自のレシピを持っているという小保方さんに
STAP細胞の作り方を聞き、
それを再現させる努力をしないのだろう?
今後1年かけてSTAP細胞の有無を検証する、
と理研は言っている。
だが、そのプロジェクトに小保方さんは入っていない。
彼女によれば、STAP細胞は1週間でできるという。
ならば小保方さんを検証に参加させれば、
簡単にその存在を証明することができ、
失った威信を回復できるんじゃないの?
もっとも、小保方さんの言っていることが正しければ、の話だが、
その説自体を真っ向から否定するような雰囲気が
理研にはあるように感じられる。
それがどうも腑に落ちない。
責任逃れのために、危ない橋を渡りたくないのだろうか?

再現できれば、すさまじく意義深い研究なのだから、
少しでも可能性があるなら、
それに全力で向かえばいいのに。
日本の信用回復のためにも、そして人類のためにも。
などと人類の発展に1ミリも荷担していないボンクラは
単純に考えてしまうんだけど。

| 社会 |
トークと元闇市の通り

昨日はジュンク堂池袋店で
刊行記念トークライブ。
お集まりいただいた皆様、
ありがとうございました。

新刊『大事なことは自転車が教えてくれた』に沿って
<旅をさらに楽しむ方法> ならびに、
<世界の絶景イシダシュランで巡る地球一周>
という内容でやりましたが、
初めての試みだったので、
常に適切な言葉を探しながらの
行きあたりばったりトークでした。
なので、たどたどしい面もあったかもしれませんが、
でもその反面、僕自身、どこかでワクワクしていました。
現状を守るより、新しいことをいろいろやっていくほうが、
細胞は活発になるな、なんてことをちょっと思った次第です。


そのあと、関係者たちと池袋で1杯。
池袋は用事がなければ訪ねたい場所ではないランキング
上位の町だが、この雑多で禍々しい町の一角に、
オアシスのようなホッとできる空間がある。
都会の陥穽といった感じの場所。
「栄町通り」ならびに「美久仁小路」だ。
池袋駅の東側にある。
戦後闇市から飲み屋横丁、という変遷をたどり、
現在に残っている。
トークで「居酒屋の選び方」という話をしたばかりなので、
自然と僕が店を選ぶ格好に。
で、あまたある店から僕が目を付けたは「魚徳」。
当然、生ビールはサッポロの店です(笑)。
うん、みごとに当たりでした。
刺身うまかったな〜。



先日、阿佐ヶ谷団地の未来図を観て、
大ショックを受けた
ばかりのせいか、
こういう味のある通りを歩いていると、
わけもなく頬が緩んでしまいます。




| 生活 |
明日トークです

昨日のボクシングの試合。
井上がとんでもないボクサーというのはわかったけど、
メキシコ人のあの(元)チャンピオンは
どうしたんだろう?
ベルトを死守する、
という必死さが感じられなかった…。
好戦的と聞いていたのに。
それぐらい井上に圧倒されたということだろうか?
うーん…。

八重樫とロマゴンの試合が楽しみ!

さて、明日、火曜日はジュンク堂池袋店で
新刊発売記念トーク
本には書ききれなかった
自転車旅のハプニングやノウハウを
スライドとともにお送りする予定です。
残席あとちょっとあるみたいです。
19時開場、19時半開演。
要予約です。
03-5956-6111

| 講演 |
花見といえば
アフリカを一緒に走った仲間、
ジュンが近所に住んでいるのだが、
そのジュン一家と“花見タコ焼き”をやった。
先々週、平山家でタコ焼きをして以来、
サルのなんとかみたいに
ひたすらタコ焼きを焼き続けている。
楽しいし、とにかくうまいんだよなあ。


自然と頬がゆるむジュン

桜の下で食べるタコ焼きがまた格別。
なんであんなに味が変わるんだろう?
残念ながら、雨がパラパラ来たので、
1回焼いて食べただけで、
あとはホームパーティーになったんだけど(笑)。

| 生活 |
朝から女子サッカー

なんという強さ!
17歳以下の日本女子サッカー。
今朝の決勝を観てみたけど、
なんだありゃ!
スペインを圧倒している!
終わってみれば2−0。
危ないシーンはひとつもなく、
逆に日本はあと3点ぐらいとれていたかも。
とにかく一方的な試合だった。
なんでも育成施策がしっかりしていたのだとか。
たしかに個人の技術がずば抜けていた。
チームとしても、急造とは思えないほどの完成度。
日本が他をこれほど圧倒して
世界一になったものって他にあっただろうか?
個人競技ならジャンプの高梨紗羅ちゃんとかいるけど、
団体競技では、ちょっと思いつかない。
いやあ、朝から熱くなりました。
世代交代に苦しむ女子日本代表だったけど、
今後が楽しみだ!



| スポーツ |
増税の実感

書いたまま、アップせずに放置してしまった…。
なので、ちょっと遅きに失した感はあるけれど、
せっかく書いたので(笑)。



増税前の、3月31日。
それも日付が変わる直前の23時、
「あ、忘れてた」と慌ててパソコンの電源を入れた。
前々から目を付けていた本棚を
ネットで買う予定だったのだ。
で、意中の某家具サイトを開いたら、
こんな内容のメッセージが。
「20時から増税のためにメンテナンス中」
ガーン。
23時などというぎりぎりの時間ではなく、
(いやもっと言えば、増税の前日などではなく)
もう少し余裕を持って買っていれば…。

でも日付が変わるとどれだけ差があるんだろう、
とよくよく計算してみると、なんてことはない。
値段が1万円の本棚である。
消費税が3%上がったところで、300円しか違わない。
あ、なんだ、そんなものか。
増税増税って、そんなに恐れることはなかったかもしれん。

で、翌日。
僕の本もちゃんと値が上がっているかな? 
とアマゾンで検索してみたら、
えっ? と一瞬思考が止まった。
新刊は税抜き価格が1400円である。
税込だと、昨日までは1470円だった。
それが今は1512円…。
な、なんかめちゃくちゃ高く感じるんですけど…。

1万円の本棚が、増税後は300円アップ(ま、べつにいいか)。
1470円だった本が、増税後は1512円(え? こんなに違うの?)。

なんかだまし絵みたいだ。
(そう感じるのは僕だけでしょうか?)

こうやって知らずしらず搾取されていくのだろうか? 
と悶々としながらいつものオフィス喫茶店へ。
昨日まで税込200円だったコーヒーが220円になっていた。
うーん、これも数字のマジックか?

…って、これはおかしいだろ。

| 生活 |
桜並木と阿佐ヶ谷住宅
昨日、東京は快晴!
ということで、急いで原稿を仕上げ、
近くの善福寺川公園へ。
僕史上最も感動した桜並木がここにあるのだ。
ま、昔は桜に興味がなかったので、
対抗馬となりうる桜の名所をほかに知らないだけだが。

にしてもすばらしい。


(帰り際に撮影したから空が曇ってしまった)

川沿いに桜のトンネルが延々と続いている。
都心に近いわりに人が少ないのもポイント。
花見をするのに場所取りの必要もない。
桜マジヤベエ〜! と騒ぐガキもいない(たまにいるが)。

ところで帰り道、この桜並木からすぐ近くの、
「阿佐ヶ谷住宅」の跡地に寄った。
この「阿佐ヶ谷住宅」というのは、
1958年に竣工した大規模団地のこと。
戦後の日本建築界をリードした
前川國男などが担当し、
緑豊かな集合住宅、といった意図を持って作られた。
現実離れした美しい場所だった。

こんなところ。











空が広いんだよなあ。

阿佐ヶ谷という町を僕が大好きなのは、
こういった“個性的”な場所が多いからだ。

しかし、老朽化のために再開発が検討され、
同時に、再開発反対のムーブメントも起こった。
その膠着状態が何年も続いていたが、
去年からとうとう工事がスタート。

都会の楽園、阿佐ヶ谷住宅がこんなふうになってしまった。
昨日撮った写真。



あちゃ〜。

住宅だけでなく、森のような広大な緑が
完璧に引っぺがされてしまった。恐ろしい…。

でも冷静になって考えなければならない。
感情論で、こういった開発を暴力とののしることは簡単だ。
しかし阿佐ヶ谷住宅は実際、老朽化がひどく、
ほとんどが空家だった。
都心から近く、敷地も広大。
こんな地が一昨年まで解体されずに
何年も放置されてきたこと自体が奇跡なのだ。

阿佐ヶ谷住宅がなくなったことは悲しい。
でも新しく生まれ変わるものに期待しよう。
あれだけ個性的で、素敵な場所だったのだ。
その意志は再開発にも注ぎ込まれるはずだ。

ということで、ちょっと検索してみたら、
ニュー阿佐ヶ谷住宅の予想図を発見!

こうだ!

ジャーン!











「…………」


な、な、な、


な、なんでこうなるんじゃあああ!

ああ、やっぱり感情爆発。

こんなの阿佐ヶ谷でもなんでもない。
どこにでもある都市のひとつではないか。

それにしても、再開発という巨大な力が働くたびに、
決まって没個性になるのはなぜなんだろう…?
ほかにやりようはなかったのだろうか?
うーん……。

| 生活 |
池袋でトークイベント 2014.4.8.(火)
新刊発売記念スライドショー&トークイベントします。4月8日、19:30から。ジュンク堂池袋本店にて。要予約。詳細は本ブログの2月28日の記事で。もしくはジュンク堂池袋本店のサイトをご覧ください。→http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=4363
新刊が出ました! 2014.2.28発売
『大事なことは自転車が教えてくれた』小学館刊・1400円+税。「冒険と自転車の楽しみ方」をテーマにしたエッセイ集です。ひと言でもいいので感想いただけると嬉しいです→ yusukeishida@hotmail.com
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