石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
こんなにおもしろい試合は

また遅めの更新だが、

一昨日のサッカーの試合には痺れた。

テレビの前にかじりつきながら、

「こんなにおもしろい試合は

ちょっと記憶にないわ!」

などと興奮気味に記憶をたどってみたら、

あったがな。めちゃ最近。

そう、ベルギー戦。

 

ま、あれは本番だったから

一昨日の試合とは比較できないけれど、

でもそれを差し引いても

一昨日の試合は、おもしろかっただけでなく、

たぶん多くの人が忘れているところで

おおいに称賛に値すると思う。

それは何かというと

相手が南米のチームだったということ。

日本代表は伝統的に南米のチームは苦手で

これまでなかなかフィットしなかったのに

その南米の、しかも強豪を攻撃陣は圧倒したのだ。

日本代表の長い歴史の中で

そんなの初めてじゃないだろうか。

少なくとも僕の知る限りはそう。

(ブラジルを負かした”マイアミの奇跡”でも

圧倒していたのはブラジルだった)

 

いや、森保ジャパン、最高じゃないですか。

とくに中島がいいなぁ。

見ていてほんとおもしろい。

パナマ戦は退屈だったのに

一昨日のウルグアイ戦がエキサイティングだったのは

相手のレベルの差もあるけど、

中島がいるかいないかの差もあったんじゃないかな。

中島が入って躍動することで、

観ている僕らだけじゃなく、

ピッチ上の選手たちも刺激を受けて

水を得た魚のように俄然活気づくように思う。

 

僕はかれこれもう何年も

なぜ中島を代表に呼ばないのか?

なぜ彼はJリーグでレギュラーすらとれないのか?

と疑問に思っていたから、

彼の今の活躍はほんと嬉しいし、

想像どおり、というか正直、

想像よりちょっと上を行っているけど、

しかし、南野がこんなにいいというのは

まったく思いもよらなかった。

ほかに堂安もいいし、

外しまくっていたけど大迫もいい。

あと、なにげに試合中の森保監督の表情もいいんだよなー。

なんかずっと半笑いしてません?

中島と同じように、監督自身も

試合をすごく楽しんでいる感じがするな。

 

とにかくスカッとした!

 

*

中島翔哉が1年で激変した理由。

社長直談判で実現したポルトガル移籍。

この記事、めっちゃいいです。

| スポーツ |
カメラマンになった裸族隊長

以下、上品な人は読まないように。

 

ここにも何度か書いているが、

僕は大学時代にブルーラグーン探検隊

通称ブルラグ隊というのを結成し、

無人島に行っては裸族になり、

ウホウホ踊ったり、相撲をとったり、魚をついたり、

焚火を囲んで全員で自作詩の朗読会をやったり、

ウホウホと島一周探検をしたりと、

ありあまるエネルギーを消費していた。

こういうアホな行動に

ついてきてくれるバカもたくさんいて、

僕が卒業したあともブルラグは続いた。

その4代目隊長の話をしたい。

 

こんな男前がいるのかというぐらいの男前で、

たとえが悪すぎるが、

川崎麻世にちょっと似ている。

昔は東幹久に似ていると思ったが、

最近、川崎麻世を見て「おっ!」と思ってしまった。

女子だけでなく男も見とれるような男前だが、

ブルラグの4代目隊長になるぐらいだから

(勝手に任命された感じだったが)

アホである。

しかもかなり底抜けのアホで、

ひとつだけ例をあげると、

無人島で裸族になったとき、

己の陰毛に草木をたくさん差して、

生け花作品を作ったりしていた。

 

僕はその行為に感動し、

彼にポーズをとらせて何枚も写真を撮った。

それでは飽き足らず、

一眼レフカメラの望遠レンズを彼の股間に向け、

生け花作品のドアップを様々な角度から撮った。

その写真が手元にあるのだが、

なぜ現像&プリントができたのか謎だ。

当時はもちろんフィルムカメラであり、

撮った写真を見るためにはカメラ屋に現像を出すわけだが、

そのテの写真はプリントされないはずである。

草木で隠しているわけではなく、

”本体”はもろに写っているのだ。

やはりアートと解釈されたのだろうか。

 

それから約10年後、

僕が世界一周から帰国した際、

大学の仲間が集まってくれたのだが、

その中に4代目隊長もいた。

彼は大阪でカメラマンをしていると言った。

 

その彼と先日、一緒に仕事をした。

最初に別のカメラマンにお願いしていたのだが、

台風の影響で急遽日程が変わり、

誰かいないかと考えたとき、

4代目隊長のことがふと頭をよぎったのだ。

ロケ地はどちらかといえば大阪に近いし、

カメラマンとしての彼の腕はわからないが、

あの生け花作品を考えるとセンスはあるに違いない。

 

彼と会うのはかれこれ16年ぶりだった。

相変わらず男前だったが、

川崎麻世、もしくは東幹久だったのが

ちょっと太ってブラマヨ吉田っぽくなっていた。

笑いのセンスは相変わらずで、

撮影後は旅館に1泊し、

僕は彼の話に耳を傾けながら

腹を抱えてゲラゲラ笑っていたのだが、

何よりウケたのが、

彼がカメラマンに進んだきっかけの話だった。

学生時代、無人島で彼の股間に

無我夢中で望遠レンズを向けている人を見て、

「ああ、こういう仕事カッコいいな」

と思ったんだそうだ。

 

そんな彼との初仕事は、、、

僕のオールヌード撮影である(笑)。

来月、某誌に掲載予定。

初代隊長と4代目隊長の初コラボ作品、

ということで完全に悪ノリしています。

 

あ、間違えた。

初コラボはあの生け花写真だった。

 

ブルーラグーン探検隊、ありし日の雄姿。

 

| 生活 |
いつもの稲刈り

なんかバタバタしていて、

更新が遅れまくってますが、

先週の連休は恒例の稲刈りへ。

アフリカを一緒に走った

「ドライペニーズ」のひとり

タケシが信州の山奥で半農生活をしていて、

毎年この時期は同窓会を兼ねて稲を刈るのです。

 

僕にとっても1年に1回、土と触れるいい機会です。

今年も田んぼはぐじゅぐじゅで

一部しか機械刈りができず、ほぼすべて手刈り。

 

家の前にはぜかけをして天日で2週間ほど干します。

このはぜかけがいいのか、無農薬がいいのか、

いずれにせよタケシ米は甘くて抜群にうまいです。

 

ところで、まだ樋田特需(笑)は続いていて、

今日は16:30からのテレビにたぶんちょこっと出ます。

実は先週も出てるけど(笑)。

| 生活 |
予言者

昨日、金本は辞任すると思う、と書いたが、

やっぱり予想通りの展開となった。

などと書けばかっこいいが、

じつは昨日のブログをアップしたあと

ちょっとは冷静になって、そうしたら

どのメディアも続投と言っているし、

やっぱり続投するんやないやろか、と思い、

「わー!感情のまま無責任なこと書いてもうた!

どうやってケツをふこう?

言い訳するか、シラを切るか、、、

うん、シラを切ろう」

という方向で固まっていたのだ。

で、さっきNHKで金本退任の速報が流れた瞬間、

「わっはっは! 私を予言者と呼びなさい!」

と得意になった。

 

調子にのったついでに書けば、

数日前、阪神ファンの知り合いに

こんなメールを打っていた。

「スポーツ新聞は続投と書き立てているけど、

センセーショナルに盛り上げるための伏線だと思う」

さて、どうなんでしょうね。

こういうのってほんとに意図的に

やったりするんですかね?

 

ともあれ、金本監督お疲れ様です。

選手批判を封印した2年目と

若手の積極起用は好きでした。

なんか寂しさもあるけど、

これからはユーモアたっぷりの解説を期待しています。

 

さあ、次は誰が指揮官になるのか?

しばらくはワクワクするなあ。

予言者は掛布監督が見たい!

 

| スポーツ |
阪神居酒屋にて

阪神好きの編集長と

東中野にある阪神居酒屋「とら」にて打ち合わせ。

43年続く老舗らしい。

昨日は巨人との最終戦。

 

 

なぜかBOØWYの写真なども飾られたディープな店内。

看板もなければメニューもない。

「適当に」とお願いしたら、

ポテトフライ、唐揚げ、野菜浅漬け、

ソーセージが出てきて、

それらとビール10杯くらいで飲んで

2人で7000円台だった。

そして昨日も見事な負けっぷりで、

”単独”最下位も決定。

今季のタイガースについて語る

という打ち合わせは大いに盛り上がった。

 

いまだメディアは金本続投という論調ばかりで、

この店「とら」の店主も金本続投支持派だったが、

金本は自ら辞任を申し出ると僕は思っている。

3位でCSに残った高橋が辞め、

去年はCSに優勝し、

今季も3位争いを演じたラミちゃんが

「責任を取りたい」

と辞任に言及、

5位の森監督も退任が決まっている。

最下位の監督がどの面さげて指揮をとるというのだ。

 

金本は選手としては好きだったが、

監督の資質には疑問を抱かざるをえない。

去年は抑えていた選手批判を、

今年はまた繰り返し始めた。

采配のセンスも大事だが、

(金本監督にはそのセンスも感じないが)

調子の上がらない選手の力を引き出し、

この人のためにがんばろう、

と選手たちから思ってもらえる人こそ名将ではないか。

掛布監督が見たいなあ。

 

「仕事の話もちょっと」

ということで場所を変え、

ちゃんとした打ち合わせもやった。

ただしその店も怪しさ満点で、

ドングリ酒なるものがあったので

それを飲んだらたしかに木の実の味がした。

やっぱり中央線沿線はいいなあ。

 

| 生活 |
錆びたポルシェ

ポルシェの吉田さんと久しぶりに会った。

14年前に北海道で知り合って以来

交流が続いている。

当時彼はポルシェの屋根にコンテナを積んで

北海道をひとりで旅していた。

車体に《和歌山→北海道》とでかでかと書かれた

ポルシェが美瑛駅かどこかに停まっていて、

なんじゃこりゃ?と眺めていると、

「車に興味あんのか?」

と声をかけられ、振り向いたら

カタギじゃない雰囲気のおじさんがいた。

でもしゃべるととても穏やかな人で、

話し込んでいるうちに旅は道連れとなり、

ポルシェ旅を束の間体験させてもらったのである。

車の中は全面に板が敷かれ、

足をのばして座れるようになっており、

さながら”お座敷カー”だった。

 

今回会うのは3年ぶりか4年ぶりか。

70歳を過ぎたはずだから、

さすがにそろそろ老いたかなと思いつつ

待ち合わせ場所に行ったら、

相変わらず背筋のピンとのびた

ダンディでかっこいい吉田さんが立っていた。

 

会うたびに刺激をくれる人だが、

今回もそうだった。

大船渡からの帰りらしい。

建築作業員だった吉田さんは震災後、

毎年大船渡に通って、現地で約1ヵ月、

ボランティアで建築現場に立っている。

同じ現場に20人ほどの作業員がいるそうだが、

ボランティアで働いているのは吉田さんだけだ。

「和歌山から大船渡までの電車代も

バカにならないじゃないですか」

と僕が言うと、吉田さんは飄々とこう答えるのだ。

「だから和歌山でアルバイトして

足代を貯めてるんやん」

「でも向こうは払うって言ってるんでしょ。

足代ぐらいもらっても…」

「そんなんイヤやわ。やる気なくすわ」

「なんでそこまでできるんですか?」

「さあ。あいつのこともあるんかな」

吉田さんは自閉症の息子さんを

事故で亡くしている。

「世の中の役にたてたらええな、いうんかな」

のんびりした口調でそう言うのだ。

 

吉田さんは一昨年、69歳のときに

大きな事故をやったらしい。

前後の記憶がないため、

状況が思い出せないそうだが、

ポルシェはほぼ廃車になった。

「ほんま残念やったわ。

70歳になったら車体にヤスリをかけて

塗装はがして錆びさせよう思ってたんや。

それで日本一周するつもりやってん」

「なんで錆びさすんですか?」

「映画の『マッドマックス』みたいでカッコええやろ」

「ポルシェのマッドマックス!」

「見たことないやろ。絶対笑われるで」

いたずらを考える子供のような目でうれしそうに話す。

やっぱりカッコイイなあ、と僕は羨望すら覚えてしまう。

 

食欲も相変わらずだった。

昼に「茄子とトマトのスパゲティ」と

「中落ちカルビ膳」を食べる71歳。

 

 

| 生活 |
五島行きの船会社がつぶれた…

先月取材した五島列島の原稿を

いまちょうど書いているところなのだが、

耳を疑うようなニュースが入ってきた。

長崎や佐世保と五島を結ぶ船会社が倒産したらしい。

えっ、じゃあ博多発の船でしか五島には行けなくなるの?

長崎の人や島民の人たちはどうなるの⁉

と心配になったのだが、よくよくニュースを読んでみると、

五島産業というひとつの船会社がつぶれただけらしい。

長崎や博多と五島を結ぶ航路は、

調べていると頭が混乱するぐらいたくさんあって、

船会社も複数ある。

だから今回の五島産業の倒産でたちまち

長崎から五島に行けなくなるというわけではなさそうだ。

ということで、五島方面への旅を予定していた方、

旅の行先を変更する必要はありませんよ。

 

しかし五島産業の船を定期的に利用していた

地元の人にとっては大きな痛手にちがいない。

離島航路は運営が難しいだろうが、

なんとか救済できないものか。

それにしても今年7月に世界遺産に登録されたというのに、

その3ヵ月後に倒産だなんて。。。

 

先月五島に行ったとき、

じつは現地の旅行客の人出を見ながら、

世界遺産登録の影響はまだそこまでないな、

とイチ旅人としてホッとしていたのだ。

今回の世界遺産は長崎市や平戸や天草など

広範囲に及んでいるため、

五島にまではまだそれほど

客足ものびていないのかもしれない。

もしかしたら今回の船会社の倒産も

そのあたりの見込み違いがあったのかな、

とちょっと思ったが、

いまはバタバタしているので

裏は何もとっていません。

 

 

 

| 社会 |
逃走犯が求めたもの

樋田容疑者の自転車と装備を見てどう思うか?

というコメントを出版社や放送局から求められたので、

「逃げているというより

旅を楽しんでいるように見える」

とそっちょくに思ったことを言い、

そのことを昨日ここにも書いた。

 

その後、いろんな情報が出てきた。

日本一周中と吹聴したり、大胆にも撮影に応じたり、

とまあナメたことをしていたようで、

やっぱり俺の直感は正しかったのだ、

などと僕もいい気なことを思ったのだが、

ふとあることが気になり、調べてみたら、

おい! とツッコミたくなった。

彼が逮捕された道の駅「サザンセトとうわ」の場所だ。

僕はこのあたりの地理に暗いため、

調べるまでピンと来なかったのだが、

こんな場所にあるのだ。

 

(クリックすれば拡大します)

 

街道からだいぶ逸れた島の先のほうである。

大荷物を積んだ鈍足のクロスバイク

(樋田容疑者が乗っていた自転車)

でわざわざ行くにはかなり面倒な、

言い方を換えれば相当酔狂な場所だ。

やっぱりこいつ、のんきに旅を楽しんでいたな、

という思いがますます強くなったのだが、

ふと、待てよ、と思い直した。

 

イチ自転車旅行者として、

旅しているときの感覚をいえば、

よっぽど強く惹きつけられるもの、

たとえばこの島に対する思い入れや、

絶景や激ウマメシなんかがなければ、

こういうところにはなかなか足が向かない。

(軽快なロードバイクなら別だが)

そこまで考えたとき、

そうか、あったのだ、と思った。

樋田容疑者にとっては。

土地の名物を地元の人に聞いて食べたり、

(そういうことをしていたらしい)

釣りをしたり、写真撮影に応じたり、

走った県に色を塗ったり、

そうやって自転車旅の楽しさを

感じ始めていたかもしれないこの男が、

しかし心の奥底で求めていたもの、

それは監視の目がゆるく、おっとりした空気が流れ、

気分が楽になれる、島の「のどかさ」ではなかったか。

 

そういえば、リンゼイさんを殺害した市橋達也も

南の島に潜伏していたよなあ。

 

| 社会 |
チャリダーに化けた逃走犯

昨日の台風は東京でも猛威をふるった。

午前1時頃、一旦布団に入ったものの、

風の音があまりにすごいので、布団をはねのけ、

ケガをしている人がいないか、

いたら助けよう、

と心なしか軽快な足取りで外に出たのだが、

雨もひどかったので早々に引き返した。

(でも家の庇の下から観測していたけど)

パタゴニアの風は日本の台風どころじゃない、

とあちこちで話してきたが、

訂正したいと思う。

昨日のはすごかった。

 

ところで富田林署から逃げた

樋田容疑者がとうとう捕まった。

自転車旅行者を装っていたとか、

日本一周チャリダーと共に旅していたとか、

そのチャリダーも盗んだ自転車で旅していたとか、

いろいろ混沌としておもしろい……あ、失礼、

無事つかまって胸をなでおろしているが、

樋田容疑者が乗っていたとされる自転車を見て、

えっ⁉ と意外に感じた。

 

 

……旅、楽しんでない?(笑)

 

自転車旅行者を装っていたのだから、

ま、こういう格好になるのはわかるが、

なんというか、逃走中の切迫感や悲壮感より、

”遊興感”のほうが強いんだよなあ。

釣り竿とか、収納ボックスとか。

お金がないから魚を釣って

食料にしていたという推測もできるけど、

魚ってそんなに簡単に釣れないし、

それを調理する手間もスキルも調理器具も必要になる。

万引き常習犯が

腹が減ったから釣りをしようなんて思うだろうか?

なんて考え始めると、

釣りも娯楽でやっていたようにしか思えなくなるんだよなあ。

 

そもそも、自転車旅行しながら逃げていたと聞いたとき、

自転車旅行者から自転車と装備を一式盗んだのか、

それとも自転車だけ盗んで装備を揃えていったのか、

どっちだろうと思ったのだが、

この写真を見たとき、ますますわからなくなった。

後輪の横についている黒いバッグと

サドルの下のほうについている三角の黒いバッグは、

ツーリング(旅)専門のギアに見える。

(写真が不鮮明なので微妙だけど)

逃走犯が専門ショップに行って、

これらを万引きするだろうか?

その姿を想像してみたが、

ちょっと無理があるような気がする。

逃げるのだけが目的であれば、

もっと適当に荷物をくくりつけるんじゃないだろうか。

だから、正直この写真だけ見れば、

自転車旅行者から装備もろとも一式盗んで、

そのあと適当に荷物を積み上げていった、

というふうに僕の目には映る。

あるいは、自転車だけ盗んだあと、

自分で装備を揃えていったのだとしたら、

過去に自転車旅行をした経験があったのかなと。

 

また、同行していた日本一周チャリダーとは愛媛で会い、

逮捕されたのが山口ということは

おそらく「しまなみ海道」を走っていたのだろう。

サイクリストの聖地と呼ばれる場所だ。

監視の目がゆるいと踏んでのことかもしれないけど、

やっぱり旅を楽しんでた部分もあるのかな、と思ってしまう。

被害者の心情を思うと、いい気なものだ。

 

某放送局や某出版社からコメントを求められたので、

以上のような話をしました(笑)。

 

 

| 社会 |
あの感動をもう一度ツアー

広島の竹原に行ったとき、

いい店を求めて町を歩きまわっていたら、

「伏見」というちょっと怪しい感じのする店が目に入り、

それ行けと入ってみると、

これが京都の「おもて」に並ぶ超大当たり。

カウンター席に座るやいなや、

主人が僕の前にワイングラスを置き、

勝手に日本酒をなみなみそそぐのである。

こういうのはちょっとなあ、

と思いつつ、その酒を飲んだら、

「ええっ⁉ なにこれ⁉」

衝撃的なうまさだった。

 

主人は僕のオーバーリアクションに気をよくしたようで、

お薦めを次々に注いでくれたのだが、

どの酒もちょっと格が違うのである。

聞けば、純米無濾過生原酒しか扱わないそうで、

しかも主人みずから全国の酒蔵を巡り、

気に入った酒しか置かないそうな。

 

何より感心したのが、温度管理。

主人が研究に研究を重ね、

無濾過生原酒に最適な温度を見出したらしい。

開栓前だとマイナス4度、

開栓後はマイナス1度なんだそうだ。

開栓前のほうが低いというのが

ちょっと不思議な感じがするが、

これが1度でも違うとダメらしい。

そのために食品工場を思わせる

巨大な高性能冷蔵庫を店に入れている。

温度を表示するディスプレイは常に、

「−4℃」「−1℃」

とターミネーターの目のように赤く光っていて、

その温度を寸分の狂いもなく守っている。

つまりまあ変態な店である。

 

しかしそのマニアックなこだわりが奏功しているのは明白で、

ひと口飲むたびに唸らざるをえなかった。

地元の常連客とも仲良くなった。

「この店に偶然入ったの?

よく見つけたねえ」とえらく驚かれた。

全国からファンがやってくる店らしい。

そりゃそうだろうなあ。

 

で、この「伏見」の主人T氏が新宿のある店を教えてくれたのだ。

T氏が監修し、同じように厳選した無濾過生原酒を

温度管理にこだわって出している店だという。

 

昨日、友人の再就職祝いでその店を予約していった。

ワイングラスになみなみ注ぐところまで「伏見」と同じだ。

ただ、「伏見」で飲んだ酒とは、印象が違った。

悪くはないのだが、何かが違う。

冷蔵庫が普通の業務用で、

客も多かったから頻繁に開け閉めされており、

あれじゃ温度を一定に保つのは難しいと思えたが、

そのことが原因だろうか?

あるいは「伏見」で飲んだときは、

隠れ家のようなあの怪しい雰囲気が

日本酒の味を何割か増しにしていたのか。

それとも旅先で偶然見つけた喜びに酔っていたのか。

 

よくわからないが、大量に飲んでも翌朝はスッキリして

まったく二日酔いにならないところは、

昨日の店も伏見と同じだった。

 

こちらは竹原の「伏見」

あっち方面に行くことがあったら是非。

 

 

| グルメ |
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