関西屈指の観光地、南紀白浜で生まれ育った筆者による
というのを5年ほど前にここに書いてから、
たまにアップデートしているのだが、
久しぶりに書き足したいことができた。
この「白浜ベストプラン」の目玉が
”世界一の温泉”と僕が呼んでいた
「綱の湯」という共同浴場だったんだけど、
コロナ禍により3年前に廃業してしまった。
僕の中ではここを超える温泉が本当になかったので、
あまりのショックに飯も喉を通らなくなった(10分ぐらい)。
ちなみに白浜には15の源泉があり、
上記の「綱の湯」は白浜では珍しい湯を引いていた。
あの源泉を引いている浴場がほかにないだろうか。
いろいろ調べた結果、1か所だけ見つかった。
(3年前のことなのでどうやって調べたか忘れたが、
たしか源泉を持つ会社に電話して聞いたような)
コロナ禍の帰省ではいつも旅館に泊まっていたから、
なかなかその湯に入りにいけなかった。
でも今年の正月は実家に泊まったので、
やっと念願がかなってその温泉に入ることができたのだ。
その結果、やっぱり素晴らしかった。
あっさりめの湯だから
その個性に気付かない人もいるかもしれない。
でも「綱の湯」を至上だと思っていた僕は
入った瞬間に「キター!」と笑みがこぼれた。
あっさりだけどトロッとした肌触りに
ほのかな硫黄の香り、強めの塩分、
全身パックしたようなしっとりした湯上り、
長湯しても疲れない優しさ。
主張はしないけどしみじみすごい。
こんな湯はちょっとない。
風呂から上がると受付の方に
「よくぞこの湯を復活してくれました」
と僕は暑苦しいくらい礼を言った。
じつはここは共同浴場ではない。
一度廃業した旅館で、
有志の面々が復活再生させた宿なのだ。
日帰り湯もやっているということなので、
僕はそれを利用したのである。
一緒に行った相方の虎キチKに、
ここが綱の湯と同じ源泉だということを
僕はきちんと話していなかった。
けれどもKは1時間以上も長湯して
出てきたと思ったら完全に昇天した顔になっており、
「最高…」と一言。
「ここ、綱の湯と同じ源泉やで」と言ったら、
「やっぱり」と深く頷き、
それから受付に行って僕と同じように
相手をハグせんばかりに暑苦しい謝辞を述べていた。
で、この風呂がどこかというと、
すみません、ここには書きません(笑)。
混雑すると困るので。
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