石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
お宝さがし

吉村昭の『高熱隧道』を読んで以来、

ずっと行きたかった黒部峡谷にようやく行けた。

紅葉がちょうど見ごろだったし、

三連休の初日だったので、

トロッコ列車も激混みにちがいない、と

早朝に起き、始発駅の宇奈月まで

自転車でぶっ飛ばして行ったら、

混雑ぶりはさほどでもなく、

トロッコ列車も余裕で一番いいポジション、

つまり進行方向に向かって右側の席を確保することができた。

(ピーク時で休日でも午前中なら問題なく乗れそう)

 

で、それから約1時間半、夢の世界に浸り、

写真もアホほど撮ったのだが、

走っている列車から撮ると、どうしてもブレるし、

構図もくるってしまう。

結局、宇奈月から列車を入れて撮った写真が一番よかった。

これです。

 

 

その後、糸魚川〜上越〜長岡とチャリで走ったのだが、

長岡の隣の宮内でとんでもないものを見た。

たまたまここを通りがかり、

それが目に入って、急ブレーキをかけたのだ。

コテ絵に彩られた蔵である。

日本広しといえど、これほど壮麗な蔵がほかにあるだろうか。

くわえて何の情報もない状態で見たから、

驚きも喜びもひとしおだった。

僕が旅に求める「お宝発見!」の興奮が久々にやってきた。

 

以下、その蔵の画像を載せますが、

できれば、みなさんにも、このときの僕と同じように、

何も知らない状態で見てほしいので、

画像も小さくしておきます。

ぜひ、情報ゼロのまま、現地で実物を見てみてください。

長岡まで行くことは生涯ない、という人は、

クリックして大きな画像でご覧あれ。

 

これが見えた瞬間、ブレーキをかけました。

この蔵の正面だけでもすごいのですが、

側面にまわると、さらに

 

どーん。

なんじゃこりゃあああ。

 

「機那サフラン酒本舗」という酒蔵の蔵です。

名前で検索すればいろいろ出てきますが、

画像は見ずに、下のこの地図だけを頼りに行ってみてください。

住所は「新潟県長岡市摂田屋4丁目6-33」

宮内駅から徒歩10分。

この一帯、摂田屋はほかにも

古い酒蔵や味噌醤油の醸造所があり、

楽しい散策ができますよ。

宮内駅の駅前には長岡ラーメンの元祖として知られる

青島食堂もあります。

 

いや、日本もまだまだ”お宝”だらけですね。

 

ちなみにこの旅の模様は

『サイクルスポーツ』の12月発売号に書きます。

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道南もいと楽し

北海道ツーリング取材から帰ってきました。

先週はじめまでは東京よりも気温が高いぐらいだったようですが、

僕が行ってからは連日涼しく、いい避暑になりました。

あ、いえいえ、仕事です、仕事。

 

今回は道南、苫小牧〜函館をまわりました。

テンションがあまり上がらない地域だったのですが(失礼!)、

いや、やっぱり北海道はいいですね。

おもしろい出会いもたくさんあって、

充実した1週間となりました。

 

この旅の模様は9月発売のサイクルスポーツに掲載しますが、

その前に、お気に入りの写真を1枚。

 

 

 

何万人が同じことやっただろう…。

(ちなみにこのクマ、本物の剥製ですよ)

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あじさいロードと陽気

広島から帰ってきました。

島根県の益田に近い地域に行ったので、

豪雨被害の影響がやっぱり多少ありました。

土砂崩れで道が通れなくなり、

迂回路を探しながら行くという感じ。

 

それよりなにより、

災害とは無関係の旅の取材だったから、

何かうしろめたい感じがするというか…。

この状況で遊びの取材なんかしていていいのか、みたいな。

でもま、仕事なので楽しい記事を書くだけなんですけど。

 

取材自体はとても内容の濃いもので、

日本にこんな場所があったのか、とびっくりしました。

それは8月6日発売のビーパルに書くとして、

その場所に向かう道中もなかなかのものでした。

道路が延々とこんな感じなのです。

 

 


その名も「あじさいロード」。

もしかして10劼阿蕕い△辰燭里任蓮

 

クマが出没しまくる山奥の町に一泊し、

帰りは広島市の名店「陽気」のラーメンへ。

 

 

拙著『洗面器でヤギごはん』の最終話に出てくるラーメンです。

サラリーマン時代、足しげく通った店で、

世界一周中はこのラーメンを食べる夢を何度見たことか。

こちら江波の本店で食べるのは、たぶん10年以上ぶり。

 

…うーん、麺変わった?

なんか感動量が以前より少ない気がするんだけど、

思い出の美化現象?

ま、うまいのはうまいんだけど。

 

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価格破壊の美食宿(北海道)

昼飯時、テレビをつけたら、

松居一代が激高していて、

ちょっと正視に堪えないので

すぐにチャンネルを変えた。

そしたらまた松居一代が激高し…

というループにはまった。

どのチャンネルも松居一代が叫んでいた。

ほんときつい。きつすぎる。

マジで見ていられないので消した。

豊田真由子様はおもしろいんだけど、

この差はなんだろう?

 

という深い思索は置いといて、

北海道のおすすめ宿、ご紹介。

増毛の「ぼちぼちいこか」。

 

 

建物はこのとおりかなりレトロ。

とほ宿」という旅人宿のひとつです。

基本、男女別相部屋で、

今でいうゲストハウスの走りですかね。

でもゲストハウスはちょっと機能的すぎるというか、

宿によってはやや冷たい印象を受けるところもあって、

「これはカプセルホテルのカプセルないバージョンやん」

と思うこともあったり。

ま、寝るだけならそれでいいんだけど。

とほ宿のほうはもっとアットホームで、

旅人同士、交流を求めて泊まりにくる感じ。

食事は居間で全員がそろってから、

「いただきます」といって食べる。そういう宿。

 

で、この「ぼちぼちいこか」の

最大おすすめポイントは何かというと、メシ!!

ここの女将さんも手からなんかへんなもんが出ています。

何を食べても最高にうまいです。

毎回ホント感心します。というか、なんか感動する。

女将はいつも謙遜するけど、

バターは高額なカルピスバターを使うなど、

相当にこだわっている様子。

 

で、一泊二食付きの値段がなんと、

 

5,000円…!(税込み)

 

利益出てるんかい!

カルピスバター使っている場合か!

 

しかも2泊目からは200円引きで、4,800円!

生ビールも中ジョッキが450円とか、

最北の蔵として知られる増毛の地酒「國稀」の

清酒1合が250円、純米酒1合が350円とか、

一休さん(宿主の名)、もっと取りなよ!

 

素泊まり3,000円てのも一応あるけど、

ここは何がなんでもメシ付きで!

ま、相部屋がダメな人はダメだろうけど、

そうじゃない人は、ぜひ。

 

宿に併設した女将の喫茶店「海猿舎」もいい雰囲気。

ネルドリップの美味しいコーヒーが飲めます。

 

増毛は町全体がレトロで、いいところですよ。

旧駅舎前の観光案内所に

高倉健の映画『駅』に登場する

居酒屋「桐子」のセットができました。

無料の貸し衣装もあって、なかなか楽しめます。

 

 

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『北の国から』巡り

北海道には、礼文島の花以外にもうひとつ目的があった。

ズバリ、『北の国から』ロケ地巡り!

ええ、ミーハーなんです、僕は。

 

『北の国から』のDVDを友達から借りて、

出発前に鑑賞しながら、いろんなシーンをデジカメで撮影、

36年たったいま、そこがどうなっているかを現地で検証し、

今後の人生設計に役立てようという試みである。

 

いや、これが想像以上におもしろかった。

宝探しのワクワク感に道中包まれ、

劇中のシーンと同じものを見つけるたびに大はしゃぎ。

レンタカーの中のBGMはもちろん『北の国から』。

これをかけて走るだけでもかなり笑えるし、

笑ったあとは、あのドラマの世界に浸って、

結構うっとりしてしまうのである。

 

では、早速いってみよう。

 

純や蛍が通った中ノ沢分校は…

 

 

今もあった!

鉄棒は撤去され、公民館になっていたけれど、

建物はほぼ昔のまんま。

 

 

弁護士さんと離婚の話し合いをした

レストラン「ワインハウス」は…

 

 

そのままの姿、名前で現存!

でも川のまわりにはいろんなものが増えている。

川沿いには土手なんかも。

 

 

五郎さんがよく繰り出した「へそ歓楽街」は…

 

 

2軒だけ当時の店があった。

「スナック潮」とその後ろの「炉ばた」がそう。

 

 

たびたび出てくる喫茶店「くるみ割り」は…

 

 

現在は名前を変えて昼だけ営業中(名前は失念)。

特徴的な照明や薪ストーブも当時のまま。

あと、2話目で草太がつららとこの店で落ち合うシーン。

ウェイトレスのお姉さんが美人さんなので一瞬、女優かな?

と思ったのだけど、

でも草太役の岩城滉一を見ながらめっちゃはにかんでいるので、

本物(富良野住民)かな? いや女優かな?

と一晩中寝ずに考えていた。

 

で、今回行ってみて、判明。

 

本物でした。

36年の時が流れていました。

(いや、でも今もおきれいでした)

 

 

で、気になっていた「渡部医院」。

木造のレトロなかっこいい病院なんだけど、

まさか残っていないよなあ、と思いつつ、

レンタカーのナビに「渡部医院」と入れ、

ナビの指示通りに走らせてみると…

 

 

 

ぐわ! あった! 残っていた!

「渡部医院」の看板もそのまま! 病院も現役!

 

「くるみ割り」の店主の話によると、

建て直したほうが安く済むけど、

医院長先生はこの外観の美しい建物を残しておきたく、

中をリノベーションしながら使っているとのこと。

 

 

あと、こちらはスペシャル版で、「87初恋」から。

 

「直してやろうか?」

 

はい。ファンにはおなじみのシーンですね。

れいちゃんの自転車のチェーンが外れたところへ、

純がしらじらしく現れるところです。

 

この場所が今は…

 

 

 

 

 

ちゃんちゃん。

 

 

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歌って踊る宿、再び。

礼文島ではキ○ガイユースホステルとして名高い

「桃岩荘」に泊まりました。

なんだかんだでここに泊まるのはもう6回目。

はっきりいって大好きな宿です。

 

ただ、悲しいかな、今年から夕食の提供はやめたとのこと。

(朝食と昼食の「圧縮弁当」は提供しています)

まわりは海しかなく、

町までは徒歩1時間ほどの距離。

バスはありますが、2時間に1本程度で、

そもそもバス停までが徒歩20分とまた遠いわけで。

このロケーションで夕食提供廃止というのは、

正直、耳を疑いました。

18時半と、たしか19時半の宿のピックアップ車で

拾ってくれるそうなので、町に出て晩メシを食べて、

ピックアップにのせてもらって帰るか、

あるいは宿の売店「ぶたなすび」で販売している

パックご飯やレトルトカレーやカップラーメン、

もしくは町で何か買ってきて自炊するかの二者択一。

(ただし、電子レンジと電気ポットのお湯しか使えません)

 

この夕食提供廃止は”縮小”ということなのかな?

と少し寂しく思いました。

やはり今の時代、このキチ○イユースのスタイルは

あまり受け入れられないのかな?

このままどんどん縮小していくのかな?

もしかしたらあの「ミーティング」も

今では形を変え、大人しくなったのかな?

そんなことをうだうだ考えながら、行ってみると、、

 

 

 

…昔と一緒でした。

 

万歳!

 

宿泊客も6月にしては多く、活気も以前のままでした。

 

 

爆笑礼文島ガイドもいつもどおり。

 

歌のコーナーも相変わらず大爆笑。

 

そして宿泊者たちも一緒に歌って踊る狂騒タイム。

(自由参加です)

 

礼文島で忘れられない思い出を作ってもらおうと、

宿のヘルパーたちが全身全霊でパフォーマンスをするのです。

 

宿泊者の中にはオーストラリア人や

ドイツ人のカップルもいました。

彼らのガイドブックにも

「歌って踊るクレイジーで楽しい宿」

と紹介されているようです。

ドイツ人の女性はほとんど日本語を話せないのに、

ここに来るのは2回目だとか。

前回楽しかったから、彼氏をつれてきたみたいです。

ドイツといえばユースホステル発祥の地。

君らの国にもこんなユースがあるのかい?

と聞いてみたら、「絶対ないと思う」とニヤリ。

彼氏のほうもずいぶん気に入ったようです。

 

みなさんもよかったら一度、ぜひ泊まってみてください。

飲酒厳禁、起床6時、消灯22時、

と昔のユースホステルの厳格なルールを守っているので、

ダメな人にはダメでしょうが、

このルールが実はすごく理に適っているんです。

礼文島では山歩きをしまくったので、

今回の旅行中で一番疲れていたはずなのに、

桃岩荘のおかげで、体は一番元気でした。

歌や踊りのエネルギーと笑いと適度な規律が、

肉体を活性させるのだと思います。これマジで。

 

ところで、泊まるのであれば、

ぜひ2泊以上を検討してください。

1泊だけだと、あっけにとられて終わるかもしれません。

でも2泊目からはすっかり場の空気になじんで、

心の底から楽しめると思います。

ヘルパーたちもみんなフレンドリーだし、

旅行者同士の交歓を支えてくれます。

 

そして何より、僕がここに泊まることを全力で勧める理由。

それがこれ。

 

見送り。船から撮影しました。

 

ヘルパーや宿の連泊組の方たちが

声を枯らして大声で歌いながら見送ってくれます。

毎回本当に泣けてきます。

人と会って、笑って、泣いて、強烈な思い出が胸に刻まれる。

これって、旅の最高の形じゃないですかね。

 

ところで今年から桃岩トンネルが新しくなり、

1.5劼曚匹猟垢気砲覆蠅泙靴拭

抜けるのに歩いて20分ぐらいかかります。

フラワーロードやハイジの丘など、

高山植物を見るためには

このトンネルを抜けていくしかありませんが、

徒歩で行くのは正直、相当辛いです。

元地から香深へ行くバスの時間を調べて、

バスで抜けるようにしたほうがいいと思います。

ただ、先にも書いたとおり、

バスは2時間に1本ぐらいしかないので、

ある程度計画を立ててから行ったほうがいいかと。

礼文島内のバス時刻表

(宿の送迎車に乗せてもらうこともできますが、

定員オーバーで乗れないことも多いです)

 

6月から7月にかけて高山植物に包まれる礼文島は

僕が日本で一番好きな場所のひとつです。

未訪の方はぜひぜひ。

 

 

 

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北海道は花の季節

北海道から帰ってきました。

この時期の北海道は天気が悪く、

今回も連日曇りがちでしたが、

それでもこの時期を選んで

行ったのにはわけがあります。

ずばり、花。

 

エゾカンゾウとエゾスカシユリに覆われたサロベツ原野。スゲースゲー!

 

礼文島の桃岩展望台コース。レブンキンバイソウや紫の花が満開。天国!

 

懇意にしている美人女将みどりさんがいる「民宿宗谷岬」の晩御飯。

タコシャブ、毛ガニ、ツブ貝、エビエビ!

今回たまたま楽天トラベルを見たら、

340件もの口コミが入っていて、

平均評価が5点満点中4.8とすごいことになっていた。

やっぱそうなるよねえ。

 

美瑛の四季彩の丘。ここは7月からがベストシーズンらしいです。

 

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ジェットスターとの攻防

明日から北海道に行くことにした。

久しぶりに仕事を離れて、

のんびり旅行をする予定だ。

僕は年収8,000万円ぐらいあるので、

LCCのジェットスターで行こうと思う。

ちなみにLCCは

「やにこう高額で贅沢な飛行機」

の略である。

(やにこう=南紀弁で「非常に」の意)

 

ところでこのLCC、実に曲者である。

僕は利用するのがまだ2回目なので慣れておらず、

イライラしながらなんとかネットでチケットを取ったのだが、

この数日でたくさんのことを学んだ。

その話を少ししたいと思う。

旅のベテランの方には当たり前のアホみたいな話だろうが、

ま、ビギナーの方の参考になれば。

 

LCCはご存知のとおり、

チケットの値段が日々変動する。

単純に考えて、空席数が減っていくにつれ、

値段も上がっていくのだろうと思っていた。

これが実は違ったのだ。

たとえば僕の場合、

成田ー札幌便のスタート価格は4,490円だが、

出発予定日が近づくにつれ、

日に日に値上がりしていくので焦っていた。

でも仕事の関係でなかなか日程が確定できない。

値段は8,000円近くまで上がっている。

ヤバい。これじゃスカイマークと変わらんようになるやん、

とじりじりしていたら、数日後、ようやく日程が決まり、

急いでジェットスターのサイトを開いたところ、

どういうわけか5,490円に下がっていた。

は?と首を傾げつつも、喜々として購入した。

(手数料やらなんやらで結局6,870円になったけど)

 

帰りの便もまた確定できずに、

じりじり値上がりしていくのを

毎日ハラハラしながら見ていた。

たしか今週の日曜日には

8,390円とかいう値がついていたと思う。

もう待てねえ、とクリックしかけたとき、

天からの声がふっと降りてきたのだ。

「今日は日曜日だぞよ。消費者の動向を考えるがよい」

そうか。休日に購入する人は多いはず。

ジェットスターの野郎、それを見込んで

値を釣り上げているにちげえねえ。

僕は一か八か、翌日(月曜)まで待つことにした。

 

で、月曜の朝、値段を見てみると、

昨日は8,390円だった便が、

なんと6,490円になっていたのだ。

勝った! 僕はこぶしを突き上げ、

狂喜しながらそれを購入した。

で、人類の誰もがやることだと思うが、

僕も例にもれず、購入後も価格の変動を追った。

すると翌日(火曜)の夜には

なんと10,790円になっていたのだ。

わずか1日で4,000円以上も値上がりしたのである。

 

その翌日の今日(水曜)、さっき見てみたら、

同じく10,790円のままだったから、

今度こそ本当に空席が減って値上がりしたのかもしれない。

くわばらくわばら。タッチの差であった。

値段が下がった一瞬のタイミングでたまたま買えたのだ。

ちなみにフライトの10日前の話である。

 

以上が僕の体験談である。

これがどこまで汎用性のある例なのかはわからないけど、

ま、ひとつの参考までに。

 

それにしても東京ー札幌が往復で約14,000円かあ。

東京ー大阪の片道と変わらんがな。ひぇぇ。

 

 

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飛騨高山のお勧めスポット

上高地〜高山〜下呂温泉

というコースを走ってきたんですが、

俺は中国を旅しているのか?

と思ってしまうほどでした。

行く先々に中国人がわんさか、

聞こえてくるのも中国語ばかり。

日本らしさを味わえるコースということで

人気なんでしょうね。

ま、楽しんでもらえたらいいんだけど、

上高地も高山もひと昔前とは

だいぶ雰囲気が変わったなあ。

 

それはともかく、

今回最も面白かったのはここ。

「匠の館」というところ。

たまたまこの看板を見つけ、

《森の水族館・世界最小》

という文句に惹かれて行ってみると、

 

こういう古い家が。

明治15年に造られたそうな。

高山市の文化財として認定され、

この家そのものが観光施設のようですが、

お客さんに楽しんでもらおうと

家の人がいろいろ努力・工夫をしています。

そのひとつ、”世界一小さい水族館”にはこんな張り紙が。

チョウザメが指に食らいつく?

歯はないので大丈夫?

ほんまかいな?

と思いつつ水槽に近づくと、

僕の横にいたこの家のお婆さんが、

「おいでおいで」

と水槽をバンバン叩き、

チョウザメを呼びます。

で、お婆さんに言われるがまま

水槽に指を入れると、

チョウザメが寄ってきて、

 

指をバクッ!!

 

たしかに歯がないから怪我はしなかったけど、

すごい勢いで食いつかれるため心臓が跳ね上がり、

ワッ!とかなり大きな声を上げてしまいました。

(ほとんどの人はそうなると思うし、子供は泣くと思う)

 

また家の人が描いた油絵が何枚も展示されていたり、

近くでとれた石器が並べられていたり、

あちこちに真っ黒くろすけがいたり。

 

 

で、極め付けはこれ。

昭和30年代の高山を再現した鉄道ジオラマ。

ちょっとしたショーになっています。

暗闇から鳩の声が聞こえたかと思うと、

朝焼けとともに世界が明るみ、

機関車が走り始めます。

やがて夕方になり、

小型プラネタリウムで満天の星が空に灯りだすと、

街に電気がつき、高山の祭りが行われ、

最後は花火がドン、ドン、と。

ぜんぶで5分ぐらいなんですが、

あまりに感動したので

別のお客さんが来るのを待って、

もう一度観せてもらいました。

このジオラマも家の人が作ったものなんだとか。

とにかくサービス精神がすごいです。

これでコーヒー・お茶がついて500円。

コスパよすぎでしょう。

来場者ノートには

「子供が大好きで何回も

お邪魔させてもらっています」

という書き込みが。わかるなあ。

 

場所は高山から東へ13劼曚匹里箸海蹇

自分の足がなかったらなかなか行けない場所だけど、

高山観光のさいはぜひ。

ここは穴場すぎて、

まだ中国人ツアーも来ていないようです(笑)。

 

この上高地〜高山の旅は

サイクルスポーツ8月号に書く予定です。

 

 

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東北の桜追いかけツーリング

桜を追いかけながら、

福島〜山形と走ってきました。

いや、これはいいルートでした。

まずは福島の石川町。

前夜泊まった町の居酒屋で勧められ、

行ってみると、

 

 

満開!かつ並木が長い!

地元のおばさんに

「この桜並木、何劼阿蕕い△襪鵑任垢?」

と聞くと、おばさんはなぜか恥ずかしそうに

「さあ、1劼阿蕕いねぇ」

 

で、自転車のメーターで計ってみると

約3劼△蠅泙靴拭

それを1劼噺世Δ△燭蝓

東北人の奥ゆかしさでしょうか。

同じ場所で同じことを関西のオッサンに聞いたら

「少なく見積もっても20劼呂△襪任А

ぐらい言いそうだな。

 

で、今回のメインのひとつはここ。

三春滝桜。

日本三大桜のひとつらしいです。

 

たしかに立派!

樹齢は千年以上だとか。

 

 

とまあ、さすがの枝ぶりなのですが、

人もやはりすごくて、

ちょっと引いて撮ると、こう。

 

 

そこから喜多方に行ってラーメンを食べ歩き、

(やっぱり「まこと食堂」はうまかったっす)

県境を越えて山形へ。

じつは一番の目的はこの山形にある

置賜(おきたま)さくら回廊。

40キロあまりのコースにエドヒガンの古木が

点在しています。

例年より開花が遅くて

まだ咲き始めの木もあったけど、

このルートがまさに僕好みでした。

ちなみにエドヒガンというのは

桜の野生種の一種で、

長寿というのが特徴のひとつ。

上の三春滝桜もそう。

 

こちらは久保桜。樹齢1200年。

 

後庵桜

 

薬師桜。樹齢1200年。

坂上田村麻呂が欧州征伐の際、植えたとか。

ほんまかい!

 

※某出版社の編集担当者から

「田村麻呂はヨーロッパまで遠征したんかい!」

というツッコミが入りました。

たしかに。

「俺はいま寄生虫」並みのナイス変換。

おもしろいのでこのまま残します。

 

同じく薬師桜。

一番見たかった桜です。やっぱかっけー。

 

ソメイヨシノの派手さもいいけど、

エドヒガンの繊細な美しさが好きです。

おまけにそれが古木になると、

風格がどんどん増してきて、

目の前に現れるたびにドキッとします。

威厳のうえに盆栽のような美しさも備わり、

それに花が咲いて輝いているわけで。

さくら回廊マップを片手に、

宝探しのようにワクワクしながら

桜の古木たちを訪ね歩きました。

 

で、もうひとつ愛おしくてたまらなかったのが、

東北の春の空気。

僕の郷里、和歌山とは春のとらえ方が

ぜんぜん違うなあと。

ようやくやってきた春を

みんなが祝福しているというか。

だから桜の見え方も一段と輝いているように感じられたし、

行く先々で、「さくら祭り」が開催され、

地元の人でにぎわい、

演歌がかかり、

こういう興業も行われていました。

 

愛おしいなあ。

 

この旅の模様は来月発売の

サイクルスポーツに書きます。

 

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『地図を破って行ってやれ!』文庫改訂版出ました。
2016年8月発売。幻冬舎刊。650円(+税)。アホな日本紀行です。単行本をすべて書き直しました。感想いただけると嬉しいです→ yusukejitensha@yahoo.co.jp
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