僕のパソコンまわりの写真である。
開栓後のリポビタンDが2本。
捨てずに放置しているわけじゃない。
意図的に置いているのだ。
なぜかというと、トラップである。
「アリほいほい」と呼ぶ。
では瓶の中を見てみよう。
ざっとこんなもんである。
クリックして拡大すれば
さらにおぞましきものを見るだろう。
(クシャナふうに)
我が家は2階で、いちおう鉄筋コンクリートである。
それなのにアリが自由に出入りし、歩き回っている。
それだけならまだしも、
どういうわけかパソコンのキーボードに次々に入ってくる。
温かいからだろうか?
理由はともかく、
原稿執筆中に、複数のアリが
キーボードからはい出てくると
集中力に支障をきたす。
いや、こちらの神経に障るだけならいいのだが、
パソコンが心配になってくる。
アフリカで毎夜、アリの猛攻に遭って、
テントが穴だらけになったトラウマがよみがえってくる。
アリを巣ごと全滅にする薬「アリの巣コロリ」を
お見舞いしてやろうか、とも考えたのだが、
僕は仏教徒なのでそれはかわいそうだと思った。
彼らも懸命に生きているのだ。
だから見つけるたびに1匹ずつひねりつぶして、
パソコンのまわりに死体をまいた。
アリの目には凄惨な現場に映ったはずだ。
それが奏功したのか、アリの姿は絶えた。
と思ったら、数日もすればまたアリはやってきた。
そのたびに指でつぶしまくった。
最初はかわいそうに思えたが、
だんだん何も感じなくなっていった。
こうしてヒトラーや蒋介石やポルポトは
狂っていったのだ、と思った。
トランプは最初から狂っているが。
僕のこの行為を残酷、
と受け取る人がいるかもしれない。
じゃあ、あなたは仕事に支障をきたすぐらい
アリにはいまわられたら、どうしますか?
アリの巣コロリを使いますか?
どっちが残酷ですか?
卒業だけが理由でしょうか?
そんなある日、というか3日ほど前なのだが、
体がちょっと不調だったので、
「リポビタンD」ドーピングをやった。
だが途中まで飲んだところで、
瓶を机のわきに置き、
再び仕事に戻ってキーボードをたたいた。
しばらくして、飲み残していることに気付き、
瓶を手にしたのだが、その刹那、
ドリンクの水面が平らではなく、
何かがたくさん浮いているように見えた。
ホコリかな、と思いつつ、
そのまま飲み干した。
それから風呂に入ったあと
パソコン机に戻り、
瓶を捨てようと
それを手に取ったとき、
何かが目に入った。
おや? と思い、瓶の中を見たら、
上の写真の状態になっていたというわけだ。
そのとき、聡明な僕はすぐに悟った。
結構な数のアリを踊り食いしたようだな、と。
だからといって別に気にならなかったのだが、
その次の日の晩、久しぶりに鈍い腹痛に苦しめられた。
アリが原因だろうか?
ま、それはともかく、
この「アリほいほい」をしかけてから、
彼らの姿がかなり減ったように思う。
アリがパソコンのキーボードの中に
入ってきて困っている方、
ぜひ試してみてください。