2018.03.19 Monday
新種のサクラ
やっと原稿がひと段落。
ということで、ちょっと前の話題になるけれど、
我が郷里、南紀に自生している桜が
103年ぶりに新種と認定されたという話を。
普通のヤマザクラの花は白だが、
今回新たにクマノザクラと名付けられた新種は
花がピンクがかっているという。
また調子いいこと言って、と言われそうだが、
このニュースに触れたとき、
え? やっぱり! と思ったのである。
というのも、僕はずっと
ヤマザクラはピンク色だと思っていたからだ。
とくに餓鬼の頃は桜などに何の興味もないが、
春の早い時期に本州最南端の潮岬に自転車で行ったとき、
山中に咲いているヤマザクラが
突風を受けて見事な桜吹雪を見せ、
餓鬼がうっとり見とれた、ということがあった。
そのシーンは今でも鮮明に覚えているのだが、
その桜は間違いなくピンク色だった。
でも東京に来るとヤマザクラは白色ばかりなので、
東日本はそうなのかな、とぼんやり思っていたのだ。
だから今回のニュースで初めて
自分の認識がじつはおかしかったと知ったのである。
ま、これは僕だけじゃなく、
南紀のクマノザクラ分布内に住む人たちはおそらく
今回のニュースで同じ感慨を抱いたんだろうなと思う。
え? あれって珍しかったの? って。