原稿の〆切がヤバいのだが、
ある講談師の独演会を予約していたので、
それを聴きに神楽坂の赤城神社に行った。
相変わらずの狂気。すげぇ。
で、帰りにラーメンを食べた。
フランス料理出身のシェフが作っている、
とのこと。
厨房を見れば、髪の長い兄ちゃんだ。
なんとなく嫌な予感。
食べてみると、、、
予感的中。
チャーシューに網の焼き目をつけたり、
スープにいろんなもの入れたり、
いろいろやっているっぽいのだが、
複雑で凝ったものが上等
という考えはよしましょうよ、もう。
麺をすすりながら、
先日取材で行った
喜多方が思い出されて
仕方がなかった。
ラーメン屋を4軒ハシゴしたけど、
すべてうまかったなあ、
今食べてるこのラーメンとは
何か根本的に違うなあ、
水のせいもあるのかなあ、
などとつらつら考えていた。
*
ところで喜多方のラーメン屋は
午後3時で閉まるところがほとんどだ。
そんななか、飲んだあとに
一軒だけ開いている店があった。
伊藤食堂という看板。
食堂といってもメニューは
《中華そば600円》
これだけ。
食べてみると、喜多方にしては珍しく、
煮干しがガツンと香る主張の強いスープ。
系統的には苦手なスープのはずだが、
めちゃくちゃうまかった。
ふらっと入った店がこれだもの。
飲んだあとのシメだったゆえ、
写真を撮るつもりもなかったのだが、
食べ始めたらウマかったので
食ってる途中で慌てて撮った1枚。
↓
スープを飲みすぎてしまった。うまかったので。
それと、せめて麺をチャーシューの下に入れろや、俺。
この伊藤食堂も古くからあるようだ。
店主のおじさんとしゃべって驚いた。
さて、みなさん。
この店主、何歳だと思います?
クリック&拡大してよーくご覧ください。
当たれば、この伊藤食堂のラーメンを
600円でお召し上がりいただけます。
って、定価じゃねえか!
ともあれシンキングターイム。
チッ、
チッ、
チッ、
チッ、
チッ、
チッ、
チーン。
答えは80歳。
「600円のラーメン売ってても
飲みにもいけないよ」
と言いながら、
この店を50年やっているそうです。
みなさんもよかったら
食べにいってみてください。
しかし、僕が世話になっている
久慈の千草ラーメンの父さんも
70過ぎで白髪が1本もなく、
真黒な毛がふさふさで、
元気いっぱいだもんなあ。
ラーメンって体にいいのかな。
…とてもいいとは思えんが。