エストニア、ラトビア、アイルランドで再会を繰り返した
Bくんという男がいて、
現在は教師をしているのだが、
彼もまた相当に個性的な友人で、
ワイン好きが高じて
家に家庭用ワインセラーをたしか3つ持ち、
ワインを150本ほど所蔵しているという。
家に遊びにいくと、すごいワインを出してくるので、
申し訳なくて外で飲もうかと声をかけるのだが、
家で飲もうと言ってくれる。
遠慮の塊である僕だが、断ることを遠慮するので、
結局彼の家に行ってワインを飲むのである。
で、奥さんもBくんに付き合うから、
自然とワインレベルが上がり、
味と香りが何層にも折り重なったワインに
合わせて料理を作るので、
もはや家庭料理ではなくなるのである。
こちらオードブル。
いずれも並み以上の素材で、調理も精緻、
口に入れたときの味の広がり方が秀逸。
そしてこのシャンパン。
フランソワーズ・ベデル2002年。
なんてものを出してくるんだ!
手土産に「うまい棒」を持っていった僕は切腹したくなった。
この白もビンテージは若いのに、
どっしりして深みがあり、
時間がたつごとに香りが開いていく。うまいなあ。
困るのは、こういうのを飲んでしまうと、
しっかり舌に記憶されてしまうということ。
後日、店でワインを飲んだら、
どれもこれも悪くはないはずなのに、
どこか物足りなかった。
うーん、どうしてくれるんだ。
と言いつつ、Bくん、今回も魅惑の世界に誘ってくれてありがとう。
Nちゃん、最高の料理ほんとごちそうさま!
超絶うまかった!
でも次は「うまい棒」に合わせたワインと料理でよろしく!
でないとそっちに行きにくくなる!
ところでBくんはこんな優れものも紹介してくれた。
ルクルーゼのワインクーラー。
アイスノンみたいなやつで、冷凍庫から出して
瓶をすっぽり覆えばいいという。
結露でテーブルを水浸しにすることもないし、
ワインもシャンパンもずっと冷え冷え。
両サイドにゴムがあって伸縮するので、
どんなボトルにもぴったりフィット。
これはいいな。僕も珍しく物欲が。
日本酒にもいけるし。値段も1700円ぐらい。