2018.03.05 Monday
天然の巨大温度計
今年の冬は例年以上に寒い印象があったので
日本のある一点にずっと熱視線を送っていた。
天然の巨大温度計、袋田の滝である。
茨城県の山中にある日本三名瀑のひとつで、
厳冬期には凍って、氷瀑になるのだ。
去年取材で行ったときは残念ながら9割の凍結だった。
9割も10割もそんなに変わらんだろ、
と思う人もいるだろうが、さにあらず。
9割だとゴオオオという水の流れる音が聞こえ、
10割だとおそらく無音になる。
長さ120m、幅73mもの巨大滝が
静寂の中で止まっているのだ。
どれほど幻想的な光景だろう。
去年の取材時に現地で聞きまわったところ、
10割の”完全凍結”は、昔は毎年普通に見られたらしい。
でもここ20年ほどは5、6年に一度ぐらいと、
希少価値の高い現象になってしまった。
(ちなみに前回の完全凍結は2012年)
なんでもかんでもアレに結び付けるのは早計だけれど、
でもやっぱり原因はアレかなあ、と思ってしまう。
でも、今年こそは10割いくんじゃないか、
とワクワクしながら
公式サイトの凍結情報を毎日チェックし、
そのときが来たらすっ飛んでいこうと思っていた。
で、どうだったかというと、、、
なんと今年も完全凍結ならず!
最も寒かった日でも9割までだったのだ。
うーん、今年はこんなに寒かったのに、
昔はもっと寒かったということなんだろうか?
ま、仕方ない。また来年に期待しよう。
ちなみに去年の取材で撮った1枚。これで9割。
水はちょっと少なめでした。
これでもゴオオオという水の音が結構すごいんです。