カープファンの方に、
「ほんとうらやましいです。アナタタチ強すぎます」
と一昨日メールしたのだが、
そのあとわが阪神はカープに2連勝して、
気が付けば単独首位。なはは。
始まったばかりだけど、やっぱり気持ちがいい。
それはともかく昨日はドラフト2位の
ルーキー高橋遥人の初登板。
開幕前の高評価は聞いていたけど、
いや予想をはるかに上回っていた。
あの広島打線を相手に
2塁を踏まさない7回2安打無失点の完璧な内容。
このワクワク感、なんか懐かしいな、と思ったら、
新人で安心して見られるピッチャーって
阪神ではずいぶん久しぶりなのだった。
ここ数年は横浜を羨望の目で見ていたけど、
やっとウチらにもキター!という感じである。
その高橋遥人関連ニュースを読み漁っていたら、
意外な人物像が浮かび上がった。
なんでも結構なネガティブキャラなんだとか。
高校卒業時はどこのチームからも指名されず、
「もういいかなと思いました。限界も感じていましたし」
恩師の勧めで亜細亜大学に入ったが、不振が続くと
「俺が悪い…。もう野球辞めようかな…」
制球難に苦しみ、大学通算成績は5勝7敗とパッとせず。
学生野球最後のマウンドも5球連続ボールで即降板。
それでもドラフト2位で阪神への入団が決まると、
大学の同僚達にこう漏らしていたそうな。
「俺なんか通用しねえよ…。打たれるに決まってる…」
お、お、おもろいがな!
昨日の投げっぷりと
初々しすぎるヒーローインタビューに
目が釘付けになったが、
これでますます目が離せなくなった。
ストライクの入らない投手をとって大丈夫か?
と心配する関係者もいたらしい。
ただ、ボールのキレだけは別格だったようで、
金本監督ら首脳陣はそこを見込んだ。
「思い切り投げろ。打たれても四球でもいい」
そう言って投げさせると、コントロールが改善して、
めきめき頭角を現し、昨日の初登板、初勝利となった。
ちなみに昨日は四球もゼロ。
大谷翔平のような疑いようのない天才は
誰が見てもおもしろいけど、
こういう選手もまた
人の可能性の妙が感じられておもしろい。
1試合だからまだわからないけど、
今後本格的な大化けをするかどうか
期待をもって見ていこう。