ここ数日バタバタしていたので、
世の中にうとくなっていたのだが、
読めなかった最近の新聞を読んでいたら
腹が立って仕方がなかった。
アメリカ大使館のエルサレムへの移転。
前にも書いたが、
トランプの数々の愚行の中でも最たるものがこれだろう。
しかしまさかこんなに早く実施されるとは。
トランプの中間選挙のためという思惑が
露骨に見え隠れする。
さらに腹が立つのは
アメリカのこの動きに追随する国が
わらわらと出てきたこと。
イスラエルが誘っているのだ。
各国の大使館がエルサレムに移転することで、
エルサレムが首都だと
国際社会に認めさせたいのである。
イスラエルのやり方だ。
首相のネタニヤフは各国にこう伝えているらしい。
「初めに大使館を移転した10か国は
優遇扱いを受けることができる」
言っていて恥ずかしくないのか(ないだろうな)。
移転への抗議デモがパレスチナ各地で起こり、
その民衆に向けてイスラエル軍が実弾を撃ち、
60人以上が亡くなったらしい。
ラマッラでも抗議デモへの発砲があったとか。
僕が世界旅行中にイスラエルとパレスチナを訪れたときは
インティファーダ(民衆蜂起)の大きいうねりが起きたときで、
僕もラマッラのデモに参加した。
といってもまあ弾が届かない後ろのほうで
群衆にまじって歩いていただけだが。
石を投げるだけの、丸腰の民衆たちに
イスラエル軍は実弾を撃ちまくっていた。
そのとき交流したパレスチナ人たちのことが忘れられないから、
起承転結も考えずに推敲もせずに
ここにこうして書き殴っているのだ。
トランプの票集めのため、
というすこぶる個人的で矮小な目的のために、
パレスチナから平和が葬り去られたのだ。
北朝鮮との首脳会談がうまくいったとして、
万が一、万が一、トランプに
ノーベル平和賞が与えられるようなことがあったら、
同賞の権威も地に落ちる。アホすぎる。
このブログを読んでいるノーベル賞の選考委員のみなさん、
そこんところを肝に銘じるように。