昨日の台風は東京でも猛威をふるった。
午前1時頃、一旦布団に入ったものの、
風の音があまりにすごいので、布団をはねのけ、
ケガをしている人がいないか、
いたら助けよう、
と心なしか軽快な足取りで外に出たのだが、
雨もひどかったので早々に引き返した。
(でも家の庇の下から観測していたけど)
パタゴニアの風は日本の台風どころじゃない、
とあちこちで話してきたが、
訂正したいと思う。
昨日のはすごかった。
ところで富田林署から逃げた
樋田容疑者がとうとう捕まった。
自転車旅行者を装っていたとか、
日本一周チャリダーと共に旅していたとか、
そのチャリダーも盗んだ自転車で旅していたとか、
いろいろ混沌としておもしろい……あ、失礼、
無事つかまって胸をなでおろしているが、
樋田容疑者が乗っていたとされる自転車を見て、
えっ⁉ と意外に感じた。
……旅、楽しんでない?(笑)
自転車旅行者を装っていたのだから、
ま、こういう格好になるのはわかるが、
なんというか、逃走中の切迫感や悲壮感より、
”遊興感”のほうが強いんだよなあ。
釣り竿とか、収納ボックスとか。
お金がないから魚を釣って
食料にしていたという推測もできるけど、
魚ってそんなに簡単に釣れないし、
それを調理する手間もスキルも調理器具も必要になる。
万引き常習犯が
腹が減ったから釣りをしようなんて思うだろうか?
なんて考え始めると、
釣りも娯楽でやっていたようにしか思えなくなるんだよなあ。
そもそも、自転車旅行しながら逃げていたと聞いたとき、
自転車旅行者から自転車と装備を一式盗んだのか、
それとも自転車だけ盗んで装備を揃えていったのか、
どっちだろうと思ったのだが、
この写真を見たとき、ますますわからなくなった。
後輪の横についている黒いバッグと
サドルの下のほうについている三角の黒いバッグは、
ツーリング(旅)専門のギアに見える。
(写真が不鮮明なので微妙だけど)
逃走犯が専門ショップに行って、
これらを万引きするだろうか?
その姿を想像してみたが、
ちょっと無理があるような気がする。
逃げるのだけが目的であれば、
もっと適当に荷物をくくりつけるんじゃないだろうか。
だから、正直この写真だけ見れば、
自転車旅行者から装備もろとも一式盗んで、
そのあと適当に荷物を積み上げていった、
というふうに僕の目には映る。
あるいは、自転車だけ盗んだあと、
自分で装備を揃えていったのだとしたら、
過去に自転車旅行をした経験があったのかなと。
また、同行していた日本一周チャリダーとは愛媛で会い、
逮捕されたのが山口ということは
おそらく「しまなみ海道」を走っていたのだろう。
サイクリストの聖地と呼ばれる場所だ。
監視の目がゆるいと踏んでのことかもしれないけど、
やっぱり旅を楽しんでた部分もあるのかな、と思ってしまう。
被害者の心情を思うと、いい気なものだ。
某放送局や某出版社からコメントを求められたので、
以上のような話をしました(笑)。