石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


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世界一の温泉はやっぱり素晴らしい!

「地元っ子が勧める白浜ベストプラン」という記事を

去年の今ごろここに書いた。

(上の文字をクリックすればその記事に飛ぶので、

「お気に入り」に入れておいてください。

なお、その後もアップデートしています)

 

その記事で「世界一の温泉(石田調べ)」を紹介しつつ、

「小さい共同浴場なので、

ブログでは名前を伏せておきます。

知りたい人は直接僕に連絡を」

と書いたら、多くの方からメールを頂いた。

で、みなさん「いい湯でした」と感想をくれるのだが、

どうも僕とは温度差があるように思う。

極めつけは先月この湯に入った僕の友人からのメールだ。

「私にはフツーだった」

遠慮のない間柄だけにはっきり言ってくれた。

 

うーん、あの湯のよさはやっぱりわかりづらいか。

うっすら濁っているけど、白濁というほどではないし、

さほどぬるっとしてもいない。あまり特徴はない。

正直、僕も最初の2回ぐらいは「フツー」と思ったのだ。

(塩気も強いから、苦手という人もいるかもしれない)

でもあるとき、「ん?この湯すごくないか?」と思った。

そしてそう思ってからは、ここ以外はどこの温泉も

平凡に感じるようになってしまった。

 

でも読者さんから届くのは興奮度の低い感想ばかりだし、

友人の「フツー」という感想メールにも正直ガクッとなった。

”世界一”の評価は思い込みの賜物で、

いくら個人の感想だという前提でも、

適切な表現ではないのかな、と弱気になりつつ、

12月30日、白浜に帰ったその日は

「牟婁の湯」に親父と入りにいった。

白浜の共同浴場といえばココみたいなところで、

親父はここが好きだからそれに合わせたのだ。

たしかに牟婁の湯もいい。非常にいい。

でもやっぱり僕はあの”世界一温泉”が好きかな。

ということで翌日、つまり大晦日はそっちに行こうと考え、

何時までやっているか電話して聞いてみた。

案の定、19時まで、と通常より2時間早く閉めるという。

 

井岡や那須川のボクシングが始まる前に、

と急いで入りにいった。

ちょうど人が出て、無人になった湯船にどぶん。

たしかに、フツーである。

すぐにわかるような強烈な個性はない。

でもしばらく入っていると、、、

 

「や、やっぱりここがサイコー!!!」

 

湯につかっているときの叫びたくなるような爽快さや、

湯上がり後の肌のすべすべ感と、光に包まれているような恍惚。

これはもう唯一無二だと思う。

秋田の奥小安峡温泉の「よし川」の湯が唯一ここを超えたか、

とも思ったが、やっぱりここが世界一は変わらねえ!!

 

と、ひとりで感動しまくって長湯していたら、

2人の男性が入ってきた。

そのうちのひとりが連れにこんなことを言った。

「今日は19時までやって。電話して聞いといてよかったわ」

テンションが上がっていた僕は思わず

「僕も電話しました」と話しかけた。

なんと大阪の人で、まさにこの湯に入る目的で来たらしい。

「白浜が好きでしょっちゅう来るんですけどね、

あちこちの温泉に入ったけど、

ここに入ったら、もうほかはええわって感じで」

それから僕たちがどれだけ盛り上がったか想像してほしい。

 

もっとも、

「温泉の優劣はラーメンと同じく、

これすべて個人の好みなり」

と孔子も言っている。

好みや相性次第で、よくもなり悪くもなる。

だから、あくまで僕個人の評価ではあるけれど、

日本中、それなりの数の温泉に入って、

ここに並ぶ湯にはまだ2、3しか出会えていないのだ。

なので、ぜひとも白浜に来たらこの”世界一温泉”をお試しあれ。

でも名前はやっぱりここには書かない。

お知りになりたい方は、遠慮なくメールください。

ブログの右上あたりに僕のメアドがあるので。

 

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食の雑誌「dancyu」のウェブサイトに「麺店ポタリング紀行」というアホな記事を書いています。→https://dancyu.jp/series/pottering/
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