76年ぶりにセンバツ甲子園出場が出ると聞いた時は
喜びが爆発したのだけど、
一回戦の相手に決まったのは、
現在13連勝中で、秋季大会で優勝した石川の名門校、星稜。
なんてくじ運の悪い。
でも甲子園に出ただけでも歴史をつくったのだ。
精一杯、悔いのないプレーをしてほしいーー。
こういうモードになっていた自分を恥じたい。
試合する前から負けを意識していたんだから。
結果は2−4だったけど、
試合内容はまったくひけをとらなかった。
ほんと紙一重で、勝つチャンスは大いにあった。
田高(でんこう)のエース、寺西くんの言葉がすべてだ。
「相手は同じ高校生、意識はしなかった」
こんなに爽やかで堂々としたマインドの対局にある僕は、
テレビで中継を見ながら、
出身中学の情報も出るネットのライブ配信も見つつ、
選手たちの出身地をチェックした。
星稜がいかに全国から選手が集まっているか、
田高がいかに地元の子供たちばかりか、
そういうことに注意を向け、
試合には負けたけど、”地元率”では圧勝!
などとつまらないことに納得しようと。
でもまぁ実際、やはり田高は全員地元の子、
(結局そこにこだわるこの小物っぷり…)
しかも人口の少ない和歌山県南部の子で、
おまけにスポーツ推薦もない進学校、
優勝候補相手に見事な戦いっぷりでした。
月並みだけど、本当に感動をありがとう!
伝統の応援歌、「田辺が大将」が甲子園に流れ、
大応援団が盛り上がっている映像が出るたびに
なんか胸が熱くなったなぁ。
ああ、無理してでも駆け付けたらよかった。
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76年ぶりの出場を果たした我が母校、
田辺高校はいきなり今日の第二試合、
13時からプレイボールです。
相手は石川の星稜。
……はい、優勝候補の一角です。
公式戦13連勝中で、秋季大会も優勝したのだとか。
でも野球は何が起こるかわかりません。
石川代表ということで、
日本中の応援も星稜に偏るかもしれませんが、
これを読んでくださっている皆様、
よかったら和歌山の田辺高校、
通称「田高(でんこう)」も応援してあげてください。
76年ぶりなんです。
いい高校なんです(めっちゃ漠然)。
4番を打つ山本陣世くんは僕の友人の息子です。
その友人曰く、松井秀喜のいない星稜は
たいしたことないという評判だそうです。
っていつの話や!
個人的には懐かしい田高のユニフォームを
甲子園で見られるだけでも感極まりそう。
僕は陸上部だったので彼らの練習を見ながら
毎日走っていたんですよねえ。
さあ、熱い試合を見せてくれ。
バモス田高!
]]>
これ、紙製です。
幼児用雑誌、「幼稚園」の付録です。
再現度高いですねえ。
受話器をフックに置くとテレホンカードが出てきます。
しかしなぜ街角から消えつつある公衆電話が付録なんだろう、
と考えていたら、虎キチKがこんなことを言いました。
「前に誘拐された子供が公衆電話から
110番して助かった事件があったやん。
子供に使い方を教えるためちゃう?」
なるほど。
ちなみにこれが今の「幼稚園」。
お値段、なんと1200円!
まぁ、豚児もえらい喜んで
電話ごっこしているから安い買い物でした。
今は紙代も人件費も上がっているから、
書籍はどうしても高くなります。
こればかりは仕方ないですね。
でも映画より安いし、
2時間の映画とは比較にならない情報量が本にはあり、
何度も読み返せるうえに、
紙の手ざわりを感じながら読める至福があります。
なぜこんなに書籍側に立っているかというと、
別に僕の新刊が出ることとはまったく関係ありません。
でも紙の本はいいですよ。
なんといっても精神が豊かになります。
というわけで、今度の僕の新刊も
いい値段になると思いますが、
「高っ!」と思わないでくださいね。
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僕の大好きな空間、阿佐ヶ谷「ヴィオロン」にて
奇人(奇跡の人)井上想くんのコンサートが行われた。
もともと笛吹きの彼は笛をつきつめる旅に出て
なぜかインドの古典音楽「ドゥルパド」に行きつき、
16年前に単身インドに留学、10年以上もの修行を経たのち、
今はその師匠となってネパールを拠点に活動しつつ、
たまに日本に帰ってきてコンサートをしている。
以前はこの想くんが何度も家に押しかけてきて、
腸がよじれるまで笑わしてくれ、
仕事の邪魔をしまくって去っていった、
みたいなことをこのブログによく書いていたが、
いま住んでいる一戸建てに引っ越してからも
じつは想くんが帰国するたびに襲撃に遭っている。
もっとも、虎キチKも涙を流しながら笑っているから
大歓迎なんだけど。
コンサートの話に戻って。
会場のヴィオロンは満席。
「眠くなったら寝ていいんです。
体や細胞が音を聞いているので」
想くんは必要最低限のMCをしたあと演奏を始めた。
タイムスリップした異空間に
インドの弦楽器と想くんの声が響き続ける。
心地いい空気の振動を全身で浴びているうちに
まるで温泉につかっているように
手足の先がぽかぽか温かくなってきた。
コンサート後、中華料理店で飲みながら
その感想を話すと、想くんは
おもちゃを買い与えられた
子供のようなキラキラした目になった。
同じことを言う人はとても多いらしい。
万人受けするとは思えない音楽だけど、
想くん曰く、子供たちにもウケがよく、
音を追求しているライブハウスの店主たちにも
たいそう驚かれるとのこと。
そんな想くんとインドの古典音楽のコンサート、
あちこちで行われています。
直近では明日(笑)。
3月16日 新潟県三条市
3月20日 神戸市
4月2日 松江市
4月5、6日 長野県東御市
詳細は誰かがつくった想くんの公式サイトで。
想くんはいつからインドで修行を始めたんだったっけ?
と思い、このブログ内を検索して、
過去の想くん記事を読んでいたら、
自分で言うのも寒いけど、めちゃめちゃ笑ってしまった。
ただただ想くんがおもしろすぎるだけなんだけど。
皆さんもお時間があったら、読んでみてください。
文中の想くんの名前をクリックしていけば
ひとつずつ過去の記事に戻っていけます。
まずはこちら→ 想くんvsインド人
小さな悩みが吹き飛ぶようなパワーがあります。
]]>期間限定で新横浜ラーメン博物館に出店している。
友人である三代目が本店の休みの日に
ラー博のその店に応援しにいっていると聞き、
それに合わせて昨日食べにいくことにした。
天気予報は降水確率100%で嵐のような悪天候。
一瞬ひるんだのだけど、
かえって好都合かもしれないとも思った。
どの店も閑古鳥が鳴いていて、
いつもは並ぶような人気店でも
気軽に食べられるんじゃないだろうか。
前回ラー博に来たのが、
過去の写真を見ると8年前だ。
そんなに久しぶりなのか、
と思いつつ中に入ってみたら
顎が外れそうになった。
このときの僕のショックを疑似体験してもらいたいので、
もっと昔、10年前に撮った写真から載せようと思う。
こちら。
昭和33年が再現された町の広場には
休憩エリアのように椅子やベンチが置かれていた。
その広場を取り囲むようにラーメン店が並んでいる。
広場では紙芝居など様々なパフォーマンスも行われていた。
で、10年後の昨日。
嵐の悪天候の平日。
同じ広場はこうなっていた。
↓
椅子やベンチは撤去され、
各店に並ぶ人がとぐろをまいている。
人気店の山形「龍上海」や
北海道「利尻らーめん味楽」は1時間待ち。
ほかの店も軒並み行列。
日本のラーメンの世界的なブームと、
インバウンド需要は無関係じゃないのだろう。
じっさい外国人はたくさんいた。
鶏だけでとった世界一シンプルなスープ
(だからこそ澄みきっていて、
余韻が長続きするうまさがあり、
僕はそれが至上だと思っている)
で勝負する「千草」は
いまどきの複雑で旨味が分厚い
”足し算”だらけのラーメンとは真逆なせいか、
比較的すいていたが、それでも20分待ち。
やっぱうめぇ。
そのあと別の店をハシゴしようと思ったけど、
長蛇の列に気持ちも萎え、早々に出た。
ラーメンだけじゃなく、
ラー博のあの雰囲気も好きだったんだけど、
あの人混みはちょっとなぁ。
ま、外国の方々にあの世界とラーメンの味を
知ってもらえるのは嬉しいんだけどね。
(じつはチェコから友人が来たとも
ここに連れてこようかちょっと悩んだのだ)
]]>
テレビ各局がいろんな番組で
「ちびまる子ちゃん」を流していたと思う。
僕は「ちびまる子ちゃん」をほとんど観たことがないので
このアニメに実は思い入れはないのだけど、
それにもかかわらず、昨日紹介されていた
あるシーンを見ながら思わず泣いてしまった。
35年間の放映の中でもスタッフがとくに
TARAKO氏の熱演について思い出深い回らしい。
お父さんとお母さんがケンカして離婚するという話になり、
まる子が「みんなと一緒にいたいよ」と泣くシーンだ。
たしかにすごい。もう演技じゃない。
探したらティックトックとやらに動画があった。
よかったらハンカチをもってご鑑賞ください。
→こちら。
で、今日になってこのニュースを読み、
このまる子の号泣シーンを思い出した。
↓
まさにおっしゃるとおり、当人同士の問題だけど、
二児の父らしいこの髭面男性や相手の女優さんに
このまる子号泣のシーンを見せたら
どういう顔になるか見てみたい、
という黒い興味をちょっと抱いてしまいました。
それはともかく、先週は鳥山明氏といい、
悲しい逝去の知らせが続きました。
お二人のご冥福をお祈り申し上げます。
]]>新刊、やっと書き終えました。
あとはゲラになったものに
鉛筆で校正を入れるだけ、
それを何度か繰り返すだけ、
とまあ、まだ作業は残っているわけだけど、
とりあえず大山は越えました。
いいのができたと思います!
集大成的な本になるかなと。
発売まではまだまだありますが、
おいおい告知させてもらいますね。
で、今日は別の告知。
僕が日本一うまいと思っているラーメン店、
岩手県久慈市の老舗「千草」が
いま期間限定で出店しています。
普段店で出しているものとは違う
初代の味を再現したラーメンだそうで。
詳細はこちら。いい記事です。
ま、いつもと違うラーメンとはいえ、
丼1杯に0.5羽分もの親鳥を使った
透明感あふれるスープ、および
そのスープと相性抜群の自家製麺、
という基本ラインは守られている様子。
千草の味を知ってからというもの、
どの店で食べても千草と比べてしまいます。
相方の虎キチKも千草のラーメンが大好きで、
二人してほかの店でラーメンを食べるたびに
店を出てから
「今の店が左手、千草が右手、せーの」
と言って、お互い同時に手を上げる、
ということをもう何年もやっているんですが、
これまで一度も左手が上がったことがないという…。
ま、ラーメンほど好みの分かれる嗜好品もなく、
感じ方は人それぞれになると思いますが、
よかったらみなさんもこの機会に
食べにいってみてください。
4月7日(日)までです。
これを逃すと岩手県の久慈か、
最近分店がオープンした仙台まで行かないと
食べられませんよ(笑)。
]]>
僕の頭に浮かぶのは
「川幅日本一」と「うどん」なのだけど、
実は中山道の宿場町であり、
昔から雛人形造りで知られた場所らしい。
広辞苑には「鴻巣雛」という名前も載っている。
そんな鴻巣で「びっくりひな祭り」というイベントが
行われていると聞き、
豚児もまあ一応女の子なので行ってみた。
「びっくり」なんてネーミングはちょっとどうなのか、
と思っていたけれど、大げさではなかった。
メインであるこの日本一高いピラミッド型ひな壇は
ほかにも9つの会場があり、
無料循環バスで巡ることができる。
こちらは江戸時代の雛人形。
人毛を麩糊でつけているため、
ネズミがかじってこんな具合になるんだとか。
こんな雛人形も。
昼食はいつものうどん店「長木屋」へ。
主人が僕の著書や連載を読んでくれている方で、
近くで講演や取材があるたび寄っているんだけど、
なにげにすごい店で、創業は明治24年。
北海道産粉100%の麺に、無化調の天然出汁。
このあたりのいわゆる武蔵野うどんとはまたちょっと違って、
麺はしなやかでムニムニした弾力と甘味があって、
とにかくめちゃくちゃうまい。
鴻巣名物「川幅うどん」もいいけど、
麺が素晴らしいので普通のうどんがお勧め。
出汁も最高。
びっくりひな祭りとマラソンがあったせいか、
この日は店の前に長蛇の列が。
しかしここまで来て諦めることはできず、
13時過ぎから並び、食べられたのは14時半だった。
豚児も文句をいわずよく待ってくれたよ。
この日は特別だったみたいだけど、
お昼時はいつも混んでいるようなので、
時間は考えていかれた方がいいかも。
ただ、営業時間は14時半までだけど、
麺がなくなり次第終了なので判断が難しいところ。
この日は14時前には順番を書くボードが仕舞われていた。
夜の部開始の17時半に行くのが一番確実かも。
うどんも最高だったし、
ひな祭りも想像をはるかに超えていたし、
いや、実にいい日でした。
びっくりひな祭りは3月9日まで。
ちなみに以下は
保育園に毎朝出している連絡帳。
↓
人形の里として知られる埼玉県鴻巣市の「びっくりひな祭り」を見にいってきました。質量とも圧巻のひな飾りで、父母は感動しきり。なのに肝心の娘は父母が期待したほどの反応を見せず、彼女が最も盛り上がったのは、帰り道に現れた公園に遊具を見つけたときでした。
それならここまで来なくても……。
]]>
何かの力に衝き動かされるように
「大谷のお相手は高木美帆だ!」
とここに書いた。
本気で当てにいったし、
もしかするともしかするのでは、
と妙に興奮していた。
万が一当たったら、占い業も始め、
新NISAの相談も高額な手数料をとって始めようと思った。
南米イグアスの滝にいる友人にもメールすると、
関連業界を知るその彼からは、
「あるかもしれない!」
と即レスが届き、
地球をまたいで大谷の相手予知で盛り上がった。
原稿の〆切前なのにそんなことをやっていたから
明け方の4時半まで仕事する羽目になった。
それでも天啓の降り方にいつもと違う力強さがあり、
変に興奮していた僕は7時には目が覚め、
すかさず虎キチKのスマホを借りて確認した。
ボールの上50?ぐらいをフルスイングで空振りしていた。
新NISAの相談、よかったらのりますよ。
300円で。
]]>
突然、見えてしまった。
明日発表されるというお相手が誰か。
ずばり!!!
高木美帆! スケートの!
なんの根拠もないただのカンです。
今日の発表の仕方からして
一般人とは考えにくいな、
とか考えていたら急に閃きました。
まだ誰も言っていないと思うし、
万が一このカンが当たって、
「くわあ、先に書いておけばよかった!
今から書いたら単なる後出しじゃんけんやん!」
とらないよう、先に記しておきます。
まぁちょっとしたワクワクを
より楽しもうということで。
当たったらめっちゃおもろいでしょ。
]]>パリオリンピック出場権獲得!
いやー、やっぱり女子サッカーも面白いですねぇ。
北朝鮮も強かったけど、よく勝ち切りました。
キーパー山下のライン上のボールかきだしに、
清水の股抜きからの完璧なクロス、
長谷川の天才的なプレーの数々、
何度大声を上げたことか。
隣家のTさん、すみませんでした。
負けたらオリンピックも落選という
天国か地獄かの大一番でした。
ほんと決まってよかった。
今朝起きた瞬間、ニヤニヤ笑ってしまうほど
僕は上機嫌です。
ありがとう、選手に関係者のみなさん。
ところで、話変わって。
今ちょっと政倫審の中継見たけど、
こちらも面白いですね。
基本、ペーパーなしの応酬で、
予定調和っぽさが薄くて。
増税メガネの眉がぴくぴく動いているあたり、
なかなか上質の人間ドラマです。
まあ案の定具体的な話は全然出てこないけど、
在任中は政治資金パーティーはしないと
とうとう明言させられていました。
いいねえ。
連座制も実現したらちょっとは政治を見直します。
]]>万病に効くといわれる神がかり的な温泉がある。
さらに福島には日本三古湯の座をかけて
我が郷里南紀白浜と争っている(?)
「いわき湯本温泉」もある。
ということで、左手の骨折療養を兼ねて
福島温泉ホッピング旅に出かけたのだが、
出発前にネットの地図で距離などを調べていると、
「へたれガンダム」という文字が目に入った。
当然走行ルートに入れ、
いざ行ってみると、
そこには衝撃的なガンダムがいた。
鉄のアマチュア作家(故人)がつくったものだそう。
顔が終始ニヤニヤ。
ククルスドアン(テレビ版)の作画崩壊ガンダムに近いかも。
ちなみにこれ。
↓
また違うか…。
どちらも味があるのは確か。
へたれガンダムに戻って、
いまや観光名所になっていて、
自転車ラックまで設置され、
お賽銭箱まで(しかも結構入っていた)。
19歳時の自転車日本一周旅行以来、
福島県にはおもしろいイメージがあるんだけど、
今回もまた増強されました。
こんなところも。
↓
神がかり温泉の効果はどうだったのか、
日本三古湯にふさわしいのは白浜か、いわき湯本か、
そのあたりのことはサイクルスポーツの次号に書きます!
*
さあ、今日は大一番。
女子サッカー日本VS北朝鮮。
オリンピック出場がかかっています。
NHK総合で18時半から。
でもネットのニュースなんかでも出回っているように、
現地応援の数がやや寂しい状況のようです。
行きたいけど、僕は〆切前で無理…。
時間に余裕がある方、ぜひ現地観戦を!
こちらから買えます
↓
ゴール裏で3100円です。
オリンピックのあの会場も見られますよー。
応援の声が力になります。
女子サッカーは男子サッカーと比べ、
迫力がないとかいろいろいわれているけど、
スピードやパワーに劣る分、
パスの美しさや戦術の見やすさなど、
男子サッカーにはない魅力があります!
見ていてほんと面白いです。
ぜひぜひ応援を!
]]>
福島温泉ツーリングしていました。
それはさておき、チェコの友人東京案内編の続きを。
柴又から。
*
帝釈天の参道は映画のセットのような
昭和レトロな通りだ。
寅さんの世界がそのまま広がっている。
(ジャンたちは寅さんを知らなかったけど)
その参道に蕎麦屋があった。
場所が場所だけに
間違いなく観光地プライスだろうし、
味も期待できないだろうなと思ったが、
歩きづめで疲れていたこともあったので、
その店「やぶ忠」に入った。
天せいろを頼むと、
大ぶりのエビ、キス、
茄子、カボチャ、オクラ
の天ぷらがドンと盛られ、
蕎麦は手打ち、かつ特盛りぐらいの量で、
(別に大盛りを頼んでいないのに)
税込でなんと1250円!
田舎の店よりずっと安いのでは?
手打ちそば屋でざる蕎麦を頼むとたいてい
しみったれた量しか出てこないので、
こういう店には好感しかない。
食べてみるとますます
「ほんとにこの値段でいいの?」
と申し訳なくなるくらいうまかった。
聞けば、「外二」らしい。
蕎麦粉が10、小麦粉が2の割合だから、
二八以上に蕎麦が多いわけだ。
ジャンたちに蕎麦を食べてもらうのは
じつは四半世紀来の夢だった。
彼らチェコ人もロシア人同様
ソバをよく食べる。
もっとも日本蕎麦のような麺ではなく、
ソバの実をゆでて、そのまま、
つまりご飯やお粥のような形で食べる。
彼らの家に泊まったときは
ゆでたソバの実に粉チーズが振られて出てきた。
強い香りを持つその二つの食材が
僕には調和しているとは思えなかった。
文化や味覚が違うからだろうけど、
では逆に彼らが日本蕎麦を食べたらどうだろう?
とそのとき思ったのだ。
拙著『洗面器でヤギごはん』にも書いたと思う。
で、結果はというと、
ジャンたちは蕎麦をうまいうまいと
喜んで食べてくれた。
箸にまだ慣れておらず、蕎麦をたぐるのも一苦労で、
こりゃ食べるのに相当時間がかかりそうだな、
と思っていたら、
僕や虎キチKよりずっと早く食べ終えていたから、
(僕らが極端に食べるのが遅いせいでもあるけど)
お世辞ではなくほんとに気に入ってくれたようだ。
もちろん、だからといって彼らのソバ料理と
日本蕎麦を比較して「勝った」なんていうつもりは
毛頭ないけれど、理屈抜きで嬉しくなった。
ところで、柴又ってやっぱり物価がちょっとおかしいような…。
家で食べようと買って帰った草団子も
24粒入って、あんこもどっさりつけられていて、
税込1000円だからなあ。おまけにめちゃおいしいし。
ジャンたちも柴又のことをえらく気に入っていた。
特に理由はないけどなんとなく惹かれる、
という場所が、
友人を案内するのにいいのかもしれませんね。
友情が長く続いているというだけで
好みもおそらく似ているだろうから。
ああ、だったら阿佐ヶ谷にも連れてきたらよかったかな。
(彼らが泊まっていた浅草からは遠すぎるのでやめたんだよなー)
]]>来日したので東京を案内した。
浅草のホテルに迎えにいき、
そのまま雷門から仲見世通りへ。
前回ここを訪れたのは3年前だ。
コロナ禍真っ最中で誰もいなかった。
で、今回行ってみると通りは満員電車状態。
まともに歩けず唖然としてしまった。
早々に浅草を出て、
柴又に行くと空気が変わった。
ここに来るたびに思うけど、
東京から田舎にふらっと降り立ったみたいで、
急に静かになり、のどかな空気に包まれる。
浅草にうんざりしていたジャンたちも
やっといい顔になってくれた。
帝釈天の奥にある山本亭。
何かの日本庭園ランキングで
全国3位になったこともあるそうな。
見るだけならなんと100円。
ジャンは世界のあちこちを自転車で走ったり、
スキーで山頂から滑降したりと
めちゃくちゃアクティブな一方、
哲学的で瞑想好き。
そんな彼はやはり柴又の静けさや
この山本亭の侘び寂びを
気に入ってくれたのだが、
ほかに行きたいところはあるか聞くと、
渋谷のスクランブル交差点だと言う。
…なんで外国人はあそこが好きなんですかね?
さすがにジャンは違うんじゃないかと思ったので、
「つまんないよ」
と重々前置きしたのち連れていったら、
彼は「ヒャッホゥ!」と目を光らせ、
”交差点を渡る人の群れ”の動画を録りだした。
うーん、外国人の七不思議。
翌日、再び合流し、
新宿都庁などを見て
(しかし展望ロビーは月に2回の定休日……)
回転寿司店に行ったのだが、
あさりの味噌汁が運ばれてくると、
ジャンがこんなことを言った。
「これはどうやって食べるんだ?」
チェコには海がなく、
彼らは二枚貝を食べたことがないというのだ。
へえ〜と思うことがいろいろあったけど、
長くなりそうなので、また次回。
あ、ちなみに彼らは
初めて食べるアサリを
「うまいうまい!」
とえらい気に入ったようで、
身も全部ほじって食べていました。
]]>以前、このブログに
「ここだけは行っとけ」
な場所があれば教えて、
と書いたところ、
たくさんの方から
連絡をいただきました。
皆様、ありがとうございます。
その中のひとりの方から
自転車で東京を観光しませんか、
というお誘いが。
という自転車ガイドツアーを運営されている方です。
拙著や僕の連載記事を読んでいるとのことで、
とても丁寧なお誘いでした。
希望の場所まで電動アシスト付きのe-bikeを
運んでくれるので、
たとえば参加者は宿で待つこともできます。
英語のガイド付きで3時間。
めちゃくちゃいいやん!!
友人夫婦に「どう?」と聞くと、
二つ返事で「それやるやる!」とノリノリ。
僕や相棒の虎キチKも参加する予定で、
楽しみにしていたのですが、
一昨日、友人夫婦からこんなメールが届きました。
「北海道でスキーしていたら、
妻が転倒して肘と肋骨を折ってもうた」
「…は?」
怪我をした彼女のことを心配しながら、
同時に東京バイクブリス運営者の方にも
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
この日のためにこちらの要望を聞いて、
コースに組み込むために下見をするなど、
駆けずりまわってくれていたのです。
重い気分で東京バイクブリスにメールすると、
彼からすぐに返事がきました。
「奥様は大丈夫ですか!?」と。
外国でそんな目に遭ってさぞ心細かったでしょう、と。
それから何度かメールをやりとりしましたが、
最後まで友人の妻のことを心配してくれました。
先に書いたとおり、
コースづくりも本当に丁寧にされていますし、
HPを見ると、心から喜んでもらいたい、
今回僕たちは体験できなかったけれど、
こういう人のガイドツアーだと、
きっと気持ちよくて楽しかっただろうな。
みなさんもよかったら、
電動アシスト付き自転車で走って
風を感じながら
”針で縫うように”
東京を観光してみませんか?
外国人の友人が遊びにくるときとか
おあつらえむきかと。
※頼まれて書いたわけではなく、
彼の姿勢に打たれ、書かせてもらいました。
]]>文章を書くのってやっぱり面白いなと
あらためて思う。
やったことないけど、
陶芸に似ているんじゃないかな。
無形の土を形にしていく。
ちょっとでもおかしくなると、
全部つぶしてまた一から。
ある程度形ができてきたら、
指先に神経と魂を込め、
徹底的に磨きに磨きを重ね、
自分の求める姿にどんどん近づけていく。
この作り上げる作業と、
出来上がっていく美しい形を見るのが、
快感でしかなく、エクスタシーさえ感じるというか。
まあ、好きなんでしょうね。
好きじゃなきゃやっていられないほど、
効率は悪いですよハッキリ言うて。
(阪神岡田監督の口調で)
時給200円とか300円とかになるんじゃないかな。
計算したわけじゃないけど、
ざっくり、そんな印象。
でも楽しいから気にならない。
そもそも仕事という気分でやっていない。
それに、まあ本が売れれば
この時給が2000円にも3000円にもなるはずで。
皆様お願いいたします(笑)。
ということで、
やっとブログに書きたかったことが書けます。
地元っ子が勧める白浜ベストプランの追加情報!
と思ったけど、また長くなりそうなので、
明日にします(笑)。
今日はお茶濁しで、こんな話を。
4歳の豚児が通う保育園とはスマホのアプリで
毎日連絡を取り合っています。
(そのために妻もとうとうスマホを契約しました。
僕は妻にスマホ持つべからず、なんて強制は
一度もしてないけど、妻が僕に合わせてですね、ぶつぶつ)
で、こちらから出す「連絡帳」には、
食事内容や排泄の有無、体温などを毎日書いて
報告しています。
その最後に「コメント」という欄があり、そこには
「本日のお子さまのご様子などを教えてください」
という注釈があるのですが、
僕はそれを無視して、
保育園の先生を笑かそうと
豚児のおもしろネタを毎日書いています。
そうしたら「今日のおもしろかったです」
と担任以外の先生から言われることもあり、
あれ? けっこうみんな読んでくれてる?
と思ってますます熱心に書くようになりました。
新刊の原稿執筆が忙しいという理由で
ブログはさぼりまくるのに、
保育園の連絡帳は毎朝せっせと書いているという…。
その「連絡帳」から、時節柄のネタを一席。
↓
「大きくなったらお父さんと結婚する〜」という台詞を夢見る父ですが、うちの愛娘はそんなこと言うわけもなく、「くーたん(お父さん)はこっち来ないで!」などと父は日々虐げられ、"父嫌悪"早すぎないか?と首を傾げています。そんな娘が一昨日、母と一緒にチョコブラウニーを作り、「バレンタインでーす」とプレゼントしてくれました。さらに母が娘に「華(仮名)の大好きな男の子は?」と聞くと、華は間髪を容れず「くーたん!」と言ったのです! 父は泣きました。なによりもその即答ぶりに!
その後、祖父母に送るために録りまくっている動画を見ると、チョコブラウニーを作りながら「華の好きな人は?」「くーたん!」と予行練習している母娘の姿がありました…
(これを読んだ母からいま「いや、ちゃんと最初から言ってたから!」との弁明がありました)
]]>
友人が結婚式を挙げた。
彼女はもともと阿佐ヶ谷に長く住んでいて、
2年前に彼と籍を入れて一緒に暮らすことになったときも
阿佐ヶ谷→阿佐ヶ谷という引っ越しをした。
つまりそれぐらい阿佐ヶ谷LOVE子だ。
ちなみに僕も
?上京して、?結婚して、?子供ができて、
と三度の節目ごとに引っ越しをしたのだが、
阿佐ヶ谷→阿佐ヶ谷→阿佐ヶ谷である。
(まぁ?は厳密にいえば
でも結果的に今の家に来られてほんとよかった。
騒音家族よ、ありがとう)
ところが去年、上記の阿佐ヶ谷LOVE子は
いい一戸建て物件が見つかったことを理由に、
泣く泣く阿佐ヶ谷を出てしまった。
で、まあいろいろあって入籍から約2年後の
この連休に結婚式を挙げることになったのだが、
その場所はというと、阿佐ヶ谷神明宮。
マイクをステージに置いて去っていった
山口百恵を連想しつつ(?)
そこまで阿佐ヶ谷が好きか!
とウケたのだが、
当日、式に行ってみると、
どうやら阿佐ヶ谷だからってことだけで
ここを選んだわけじゃないようだ。
いやはや、阿佐ヶ谷神明宮、
結婚式を挙げるのに最高ですやん!
なんと能舞台!
いやぁ、めっちゃいい!
格式があり、厳かな雰囲気で、
これが本物だよなあと思わせる説得力がある一方、
参道沿いにある開放的な場所なので、
一般の参拝客が立ち止まり、
みんな笑顔で見ていくからとても和やか、かつ、
大勢の人から祝福されているような温かさがありました。
いいものを見せてもらいました。
おふたりとも本当におめでとう!
]]>
更新さぼりまくりです。すみません。
ちょっとお茶を濁します。
家の近くのアーケード商店街に
「お菓子のまちおか」があり、
執筆中の間食のおやつをよく買っています。
で、ときどき並ぶこのせんべいがちょっとヤバい。
…あ、危ないという意味ではありません。
おいしすぎるという意味です。
おいしい=ヤバい。
これ、ナウイの次にくる言葉ですよ。
と、つまらないことを書きながらふと思いました。
最近の「ヤバい」はきっと「おいしすぎて危険」
ぐらいの意味なので、
「危ない」というニュアンスは
ちゃんと含まれていたんですね。
まあそんなことはどうでもよくて、本題。
このせんべいがほんと危険です。
いろんなパッケージがあるので
どの商品というわけではないのですが、
この金吾堂製菓のせんべいはどれも全部ヤバい。
執筆中は歯ごたえを求めて
かなりいろんな会社のせんべいを食べているんですが、
この金吾堂のせんべいは頭二つぐらい抜けています。
きめが細かく、口の中で溶けていくんだよなぁ。
食べだすとほんと止めるのが大変。
未経験の方、見かけたら一度お試しあれ。
「ほんまに止まらへんやんけ!
太るやないか、どうしてくれるねん!」
というクレームは一切受け付けていません。
]]>
道後温泉に入ったという記事を
書きながらふと思った。
10月末に日本シリーズツーリングと題し、
甲子園と京セラドーム間を走ったのだが、
その距離はたかだか16?なので、
さすがに短すぎる、
それなら、ということで有馬温泉まで足をのばし、
一泊して温泉につかったのだ。
で、正月は我が郷里、南紀白浜に帰省し、
毎日たっぷり温泉につかった。
つまりどういうことかというと……
2ヵ月あまりで俺は日本三古湯の全てにつかったのだああ!
ということに昨晩気付いたのでした。
だからどうした?
と言われれば、
すみません、なんでもないです、
とスゴスゴ引き下がるしかないけれど。
ところで、掲載誌にのせる写真を選んでいると、
「あれ? 結構すごいかも」
と思える写真があった。
左手の薬指を骨折したときの写真だ。
吹雪で視界が真っ白になる中、
いきなり現れた縁石にぶつかって激しく転倒し、
地面についた左手を強打したのである。
結局折れていたのは薬指だけだったけど、
親指も中指も打撲で痛みが激しく、
だいぶ腫れ上がった。
おもろいなと思ったので
カメラを取り出し、撮影したのだが、
画像で見てもたいしてわからへんなぁ、
とそのときは鼻白んだのだ。
でも時間がたって、いま見てみると悪くない。
こんな写真です。
転倒してから2日後に撮影。
宿のおっさんは
「赤ちゃんの手みたいやな」
とえらいウケてくれました。
この手でそれから100?以上走りました。
左手は痛くて何も握れず
ハンドルに添えるだけで、
ブレーキは右手1本。
よい子は真似してはいけません。
このときから1ヵ月強たった今の手と比べると、
見た目は元通りだけど、
まだ痛くて茶碗洗いもきついんですよねえ。
肋骨の骨折から3週間で復帰した近本、すごすぎる…。
]]>
我が母校、和歌山の田辺高校、
略して田高(でんこう)が
春のセンバツ高校野球の
21世紀枠の2校の一つに選ばれた!
なんと76年ぶり!
いやはやびっくり。
実は夏の甲子園には
95年に出ているらしいんだけど、
そのとき僕は日本にいなかったし、
ネット環境も整っていない時代だったので
出ていたことすら知らなかった。
(さっきニュース記事を読んで初めて知った)
いやあ、思った以上にテンションが上がるもんですね。
豚児を迎えにいく”保育園までランニング”では
体が軽くなって飛ぶように走っていました。
]]>ピンポンが鳴ったので出ると、
とても感じのいいジャニーズ顔の兄ちゃんが
「屋根の瓦がずれていますよ」
と言う。
「近くのアパートの屋根修理に来たんですが、
こちらの家の屋根が見えたんです。
あの状態だと屋根裏に水がたまるし、
瓦が落ちて隣の家に傷をつける可能性もあります。
だからほんと危ないなと思って
一声かけさせてもらいました」
えっ、そうなんですか?
ああ、よかった!
たまたま貴方みたいな親切な方が
近くで屋根修理をしてくれて。
ああ、なんてラッキーなんでしょう。
ええ、ぜひぜひ。
いますぐ直してください。
いくらでも払います。
本当にご親切に。
マンモスうれぴー。
…とはならない。
なぜなら十中八九悪質な商法だから。
屋根の上のことだから
こちらからは見えない。
適当にやって、あるいは何もせずに、
最悪な場合、破壊して、
「思ったよりひどかったです」
などと言って、法外な修理費をせしめる。
実は最初はこの手口を知らなかったので
だまされるところだった。
でも話にのっからずに
後日きちんとした工務店に見てもらったら、
屋根は全く問題がなかった。
しかしこんな詐欺まがいの修理をやっている
業者がどれだけいるんだろう?
この昭和な一軒家に引っ越してから、
僕が遭遇したのは最初と昨日の2回だけど、
僕の留守中、相方虎キチKだけが在宅のときに
3回ぐらい来ているというから、
この2年でトータル5回ぐらい来ている。
毎回違う業者が、まったく同じ口上で(笑)。
で、昨日、僕は騙されたふりをし、
「ええ、それは困ったなあ。
隣の家まで傷つけたらマジ大変や。
いやあ、よくぞ見つけてくれました。
貴方みたいな親切な方が近くで
工事をしてくれてよかった」
そんな話をしていると、
梯子を積んだミニバンが近くを通り、
ヤンキーっぽい運転手がジャニ顔兄ちゃんに向かって
「あそこのアパートの修理終わったからー」
などと言い、ジャニ顔兄ちゃんが、
「今ちょうど屋根のこと
この方に話してたんです」
とヤンキー運転手に返す。
これもまったく同じパターン。
笑えることに両者の外見のパターンまで同じだ。
交渉役の兄ちゃんは
このご時世、こんな好男子がいるのか、
と感動するぐらい感じがいい。
僕の家の前は道が狭いので、
車は少し先の公園の脇にとまった。
ジャニ顔兄ちゃんはなかなか慎重で、
契約している工務店があるかや、
僕が屋根に上って修理とかするタイプか
(お年寄りが出てくると思ったのだろう)
などを聞いたあと、
「ついでだし、よかったら屋根上って見ますよ」
と言った。
僕は相変わらずだまされたふりをして、
「ぜひよろしくお願いします。
つきましてはお名刺を」
そう言うと、ジャニ顔兄ちゃんは
「あ、名刺は車ですね。
取りにいってきます」
と言って公園のほうに行った。
それからなかなか戻ってこないので、
僕のほうから公園に見にいったら、
兄ちゃんは運転席の窓側に立ち、
運転手と何か話している。
ずいぶんと長い協議だ。
罠か、それとも…
などと話し合っているのだろうか。
僕は楽しくて気が急いており、
その2人のところに行って、
「実は最近、工務店に上って見てもらって
何の問題もないことがわかってるねん。
瓦が落ちかけてるってどういうこと?」
などと言ってやろうかと思ったが、
家の場所を知られた状態で
下手なことをしたら仕返しが怖い。
でも何か痛い目に遭わせてやりたい。
そのためにはやはり名刺をもらうことだな。
そう思い直し、彼らに見つからないように
エビみたいに後退し、家の前に戻った。
ところが、待てど暮らせど
兄ちゃんは戻ってこない。
で、もう一度公園に見にいったら
ミニバンは消えていた。
あんなに屋根の瓦を心配してくれていた
超感じのいい好男子も、僕に何も言わず、
煙のように消えていた。
みなさんも気を付けてくださいね。
]]>
「大ピンチずかん」らしい。
指を骨折した僕が
昨日見舞われた
大ピンチずかん。
↓
]]>
朝起きてから夜中2時3時までずっと座っている。
どんどん寿命を短くしている感じがする。
そのため毎日1分トレーニングをしている(少なっ)。
ただ指を骨折したせいで
腕立てができなくなった。
その分、腹筋運動に注力しているのだけど、
今朝その腹筋をしながらふと思った。
去年の今頃は深刻な腰痛に苦しめられていたのだ。
なぜならスリランカを旅したから。
自転車で旅をしているから運動しなくてもいいだろうと、
その旅のあいだ2週間、腹筋運動をさぼったのだ。
そうしたら持病の腰痛がおそろしいことになった。
普通に歩くのもつらい。
ずんずんと腰に痛みが来て
壁に手をつきたくなる。
よりにもよってそんなさなかに
雑誌で農業体験の取材が入った。
そのときの写真がアウトドア雑誌の
BE-PALに載っているが、
めっちゃへっぴり腰で鍬を振っている。
その取材でさらに腰が悪化した気がした。
これはとうとう病院で治療か、
接骨院に通うしかないか、
と97%ぐらい断念しかかったのだが、
残りの3%に望みを託し、
毎朝少しずつ腹筋の負荷を増やしていった。
そうしたらある時から痛みが消えた。
それから一年。
相変わらず、たいした運動もせず、
ずっと座っているのだが、
腰痛の気配は1ミリもない。
腹筋運動は腰痛の解消につながらない、
と説く先生もいるが、
腰痛の原因は人それぞれで、
少なくとも僕の場合は
腹筋運動と腰痛との因果関係は明らかだった。
過去にも腰痛に苦しめられたときが何度かあったが、
すべて腹筋運動で解消してきて、
なおかつそれを習慣化しているあいだは
腰痛で苦しむことはない。
逆にサボると腰痛が出る。
ということで、腰痛に苦しまれている方、
ためしてみてください。
全員にきくとは僕も思っていませんが、
なんせアホみたいに簡単だし、
助かる人もいると思います。
腹筋だけなら30秒で済みます。
朝、目が覚めたら、膝を軽く立て、
手は腹のあたりで組んで、
上半身を45度ぐらい起こして静止、
その状態で10秒、
次に30度ぐらいに倒して静止し、再び10秒、
最後に15度ぐらいに倒して静止し10秒。おわり。
これだけです。
これだけでも最初はきついと思うので、
自分ができる範囲から初めて、
徐々に負荷をかけていけばいいです。
目覚めたときにそれを30秒やるだけなので、
習慣化しやすいし、
上下運動ではなく静止運動だから
逆にどこかを痛めるというリスクもないわりに、
とりあえず体にいいことやってるという満足感も
まあまああります。
ほんと、去年の今頃は生活に支障ありまくりだった
腰痛が今はまったくないことに気付いて、
やっぱりきいているんだろうなーと。
アホみたいな運動なんですけどね。
ベターザンナッシングってやつです。
ぜひ。
*
今朝、ラジオで北陸のどこかの市長が言ってました。
断水は続いているが工事は進んでいる。
それでも水が復旧するのに2、3ヵ月かかるだろう。
救援物資もなんとかなっている。
ボランティアの受け入れもこれから。
今とにかく必要なのは、当面の生活費。
こんなことをお願いするのは本当に申し訳ないのですが
義援金の寄付が今は一番助かるのでお願いします、と。
日本に住んでいる以上、明日は我が身です。
]]>
これまでの日本の災害に対する
数々の支援に続いて、
能登地震へのたくさんの義援金、
心より感謝申し上げます。
台湾を旅した時は、
なんでこんなにみんな親切なのかと驚いたものです。
東日本大震災のとき同様、
これからも台湾の人に出会うたびに、
感謝を言葉にして伝えていきたいと思います。
その台湾で昨日、総統選が行われ、
これまでの歴史を覆し、
民進党の代表(頼氏)が3期目に選ばれた。
ちょっと意外だった。
頼氏の優勢は伝えられていたけど、
2016年の米大統領選で大方の予想を裏切って
トランプが選ばれたような結果になるのでは、
と僕は予想していた。
なんだかんだいっても
中国を脅威に感じ、
融和路線と平和を望んでいる人が多いのでは、
と思っていたからだ。
「台湾の独立工作者」
と中国から攻撃され、
戦争のリスクが高まる頼氏が
選ばれることはないだろうと。
でも台湾人が選んだのは頼氏だった。
中国の脅威以上に
香港のようになることへの脅威の方が
大きかったということか。
ただ、僕は今朝になって、
ふとこんなことも思った。
まさかだけど……もしかしたら、
台湾有事の可能性が
(もちろんそれは厳としてあるんだけど)
日本では過剰に喧伝されているんじゃ……。
防衛費の増額にしろ、武器輸入にしろ、
政権維持にしろ、辺野古基地建設にしろ、
そのほうが何かと現政権に好都合だから。
はは、まさかね。
]]>
東京を案内してくれ、と言う。
彼らの目的は北海道でのスキーで、
東京は帰りにちょっと寄るだけのようだ。
こういうケースはなかなか難しい。
これまでも外国人の友人が遊びにきて
日本を案内したことはあるが、
みんな観光目的でやってきたので、
何を見せればいいかイメージしやすかった。
でも今回は僕に会いにくる「ついで」に
何かおもしろいところを見せてくれ、
というわけだ。
要するに丸投げだ。
これがもし京都なら、
三十三間堂とか夕方の金閣寺とか、
問答無用でとりあえずこれを見ろ!
というものがいくらでもあって、
嬉々として案内できるのだけど、
東京だとこういう場合……どこがいいですかね?
あらためて考えると、
「これだけは見とけ!」
というものが東京には意外とないような……。
月並みだけど、とりあえず宿は浅草にとってもらい、
浅草は自分たちで見てもらおうと思っているけど、
それ以外どこに案内しようか…。
アメ横、谷中、新宿都庁からの夜景、
そして我が町阿佐ヶ谷(笑)…。
頭を悩ませていると、
懇意にさせてもらっている版画家の大野隆司さんから
個展の知らせが届いた。
柴又の寅さん記念館でやっているという。
柴又の雰囲気はなんとなく好きで、
案内候補地としても最初に頭に浮かんだのだけど、
チェコ人の友人が寅さんファンだとは聞いていないし、
交通の便もあんまりよくないよなあと
リストから外れかかっていた。
下見を兼ねて昨日行ってみた。
まずは大野さんの「ねこ展」から。
いつもながら作風をがらりと変えられてきた。
で、いつもながら温かい。
今月14日まで。
寅さん記念館は有料だけど、
大野さんの「ねこ展」は無料で見られます。
その後、柴又を散策し、
茶室と庭園の素敵な山本亭のことも知り、
やっぱり柴又いいなあと。
いかにも観光地っぽくて、
何がいいのかよくわからないんだけど、
なんとなくいい。空気がいい。
そういう”感覚”だけで選んでいいのかな?
まあもうちょっと時間があるので
ぼちぼち考えていこうと思います。
みなさま、東京で”絶対推し”の場所や味があれば
教えてくださいませ〜。
<宛先>
yusukeishida@hotmail.com
]]>
更新をさぼっていました。
もっとも、何か書こうと思っても、
能登で苦しんでいる人のことを想像すると
何も書けなくなるというのはやはりありまして。
なんだか自分への言い訳みたいになるけど、
骨折のせいでボランティアを考えることもできないため、
とりあえず寄付という形の支援だけ、
ドジャースの大谷さんよりちょっと低い額ですが、
させてもらいました。
日本に住んでいる以上、明日は我が身です。
そう、骨折について。
年末にちょろっと書いたら
あちこちから心配の声が寄せられました。
腕を折ったみたいに思われたみたいで。。。
言葉足らずでしたね。すみません。
折ったのは左手の薬指の骨です。
でも3週間近くたつけど親指の付け根もまだ痛くて、
歯磨き粉を普通にチューブから絞って出すこともできないんです。
この親指も折れてるような気がしてなりません。
大阪で行った病院の医者とそりが合わなかったので
東京に戻ったらもう一度別の病院に行こうと思います。
……こういうのも、能登地震のことを思うと
なんか指の骨折とかアホくさくて書けなかったんですよね。
でもそんなことを言っていたら何も書けなくなるので、
これまでどおりバカな話を綴っていこうと思います。
被災地に心を寄せつつ
日常生活を丁寧に送っていくことが大事だと言い聞かせ。
ちなみに骨折の状況も年末に少し書きましたが、
「四国で吹雪? また大げさな」
と思った人もいたかと思います。
いえいえ、四国でも降るときは降るみたいですよ。
これまた能登を思うとアップするのも一瞬ためらってしまいますが、
こんな感じでした。
伊方原発ビジターセンター。完全にホワイトアウト。
視界がなくなったおかげで縁石にぶつかって転倒し、骨折。
佐多岬に向かう途中。この先に除雪車が。
骨折したときはまだ旅の途中だったし、
電車もバスもない田舎だったので
旅を中断して帰るにしても結局、
自転車をこがなければなりません。
そのとき頭に浮かんだのが阪神の近本です。
去年、あばら骨を折る怪我を負ったにもかかわらず、
彼は3週間ほどで実戦に復帰したのです。
専属のトレーナーから骨が早く治る方法を
教えてもらったとのこと。
たしかコラーゲンをたくさん摂取したとか
そんなこと言ってなかったっけ?
そう思って、旅先でおでんの牛筋や、
ローソンに売っていた天下一品のラーメンを
せっせと食べました。
そのおかげか、転倒後、旅を中止せずに
3日間走り続けることができ、
そうして3週間たった今、痛くてたまりません。
近本選手はやっぱり変態です。
]]>
リアルタイムで見ていました。
海保の飛行機と衝突か?と聞いた時、
すぐさま能登に救援に向かう便ではと思い、
そうでないことを祈ったのですが…。
本当に残念でなりません。
亡くなられた5人の乗組員の方々、
ならびに震災の犠牲になった皆様の
ご冥福をお祈りすると共に、
被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
疲労もたまってきていると思いますが、
余震に気を付けてお過ごしください。
それとフェイクな発信をする人たちへ。
4歳の娘にいつも言っている言葉を送ります。
その人の身になって、
人の気持ちを想像しなさい。
]]>なんと吹雪かれて
ホワイトアウトのように視界が真っ白になり、
縁石にぶつかって転倒、
左手がぱんぱんに腫れて
赤ちゃんみたいな手になりました。
でもそのうち治るやろと放置し、
それから3日間片手でツーリングを続行。
旅を終えた後、事故から一週間たっても痛みが引かないので
病院に行ったら見事骨折していました。
そんなわけで大晦日。
今は妻の大阪の実家で
大晦日も関係なく片手で仕事しています。
来年出る新刊の原稿を猛烈推敲中。
これまでの集大成のような本になると思います。
ご期待ください。
でも午後からは仕事にならないかも。
関西では午後2時過ぎから各局
阪神関連の番組が放送されていて
大晦日もさながら阪神祭りです。
きわめつけはやはりサンテレビ。
番組表を見て大笑いしてしまいした。
隣のNHKと見比べてみてください。
なんか大丈夫ですかね。
浮かれすぎて慢心していませんかねぇ。
球団史上初の連覇、ほんまお願いしますよ。
ま、番組はしっかり観ますけどね(笑)。
今年もいろいろありましたが、
来年こそはバカな戦争がなくなりますように。
亡くなる命が一つでも減少しますように。
皆様、良いお年をお迎えください。
]]>このブログにも何度か書いてきた
その店「おもて」が今月いっぱいで
閉店することになった。
ビルの建て直しがその理由だけど、
大将の長谷川さん自身、77歳と高齢で、
もういいかなと思ったようだ。
よくない!!!
と声を大にして叫びたいところけど、
諸行無常は世の理。
駄々をこねても仕方がないので昨日、
大好きな日本酒「伯楽星」を持って行ってきた。
(田舎の酒屋をのぞいたら
たまたまあったのでびっくりした。
だいぶ研究熱心そうな店だったけど)
相方の虎キチKと豚児も同行した。
4歳の豚児はさすがに”初おもて”だが、
虎キチKはここの酒を飲みながら
料理を食べていたら
泣いてしまうというほどのファンだ。
のっけから震える料理の数々。
ウニと生湯葉。びびった。口に入れた瞬間目をつぶった。奇跡。
鯛の子とオクラ。一粒一粒が美味、そう感じるうまさ。
白子のホイル焼き。自家製ポン酢がまたなんちゅうか。
出たァ〜! 海老芋! カニ入りあんかけ! 魂が震える味。
能登のブリのカマ焼き。カリフワの極致と香ばしさのハーモニー。
コの字型カウンターにおでん、というこの空間がもう。
おでんの牛スジ、きんちゃく、豆腐。ここ以上のおでんを知らない。
出汁がぶわ〜とあふれる出汁巻き。飲み物ですか?
「もうおなかいっぱい」と腹を抑えて唸っていた豚児が、
この出汁巻きを一口食べた瞬間、
またバクバク!と飢えた狼に変身。
いやはや、やっぱりすごかった。
思えばここ「おもて」を知ったのは15年ほど前。
虎キチKと冬の京都を歩いていて凍え、
湯豆腐でも食べて温まりたいと
飛び込んだ店がおもてだったのだ。
で、おでんを食べたら「え、何これ?」と目が真ん丸に。
それ以来、京都に来るたびに、
というよりおもてで飲むために京都に来ていたようなもので、
結婚したときは大将がご馳走してくれたり、
大将自身のドラマのようなシーンにも立ち会ったり。
まわりの友人知人にも教え、
このブログにも書いた。
「本当にすごい店だった」
とたくさんの方から連絡をいただいた。
(今回の閉店についても多くの方から連絡が。
みなさんありがとうございます)
そのひとり、写真家の田中真衣さんも
すっかりおもてに魅了されたようで、
今回の閉店を聞いて東京から駆け付けたそう。
「撮った写真を額装したので石田さんから渡して」
とことづかったので、昨日ミッションを果たした。
至高の料理にくわえ、
コの字カウンターで口福を共にする客たちとの一体感、
そして大将、長谷川さんの恵比須顔。
この店の価値を考えたら、
ビルの建て直しなど国がストップをかけ、
保護し、世界文化遺産に登録する、
ぐらいのことをしてくれてもいいと思う。
でもここで飲んだ時間は、
きっと一人一人の心に生き続けるのでしょう。
長谷川さんのつくる料理同様、
お店の存在自体が奇跡で、
余韻がずっと続くから――
と月並みなことを思って寂しさをごまかしつつ、
最後の訪店を終えた、2023年のクリスマスでした。
長谷川さん、これまで本当にお疲れさまです。
そして最高の料理と時間をありがとうございました。
ずっと忘れません。
で、本当に「おもて杉並大会」やりましょうよ(笑)。
]]>
エポスカードで家賃を支払っている。
家賃だけに年間利用額は100万円を超える。
それで条件クリアとなったのか、
カード会社から「無料ゴールドカード進呈」
というDMが来た。
そういったDMは開けもせずに
かたっぱしから捨てるのだが、
なんとなく惹かれ、開けて読んでみたら、
・あなたは年会費永久無料です(普通は5000円)。
・特典その1、空港ラウンジ無料
速攻申し込んだ。
エグゼクティブな僕は
シャンデリアが灯る空港ラウンジで
ふかふかのソファに座り、
ピアノの生演奏を聴きながら
無料のカクテルを飲むのだ。
バニーガールも横につくのだ。
すべて無料なのだ。
なぜなら俺はエグゼクティブだから!
それから数日たった昨日、
取材で高知に飛ぶことになった。
いつもはぎりぎりで空港に行って
必ず走りまわっているのに、
昨日は出発の3時間前に成田空港に行った。
で、空港ラウンジへ。
…あれ?
ということで、いま愛媛の宇和島です。
寒いですね。身も心も。
(なんだか腑に落ちなかったので、
無料ソフトドリンクを3種類も頼んだエグゼクティブ)
]]>それなりに人気のあるジャンルだと思うが、
僕はどうも読む気になれない。
「我が子は特別」という親の欲目が見えてイタいからだ。
一方、4歳の我が豚児。
じつは天才である。
関西出身の両親の遺伝子を受け継ぎ、
生まれたときから人を笑かすことに腐心し、
その“間”といい、言葉のチョイスといい、
末恐ろしいものがある。
昨日のお風呂では
湯船の縁にカップを並べ、湯を入れながら
いきなりジュース屋さんを始めた。
「いらっしゃいませいらっしゃいませ、
何がいいですか?
みかんジュース、桃ジュース、りんごジュース、
何がいいですか?」
僕は熟考したあと、
「桃ジュースをください」
と言ったら、豚児は間髪入れずこう返した。
「すみません、魚のエサしかありません」
こいつ、とてつもねえ!
と胸を打たれたのだけど、
同時にこんなことも思った。
あるいは子供はみんな天才で、
成長するにつれ、
凡人になっていくのかもしれないなと。
は戦後最も売れた本らしい。
僕が中学のときにブームになった記憶があるが、
流行りものには「けっ」と反射的に背を向ける
当時の僕は(今もか)読まなかった。
どうせ”いい子ちゃん文学”でしょ、と。
上映されると知ったときも
やはり食指が動かなかったのだが、
先月、この映画の関係者の家に遊びにいったら
前売り券をくれたのだ。
どうしよう、時間ないな、
と思ったのだが、その次の瞬間には
いや観てみようか、と翻意していた。
というのも最近観にいった映画の前に
トットちゃんの予告が流れていて、
妙に気になっていたからだ。
(ちなみに最近観たのは『ゴジラ』と『首』。
感想はどちらも「うーん…」)
予告だけでなんだか泣けてしまった。
まあ昭和前中期の日本が丁寧に描かれていたら、
それだけで僕は涙腺がゆるむんだけど。
映画館で観たらマジで泣けた予告。これを観るだけでも完成度の高さがわかります。
背景はすべて手描きの水彩画だそうな。
というわけで公開初日の先週金曜日に
早速観にいってみたら、
開始10分ぐらいから涙が出始め、
なにこれ? すごいやん、傑作やん、
と終始感嘆し、目も鼻もぐしょぐしょ、
エンドロールが流れ、劇場が明るくなったときは
なんていいものを観たんだ、
という満足感と幸福感で胸がいっぱいだった。
おしゃべりで、ちょっと変わっている
小学校1年生のトットちゃんは、
いろんなことに夢中になるあまり
授業をたびたび中断させてしまう”困った子”。
先生たちの手には負えず、
「お願いだからよその学校に行って」
と頼まれ、転校した先が、自由教育を実践する
当時としては先進的な「トモエ学園」だった。
そこの校長先生と面談の日、
脈絡なくしゃべり続けるトットちゃんの話を
校長先生は延々と聞き続け、
いい加減しゃべり疲れた彼女に、優しくこう言うのだ。
「もうないのかい?」
えっ?と相手を見返すトットちゃん。
その彼女の頭をなでながら、
校長先生はこう続ける。
「君は本当は、いい子なんだよ」
もともとの原作がおそらく優れているうえに、
それをさらに磨いて磨いて言葉を削ぎ落とし、
ブラッシュアップしているから、
短い言葉や何気ないシーンの一つ一つに
深く息をつきたくなるような奥行がある。
“お涙ちょうだい”ではないのに涙が出る。
説教臭さは皆無なのに含蓄があり、
心の奥に染み渡る。
映画としての完成度の高さに息を吞む思いがした。
それともう一つ、この映画が
僕の琴線に触れたのには個人的な理由があった。
4歳の我が豚児がトットちゃんにそっくりだったのだ。
普段こういうのでは泣かない相方の虎キチKも
映画館を出たあと聞けば、
僕同様ずっと号泣で、やはりトットちゃんが
豚児にしか見えなかったらしい。
いや、本当に観てよかった、
いろいろ考えさせられたな、
自分たちは娘に怒り過ぎていたかもしれない、
その怒りの大半は大人の都合によるものだ、
子供の側から世界を見なければいけないよな、等々、
僕らは映画の余韻にどっぷり浸りながら
自戒を込めてたくさん語った。
映画館を出る前と出た後では
目に映る世界が違っていた。
その約3時間後、保育園に豚児を迎えにいき、
そのあと虎キチKが豚児を連れて小児科病院へ。
30分後、保湿剤をもらって帰ってきたと思ったら、
豚児は鼻水を垂らして泣きながらギャアギャア叫び、
虎キチKは目を吊り上げて、
「スマホでゲームやらせてってうるさいねん!」
とブチ切れている、という日常にもう戻っていた。
]]>
想像とは違い、妻は夫の美点を挙げ、
尊敬の念を込めて語っていた。
言ったことを愚直なまでに守り、
コツコツ努力するというのである。
ランニングをすると決めてからは
雨でも雪でも出張先でも
毎日必ずランニングしているというのだ。
へええええ、と僕は素直に感心してしまった。
石田氏の年齢を見ると69歳。
なかなかできることじゃない。
最近の石田氏はいろいろダメなところばかり話題になり、
外見も貧相な感じになっていただけに、
そんなことをやる人にはとても見えなかった。
それから1日たった昨日のこと。
我が家から2キロほど離れた
荻窪の某所に用事ができたので
庭から自転車を出そうとしたのだが、
ふと思い直し、走っていくことにした。
(なんて影響されやすいんだ…)
往復4キロ。
こんな距離を走るのは何十年ぶりだろう。
中高は陸上部だったので
毎日これくらいは走っていたが、
卒業してからは自転車しか乗っていない。
駆け出すと、紅葉に染まった街に心が躍った。
いろんなものが目に留まり、
こんなところにこんな店があったのかと驚いた。
いつもの街がまるで違って見える。
光がキラキラあふれている。
雨あがりの快晴だったからもあるだろうけど。
世界や日本を旅する手段としては、
僕は自転車がベストだと考えているが、
舞台が街ならやはり自分の足がいいな、
とあらためて思った。
いろんなものが本当に細かくよく見える。
荻窪に着くと、東京ラーメンの系譜の
トップに位置する老舗ラーメン店「丸長」に
小さな貼り紙があることにも気付いた。
自転車だったら見過ごしていたかもしれない。
近づいていくと、えっ?と息が詰まった。
貴店もですか…。
日付を見ると先月の初め。
何度もここを自転車で通っていたが、
気付かなかった。
それから約5時間後、
保育園に豚児を迎えにいく時も走り出したら、
両足の中指と薬指の付け根あたりに激痛が走り、
ぎゃっと声が出そうになった。
え? これってまさか…。
あの、、、30年ぶりぐらいに4キロ走ったら、
足の指って疲労骨折とかするんですかね?
学生時代に住んでいたボロアパートに
彼女のアルバムがあった。
冬の寒い日に友人たちを呼んで
そのアルバムをかけ、
《太宰が好きな君は、睡眠薬を飲んだ》
《ぼくはひとり やさしく発狂する》
《安全カミソリが手首を走る》
といったどうしようもない歌詞を聴きながら
鍋をやったら最高だった。
(みなさんもやってみてください)
アフリカの大地とエンヤの曲ぐらいの
シンクロ率だった。
そういえば「孤立無援の唄」という
やっぱりどうしようもないタイトルの歌の中に
貸本屋という言葉が出てくる。
知識として知ってはいたが、
僕は見たことがなく、
絶滅したのだろうと思っていた。
それから15年後、
東京の阿佐ヶ谷という街に一目ぼれして家を借り、
住み始めた。
その翌日ぐらいに貸本屋を見つけた。
森田童子の歌声が脳内で再生され、
この街に惹かれたわけだな、と妙に腑に落ちた。
直感で選んだ街はやはり大正解で、
この街に住み始めてから
もう18年になろうとしている。
3回引っ越したが、ずっと阿佐ヶ谷だ。
貸本屋は業態を変え、古本屋になった。
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昨日は千葉の友人宅に3家族が集まった。
そのうちの一人はかつてオスプレイを作っており、
もう一人はドラマでおなじみ「別班」の工作員という
いま旬のなかなか濃いメンバーだ。
(だいぶ誇張はあるが、完全にデタラメでもない)
その別班工作員に
「UFO見たって話はやっぱりよく聞く?」
と尋ねてみたら、
「まったく」
と彼は鼻で笑った。
ただ別班だけに、言葉通り受け取るわけにはいかない。
おそらくすでに宇宙人と接触し、
人体実験にも参加していると思われる。
ところで昨日、飲んでいるとき、
別班工作員の赤ちゃんが大きい方をもらした。
すると彼は電光石火の速さで立ち上がって
妻から赤ちゃんを受け取り、
風呂場に連れていってシャワーで洗ったあと、
あっという間に酒席に戻ってきて
何事もなかったように飲み始めた。
奥さん連は一同感心してため息をこぼし、
帰りの電車では愚夫に「届け」とばかり
彼の機敏さを盛んにほめそやした。
いや、別班と比べられても困る…。
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その状況を描いたドキュメンタリー映画「Two Kids a Day(1日に2人の子供)」が教育作品国際コンクールのグランプリを受賞した、と数日前に発表された。
昨日、NHKのニュースで詳しく紹介されているのを見て驚いた。監督がイスラエル人だったからだ。逮捕された子供たちの裁判を見たことがきっかけだった、と監督は語った。拘束されている子供の多さに愕然としたのだという。
取材を始めると、イスラエル軍が子供たちに激しい尋問を行っていること、出所後の子供たちが深刻なトラウマを抱えていることを知った。
「イスラエル人の多くはこのことを知らないし、話もしない。でも私はイスラエルに税金を納め暮らしている占領者の一人だ。イスラエル人はみなその一部なのだ」
声を詰まらせながら彼はそう話していた。
ウズベキスタンで数日一緒に過ごしたイスラエル人男性のことが思い出された。徴兵され前線に配置された彼もまた「あんなのは間違っている」とイスラエルの占領に憤っていた。
一昨日の『映像の世紀』のラストシーンが脳裏に蘇ってきた。
2015年、パリで同時多発テロが起こり、130人もの一般市民が犠牲になった。イスラム過激派の仕業だった。
その数日後、一人の若者が目隠しをし、広場に立った。彼の足下には2つのボードが置かれていた。それぞれこう書かれていた。
《私はイスラム教徒です。人々は私のことをテロリストだと言います》
《私はみなさんを信じています。みなさんは私を信じてくれますか? 信じてくれるのなら、ハグしてください》
パリの人々は彼を静かに抱きしめていった。泣きながら互いに抱き合っていた。
愚かなことが繰り返されるこの世は、結局延々と暗闇なのかもしれない。
それでもその暗闇に一筋の光が射しているのを見る思いだった。
昨日初めて高尾山に行った。
天気もよかったし紅葉も見頃みたいだし、
やっぱり一度は行っておかんとあかんか、
という家族会議を経て、
保育園には「旅に出ます」と連絡し、
豚児を連れて出かけたのだった。
紅葉はたしかにドンピシャ!
さすが関東の紅葉人気ランキング2位(ウォーカープラス調べ)
富士山もくっきり。
あと意外によかったのがお寺。
欄間の透かし彫りがお見事。
海老虹梁が龍になっている。上がるわ〜。
まあでも一番テンションが上がったのは
帰りのリフトでした(笑)。
テイクオフした瞬間のあの高度感と
東京を一望にするあの景色、
あれめちゃくちゃすごいじゃないですか。
もちろん紅葉も頂上からの眺めも
全部いいのはいいんだけど、
やっぱりあの人混みがねえ。。
それを避けるために平日に行ったんだけど、
昨日のあれでもちょっとはマシだったんですかね。
リフトは1時間以上並びましたが。
標高599mの山に、リフトも使って
たかだか1時間弱歩いただけなので
登山とはとてもいえない運動だったけど、
日ごろの運動不足のおかげで
けっこう疲れました。
家事も何もしたくない。
なので我が街に帰ったら、
その足でサイゼリヤへ。
5年ぶりぐらいに来たけどたまげました。
この超値上げラッシュの中、
値段ほとんど変わっていないのでは?
税込でドリア300円、
スパゲティもハンバーグも400円って。
どれだけがんばれば
こんな値段で提供できるんだろう。
ラーメン1杯が2000円以上する
ニューヨークからアメリカ人を
このサイゼリヤに連れてきて、
リアクションを見てみたいものだ。
味も悪くないもんなあ。
とくに登山(?)後の疲れた体で食べたら、
あれ? なんか十分だぞ、うまいぞ、と。
なかでもフォカッチャは相変わらず別格で、
お代わりしてオリーブオイルをつけながら
100円ワインでグビグビ、
高尾山初登頂の乾杯をしたのでした。
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急に画面が黒く切り替わり、
ざわざわした雰囲気になって
北朝鮮のミサイル発射が報じられた。
同国が発表していた発射予告の時間と違ったことと、
ちょっと見慣れない緊迫したJアラートに戸惑い、
「え、落ちてくるの?」
と思ったのは僕だけではないのでは。
あちこちで戦争している世界の現状も
そう思わせた一因かもしれない。
チャンネルを回すと、
どこもJアラート画面に切り替わっていて、
まさかと思いつつテレビ東京に替えたら、
そこでも同様だったから、
「え、やっぱり落ちてくるの?」
とまた思ってしまった。
でもテレ東以上に視聴者を恐怖に陥れたのは
フジテレビだろう。
AIと思われる男性の声が
なんの感情もなくゆっくり復唱していて、
冷たくて不気味なことこのうえなく、
「あれ、やっぱり落ちてくるの?」
とまたまた思ってしまった。
東日本大震災以降、各局が災害時の放送のやり方を変え、
とにかく一人でも多くの人を避難させるために
緊迫感の度合いを強めた放送に努め始めた、
みたいな話をどこかで聞いたのだが、
視聴者に「ただごとではない」と一番思わせられるのは、
昨日のフジのやり方かもしれない。
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”奇跡のバックホーム”で知られる
元阪神タイガース選手、横田慎太郎さんの
お母さんから見た彼の軌跡と奇跡を綴った
一人称の「私」で描かれているため、
母親本人が書いた体で出すこともできたのに、
(そしてそういう形で出されるのが大半なのに)
著作者、中井由梨子さん名義で出版されていることに
何か誠実なものを感じた。
中井さんは生前の横田さんと関わりがあったらしい。
深夜1時前ぐらいに床について
何気なく読み始めたのだが、
眠気も吹き飛び、
早朝4時までかかって一気に読み終えた。
翌日は朝が早かったにもかかわらず、
とても止められなかった。
それだけの熱量があったからだ。
単なる闘病ものではなかった。
神がかった人生を歩んだ
天使のような一人の男や
その家族の話だけではなかった。
母親の強さは胸に迫るものがあるし、
家族の献身にも心を打たれるが、
この本の主眼は違うところにあるのではないか。
もっと普遍的で深いテーマ。
人の一生とは何か――そのことを
横田慎太郎という稀有な存在を通して
終始考えさせられるのである。
誤解を恐れずにいえば、
彼の28年という生涯は、もしかしたら、
決して短いものではなかったのではないか。
そう思わせるぐらい
彼は濃厚な時間をめいっぱい生き抜き、
多くの人に力を与えたのだ。
(もちろん横田さんのご家族をはじめ
ファンのみなさんや何より横田さん本人にとっては
短すぎる時間だったことは論を俟たないけれど)
”奇跡のバックホーム”は横田さんのほんの一部で、
ほかにも数多くの光の航跡を
彼が描いていたことがこの本を通してわかる。
逆に、そんな横田さんだからこそ
あの一瞬にすべてが集約され、
奇跡としか形容しようのないバックホームが
生まれたのだと深く納得させられる。
(ちなみにこのシーンの美しさは出色。
横田さんがあのとき何を見て、
何を感じていたのか、
映像ではわからない彼の側から見た景色と
奇跡を疑似体験できます)
読んでいてあふれる涙は、
彼の悲しい運命によってではなく、
人生とはこんなにも不思議なものなのか――
そう痛感させられることによって
もたらされるものだった。
人生自体が奇跡なのだ、
だから懸命に生きなければならないのだ、
読後に抱く熱情をあえて言葉にすれば、
そういった手垢の付いたものになってしまうから、
よかったら各自この本を読んで
その熱をそれぞれで感じてみてください。
普遍的なテーマが込められているし、
おまけに文章に尋常ではない力があるから
野球にも阪神にも興味のない人、
もっといえば横田氏に関心のない人が読んでも
グイグイ引き込まれると思います。
ただ、僕はプロ野球ファン、
かつ阪神タイガースファンだから
蛇足をあえて書かせてもらうと、
横田さんの追悼試合で
レフトフライだと思った大山の打球が
奇妙にのびてスタンドインし、
逆転2ランになって勝利したのも、
そして横田さんが旅立った約2ヵ月後に
阪神が18年ぶりにリーグ優勝し、
さらに38年ぶりに日本一になったのも、
全て偶然ではなく意味があるのだと思え、
夜中一人、涙が止まりませんでした。
読書ってやっぱりいいですね。
この本を読んだことは、まさに”体験”でした。
*
奇跡のバックホームをご存じない方は
このブログに簡潔に書いたのでよかったら→こちら
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250枚まで書いて、
「これは違う」と思い、
庭で燃やしたという。
有名な話だが、
妻の津村節子も驚きを持って
その夫の様子を見ている。
そういった話が書かれたエッセイ集を
ちょうど読んだところだったので、
新潮社の名物編集長、中瀬ゆかり氏が
今朝のラジオで語った話には惹きつけられた。
吉村昭が編集者にこう言ったらしいのだ。
気になる点を作家に指摘するのも大切だけど、
まずはきちんと精一杯いいところを褒めてから
指摘することが大事だよと。
へええええ〜!
吉村昭は好きで何冊も読み、
リアリズムに対する氏の徹底した姿勢から
己の信ずる道を
ひたすら突き進む孤高のイメージがあった。
まさか編集者にそんなことを求めていたなんて。
麓に近寄ることすらかなわないK2の
頂が雲間からちょっと見えた気がした朝でした。
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今週木曜に行われる国際試合の
日本代表とミャンマー代表について
「力の差は歴然としており、
イスラエルとハマスのようなものです、はは」
とNHKラジオで発言した。
千切りキャベツを切る手が止まり、
僕は「は?」と耳を疑った。
アナウンサーたちも同様に絶句したあと、
女性アナがなんとか次の句を継いだが、
その約5分後に男性アナがあらたまった声音で、
「先ほど不適切な発言がありました」
とお詫びした。
さらにそのコーナーが終わる直前に
もう一度同様のお詫びを入れていた。
この後藤健生氏は
連日流れるガザ地区のニュースを読んだり
テレビで見たりしていないのだろうか。
昨日もガザ地区最大の病院が包囲され、
電力の供給不足で保育器が機能せず、
新生児が次々に死んでいるというニュースが
チューブにつながれた赤ちゃんの映像と共に
何度もテレビに流れていた。
母のお腹の中で10カ月かけて育ち、
やっと明るい世界に出たと思ったら
こんな地獄が待っていて、
親もほかの大人も
ただゆっくり死んでいく赤ちゃんを
見ていることしかできない、
そんな状況下にあるガザの報道に接して、
どうしてそんな軽口を言えるのか。
どんな筋肉脳のクソガキだろうと検索してみたら、
誰もがうらやむ一流私大卒の71歳のおじさんだった。
それはともかく、
イスラエルがやっていることは
世界中の多くの人々を感情的に敵にまわし、
未来のテロリストを大量に生みだしているだけということに
どれだけのイスラエル人が気付いているのだろう。
本当に頼むから停戦してくれ。
僕に頼まれても仕方がないだろうけど、
世界中でどんどん声をあげ、
ムードを高めていくしかない。
死に体になっている日本の現首相岸田氏も、
権力の座に座り続けたいなら
アメリカの顔色なんか窺わずにもっと声をあげてみろよ。
そうしたら支持率も1%ぐらい上がるよたぶん。
つべこべ言わずにとにかく停戦を叫べよ!
アメリカもイギリスももっと強く停戦を要求しろよ!
ハマスも人質70人返すとかじゃなく全員返せ!
なんでお前らのせいで子供らが痛い目にあったり
死んだりしなきゃならないんだ!
]]>
みたいなことを芸人の藤井隆が
昨日ラジオで話していた。
ほかにもいろいろあるみたいですよ、
とアナウンサーが
・下駄の日(下駄の歯の様子から)
・いただきますの日(箸を並べた様子から)
・サッカーの日(11人対11人だから)
等々を挙げていき、
その話題が終わったとたん、
僕はコケてしまった。
大事なものを忘れているやん!
11月11日は……
チーズの日だろー!
……あれ? 誰もご存じない?
おかしいな。
僕は大学卒業後、某乳業メーカーに就職したのだが、
ちょうど入社した年の1992年に
チーズの日が制定され、
業界全体で大々的なプロモーションを打ったのだ。
僕も真面目にがんばった。
チーズの日のポスターを担当のスーパーに貼ってまわり、
オリジナル缶バッジを売り場のスライスチーズに
セロテープで貼りまくった。
ちなみにこれ、当然スライスチーズの販促も兼ねて
けっこうな手間をかけたわけだが、
スライスチーズを買わずに缶バッジだけを
剥がして持っていく客が大勢いたのにはびっくりした。
それって万引きやん、と呆れつつ、
何より「こんなん欲しいか?」と驚いた。
どんな缶バッジかというと…
92年のことなのでさすがに
「チーズの日、缶バッジ」
で検索しても出てこなかった。
なので画像を拾って合成してみました。こんなの。
↓
大きさは直径3cm程度。
これ、商品から剥がして持っていくほど
欲しいですか?……
ま、僕にはコレクション趣味がまったくないので
理解できないだけかもしれない。
チーズの日に話を戻そう。
旅の資金がたまったので
その会社は3年3カ月で退職し、
日本を出たので、
その後チーズの日がどうなったのかは
わからなくなったのだが、
世界旅行から帰る頃には
認知度もそれなりに上がっているだろうと思っていた。
ところが昨晩のラジオである。
チーズの日はとうとう最後まで呼ばれなかった。
「下駄の日」に負けるなんて…。
消滅してしまったのだろうか?
で、翌日の今日、某百貨店のチーズ専門店の前を通ったら
「11月11日はチーズの日です」
というPOPが貼られていたので驚き、ホッとし、
なんだか嬉しくなったので、
ゴーダチーズを試食して帰った。
(買ってないんかーい)
ちょっと調べると、去年までは
11月11日の記念日は59件で
1年の中で最も多かったそうだ。
・うまい棒の日
・チンアナゴの日
・きりたんぽの日
・豚まんの日((11)が豚の鼻に見えるから)
・もやしの日
・スティックパンの日
・ヤンヤンつけボーの日、etc…。
なんでもありだ。
チンアナゴの日とか、
それを決めて何をするというんだろう。
ちなみになぜチーズの日が11月11日になったかというと、
蘇(そ)というチーズのような製品が
初めて日本の文献に出てくるのが11月だったから。
(ちなみに西暦700年!)
11日にしたのは覚えやすいから。
でもそれがあだとなって埋もれてしまうとは
30年前は考えなかったんでしょうね。
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なんと創刊から33年で初めてのテーマだそう。
(小特集では一度やったらしいけど)
僕は水戸納豆について4ページ書かせてもらっています。
なんであんなに水戸納豆はうまいのか、
ずっと謎だったのですが、取材して理解できました。
よかったらご一読ください。
]]>
熊の襲撃に遭ったが、
刃渡り5cmのナイフを熊の首に突き刺して、
撃退したというニュースが流れた。
その後、絶命した熊が見つかり、
そのそばには土をかけられた大学生の遺体があったそうな。
専門家でなくても、
熊が自分の食料を守るために3人の消防隊員を襲ったか、
人の味を覚えて襲いかかったか、と連想させる状況だ。
今朝のラジオで、
3人の消防士の当時の様子が紹介されていたのだが、
聴いていて驚いた。
3人は熊鈴、ホイッスル、火薬で鳴る鉄砲を
フル動員させて熊よけに万全の注意を払っていたらしい。
それでも熊は現れ、威嚇しても逃げることなく
襲ってきたという。
今年は熊被害が過去最悪レベルだという話が
連日のように聞こえてくる。
春先だったが、僕も蔵王を走行中、
日本で初めて熊を見た。
先月は日本シリーズツーリングと題し、
京セラドームから甲子園とその周辺を走り、
記事を書いたが、
もし日本シリーズが関西対決でなかったら、
秋田の山間部を走ろうかなとちょっと思っていた。
今となっては阪神とオリックスに感謝だ。
そんななか、一昨日だったか、
東京新聞にえっ?と驚くような熊被害防止策がのっていた。
刺激臭で熊を近づけない、というものだ。
木酢液に唐辛子の成分を配合した製品で、
その名も「熊をぼる」。
「ぼる」は青森地方の方言で、
「追い払う」という意味らしい。
燻製に似た香りで人間は苦にしない程度だが、
数キロ先のにおいをかぎつける熊は
嫌がるにおいなんだそうだ。
農作物の被害を防ごうと
国や専門家の支援を受けて開発され、
自治体と連携した実地試験では
高い忌避効果が認められたらしい。
熊の被害に困ったリンゴ農家らからは、
「熊が出なくなった」
という声をたくさんもらっているとのこと。
……どうもぼんやりした記述だし、
製品の性質上、
自転車旅行に役立つとはちょっと思えないけど、
山歩きには使えるかもしれないし、
農家には福音となるかもしれない。
ここまで熊被害が広がってきたら、
本格的な実験をして効果を検証し、
その結果によっては本格的な導入も検討してみてはと思う。
まあ実際にどのぐらい効果があるのか、
個人的にめっちゃ気になるというのもあるけれど。
]]>
序盤に打ち込まれ、早々に勝負あり、
というイメージを試合前に抱いた人、
青柳さんに謝りなさい!
……はい、ほんとすみませんでした。
青柳さん、今年一番の出来だったんじゃないでしょうか。
対して宮城は2戦目のときほど
難攻不落という感じがしなかったのは、
初回にいきなり近本がヒットで出て、
大山も完全に捉えた当たりを打ったからでしょうか。
あれで宮城が「あれ?」となって
歯車がかすかに狂ったような。
とはいえ、阪神のみんな、よく打ちました。
本当にありがとう。おめでとう。
しかし38年間も夢に見た日本一、
どれだけの喜びにむせび泣くかと思ったら、
もちろんうれしいんだけど、
なんなんでしょう、
気が抜けたというか。
頂点に達したらその先はないんだ、
ということを今回、身をもって知りました。
なんせ38年間もなかった経験ですからね。
慣れなさ過ぎて妙に感情が揺れ動いています。
ああ、頂点を目指しているときが一番楽しいのかも、とか、
もっと不遜なことをいえば、
弱者があがくところに味があるわけで、
チャンピオンになってしまったら趣がないな、とか。
ただ、今朝、オリックスの中嶋監督が
「悔しいですね。リーグ優勝したことが吹っ飛ぶくらい」
と語ったという記事を読んで
あらためて勝ってよかったと胸を撫でおろしました。
それにしても本当に好敵手でした。
ピッチャー陣はすごいし、頓宮とか怖いし。
オリックスの敗因の一つはけが人の多さでしょう。
来季、万全の状態のオリックスとまた頂上対決をしたいものです。
そのためには我が阪神も
今年以上にリーグ戦をがんばってもらわねば。
何はともあれ楽しい一年でした。
本当にありがとう。
ところでこの記事、笑いました。
MVP発表の際、糸原が立って用意し、
近本と発表された瞬間ずっこけるという寸劇をやったそうで。
糸原やるなあ。ポーズも表情も完璧。
みんなもいい顔しているのでぜひ拡大してご覧ください。
ミエセス、地面叩いて喜んでるし。
長いプロ野球の歴史でこういうのってあんまりなかったですよね(笑)。
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声がガラガラです。なんでやろ。
中野と森下のダブルエラーで昨日は
もう決まったと思いましたけどねえ。
逆転打となったあの低めのストレート、
目付を下にしていたからでしょうが、
森下もよく打ちました。
ただ、あの変態的なバットコントロールが
できたのにはわけがあります。
これ、マジな話です。
なのでオリックス関係者には言わないでください。
森下の打席でうちの4歳の娘がいきなり
「ヒット打てー」
といったんです。
そんな言葉いったことないのに。
いつ覚えたんだ?と驚いていたら、
その直後、森下がありえない動きで
低めのストレートをはじき返し、
逆転2点タイムリー。
僕は思いました。
娘が導いたのだと。
タイミングといい、
森下の人間離れした動きといい、
そうとしか考えられません。
女神降臨!
僕は女神を胴上げし、
女神は狂い喜びしました。
なおも1アウト3塁で大山。
娘は言いました。
「ヒット打てー」
するとどうでしょう。
直後に大山はフォークをすくい上げ、
タイムリー。
父は再び狂って女神を胴上げし、
女神もまた狂いました。
これ証拠動画もあるので(めちゃおもろい)
ここに貼り付けようと思ったら、
妻の虎キチKに「やめろぼけ」と止められたので、
やめます。
さあとうとう王手です。
これまでで3勝2敗。
その2敗を現地観戦したのは女神の父です。
父がまったく持っていない代わりに
娘はどうやら阪神の命運を握っているようです。
明日、大阪土産「りくろーおじさんのチーズケーキ」を
豚児、いや女神様に捧げ、拝み倒しながら、
テレビの前で正座して観ようと思います。
頼んだぞ、女神ぃぃぃ!
]]>
で、やっぱり阪神勝ちました。
故障していた湯浅が4ヵ月ぶりに登板、
一球で仕留めて球場の空気を一変させ、
最後は目の前の選手を歩かされた
4番大山が意地のサヨナラタイムリー。
こういうのを現地で観たかったんだあああ!
まあ勝てばいい。
今日もほんとお願いします。
しかし、この日本シリーズ、
あんまり言いたくないんだけど、
球審の判定がすごく不可解。
昨日もひどかった。
なのでちょこちょこ検索してみたら
こんなのが。まあ見てください。
坂本の芸術フレーミングが目の敵にされているのかも、
と思ったけど、
オリックスの森も思いっきりフレーミングしてるがな。
さて、ひとつ耳寄り情報。
いま甲子園に併設されている
甲子園記念館では
リーグ優勝記念VRが見られます。
VRというのは「Virtual Reality」の略で、
日本語に訳せば「仮想現実」。
専用のゴーグルで視界を覆い、
360度の立体映像を見ることで
現実に近い世界に没入する感覚が得られるというもの。
このVR、僕は今回が初体験でした。
甲子園記念館で見られるのは次の2パターン。
?胴上げのあと優勝ペナントを持って場内一周
?ミエちゃん大はしゃぎのビールかけ
いやこれ最高でしたわ。
笑顔の弾ける選手たちに囲まれながら
本当に一緒に胴上げしている気分に浸れるし、
場内一周では歓喜に沸く観客たちを360度見渡しながら、
選手たちと一緒に歩けます。
で、ビールかけ、ありゃ吹雪ですね。
泡なのか飛沫なのか
とにかく雪のようにビールが舞っていて、
はしゃぐ選手たちを間近で見ながら
狂喜の渦中に没入できます。
楽しかった〜!
歴史館の入場料900円はかかりますが、VRは無料。
ただ午後からは人が多くなって順番待ちがひどいかも。
朝行くのがたぶんお薦め。
(混んできたら?か?のどちらか1回しか見られないようです。
その場合、お薦めはやっぱ?かな。
歓喜に沸く甲子園をぐるりと見渡せる経験はやっぱ貴重です)
ようし、今日は大竹。
去年までの自分をパリーグ相手にも乗り越えてくれ!
バモス!
]]>僕は音楽のコンサートを
聴きにいったのです。
日曜日の京セラドームは
宮城の入場曲「三線の花」に痺れました。
やっぱビギンはいいなあ。
なんか泣けてくる。
昨日の甲子園はやっぱ桐敷の「JBoy」でしょう。
渋い選曲だなあ。
あれ?
野球なんかしてましたっけ?
必死の思いでチケットをとった試合が
2試合とも敗戦…。
今から帰ります。
阪神も今日から勝つとおもいます。
なぜなら僕が現地観戦をしないから!
]]>
3貫150円の寿司を食べながら
「この勢いだと今日も勝って
このあと甲子園行くから
ストレートで4勝あるかもなあ」
と友人としゃべり合ったあと、
京セラドームへ。
日本シリーズを生で観るのは初めてだけど、
いや、やっぱなんか違いますね。
球場全体の高揚感がすごいというか。
でもそのあと僕は気を失って、
3時間後に目が覚めました。
昨日なんかありましたっけ?
その後、西成に戻り、
200円の生ビールを飲み、
100円の一銭洋食や
150円のイカ焼きを食べました。
西成万歳。
]]>59年ぶりの関西ダービーです。
両チームの充実ぶりを考えると
どちらもしばらく黄金期が続きそうな気もしますが、
とはいっても次の関西ダービーは何年後になることやら。
ほんの数年前までどちらも弱小でしたからねえ。
まさかこんな日が来るとは、ですよ。
長年見てきた者からすると。
というわけで、自転車雑誌「サイクルスポーツ」の
連載「僕の細道」で両球場往復ツーリングします。
その距離16?。近っ。
ま、周辺のディープな見どころを探索したり、
本場スパイスカレーや大阪寿司やホルモンを堪能したりして、
深く深く自転車探検しようかと。
こういうツーリングもワクワクします。
阪神のユニフォームを着てランドナーで走っている
おっさんがいたらそれが僕です。石を投げてください。
まずは日本一の急坂とされる暗峠に挑んできます。
最大斜度は31%とも37%とも。
20%越えるだけで壁だと思ったからなあ。
まあ軟弱な僕には上れないと思います。
なので願掛けします。
足をつかずに上れたらオリックスが勝つと。
当初は明日の2戦目の京セラドームと3戦目の甲子園の
試合前と試合後の球場周辺の様子を
見るだけの予定だったのですが、
両方とも奇跡的にチケットが当たったので、
ついでに球場に入って観戦してきます。
(もう仕事じゃなくほぼ遊び)
さらにさらに気合を入れるために今から出発して
神戸在住の大学の後輩ん家に前入りし、
今日の初戦を共に観戦してきます(完全に遊び)。
さあ、最後までもつれた場合で来週の日曜日、
どんな思いで過ごしていることでしょうね。
僕の予想では2-4でオリックス!(笑)
これも僕なりの願掛けなのです。
バモス、タイガース!
]]>
一般販売が始まった。
時報と共に申し込んでみたけど、
「ただいま混みあってます」
という表示。
一瞬にして回線がパンクしたようだった。
それからクリックを繰り返すこと約1時間。
なんて孤独で空しい作業なんだ…。
その2時間後ぐらいには
こんなタイトルのニュースが飛び交っていた。
「日本シリーズ一般販売でネット大荒れ」
「チケット全滅がXトレンド入り」
「ほんま何とかしてくれ」
「意味わからん」
「高額転売、1枚50万円のチケットも」
ほんと無茶苦茶だよなあ。
ということで、フリは以上です。
そうです。
な、な、なんと、
甲子園のチケットが当たった〜!
ま、同行する友人が当てたんだけど。
僕は全滅でした。はは。
いや、しかしほんとよく当てたわ。
正規料金3700円で日本シリーズ観てきます!
はい、単なる自慢ブログでした(笑)。
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絵日記という手法で旅を表現し、
国分寺のカフェで展示している、
というので先日見にいってきた。
懐かしい。イマームモスク。
よく描こうと思ったなー。
向こうの机には額装した作品も。
店内も素敵。
これは使える。
2カ月ぐらいの旅で合計4.8kg。
どうやればそんなに軽くできるんだ。。
アートが好きなので絵を見る機会はけっこうあるけど、
旅の絵って考えてみるとなかなかないかも。
いや、いいですね。
絵には余白があるから。
しかもそこに言葉があるから余計に
想像がかきたてられ、
写真集を見るよりずっと旅している気分に浸れます。
時間が猛スピードで流れていく日々の中で、
ちょっと立ち止まり、
いい深呼吸をすることができました。
東京の国分寺駅から徒歩7分
「スズメノツノ」というカフェです。
カレーもおいしかった。
近くにお住まいの方、よろしければ。
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という記事があったかと思えば、
別の記事には6倍という数字もあった。
どこの外国やねん?という適当さだが、
まあそれなりに高い倍率なのは間違いないだろう。
という”フリ”をなぜ書いているかというと、、、そう、
先行抽選予約で京セラドームの試合が当たりました!
超ラッキー!
でも甲子園はさすがに外れ…。
あの大地を揺るがす歓声を聞きたかったし、
自分もその一部になりたかったんだけどな。
明日の一般販売に最後の望みを託しましょう。
ところで日本シリーズを評論家たちが予想していた。
じつに意外な結果が。
阪神優勝予想が8人、
オリックス優勝予想が3人。
いやいや、ほんまかいな。
虎党の僕でも正直厳しいと思っている。
たしかにオリックスはけが人が多いし、
阪神の投手陣は盤石だけど、
オリックスの投手陣はその上を行くと思う。
山本や宮城を打てる気がしないんだよなあ。
うーん、この悲観は僕独自のものか
阪神ファン特有のものか?
18年前の4試合トータルの得点が4対33で
4連敗という悪夢の日本シリーズのトラウマもあります。
(あれは仕方ない背景があったけど)
でもま、客観的に見ているはずの評論家たちが
こう分析したんだからちょっとだけ信じることにしましょう。
ほんのちょっとだけ。
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今朝の産経新聞の田村秀男のコラムは読むべし、
というので普段は手に取らない産経新聞を買ってきて読んだ。
昨日の所信表明演説で経済対策を強調した
増税クソメガネこと岸田首相の所得税減税案に対し、
そんなの効果が薄すぎる、消費税減税しかないだろ、
時限付きでいいからやれ、という話だ。
もともと低所得者の所得税の税率は
低めに抑えられているし額も少ないから
それを減らしたところで
家計にとってなんの助けにもならないと。
ほかにもいろんな理由で所得税減税なんてあほらしい、
ふざけるな、国民をあざむく気満々やないか、と。
(後半は僕の言葉だが)
ま、この話は置いておいて、
気になったのは、増税クソメガネの
昨日の所得税減税案に対し、
デフレ脱却ならびに
物価高に困窮した国民の生活改善には
消費税減税しかないだろ、
というこの至極まっとうな意見が、
4大紙のなかで産経新聞のこのコラムだけだったということ。
なぜか?
先述のラジオの某経済アナリストによると
ほかの3紙は財務省の顔色をうかがって
消費税減税案を書けないのだ!ということらしい。
ま、このアナリストは財務省を目の敵にしているので
そういう見解になるのだろう。
実際のところはわからない。
ただなぜ対案めいたものが書かれないのか、
というところにはやはり違和感があり、
報道の自由度ランキングで日本が先進国中で最低クラス
(ちなみに2023年度の発表では日本は68位)
という例の話が頭をよぎった。
毎年この順位が出るたびに
「ほんとかよ」と思う自分もいるのだが、
今朝のこの話を聞いて新聞を読んで、
そういう国にいるのかな、とも思ってしまった。
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「阿佐ヶ谷ジャズストリート」。
通りという通りがジャズで賑わいます。
僕の家の近くでもこんな感じ。
楽しい楽しい。
楽しいついでに
オリックスも決めてくれました。
これで日本シリーズは59年ぶりの
関西ダービー! やった!
ということで、サイスポの連載
「僕の細道」の次の旅は
甲子園ー京セラドームツーリングになりました(笑)。
ただ、1戦2戦が京セラで、
3、4、5戦が甲子園だから、
2戦と3戦を観にいこうと思っているんだけど、
そのあいだ1日休養日なんですよね。
その日どこ走ろうかなと。
両球場周辺30km圏内くらいにおもしろいところがあったら
教えてくださいませ。
とりあえずかんなみ新地(跡)には行きますが。
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何気なく手に取って見たら
皮の近くにきれいなサシが入っていて、
「へえ」と感心してしまった。
カツオに脂がのっているイメージはあまりなかったけど、
今の「戻りカツオ」の時期はやはり
サシが入るくらい脂がのるんですね、へえ。
宮城産近海カツオという表示。
買ってその夜、刺身にして食べたら
トロッとしていて驚いた。
カツオは好きで相当食べていると思うけど、
これまでの中でもトップクラスに美味かったかも。
やっぱり見た目でだいたいわかるんだな。
ああ、あのきれいなサシを
写真に撮っておけばよかった。
で、今朝またそのスーパーにいったら
同じカツオがあったので
売場のそのサクのサシの部分を撮っていたら
(店員さんすみません)
84歳だというお爺さんがしゃべりかけてきた。
一生懸命何を撮っているんですかと。
それからお爺さんの話がとまらなくなった。
ある人から宮城のカツオがうまいと聞いたけど
本当でした、全然違います、云々。
で、僕もサシの話から
昨日の刺身がめちゃくちゃ美味かったという話をして
二人して宮城カツオ万歳と盛り上がったあと、
ではごきげんよう、とお互い何も買わずに店を出ました(笑)。
というわけで、いまココスナカムラで
売られている宮城県産近海カツオ、
めっちゃお勧めですよ。
超ローカル限定情報だけど…。
皮の近くにきれいなサシが。
すみません、昨日書いた記事なので
今日まだあるかどうか不明…。
でも今の時期の宮城産カツオはうまいかと。
84歳のお爺さんもそう言うてたし。
*
話変わりますが、阪神タイガースやりました!
日本シリーズ行きが決定!
虎党の友人は昨日の試合を現地で観てきたそうで、
セレモニー時の岡田監督の漫談もちゃんと聞こえたそうです。
観客席、めっちゃウケていたとか。
ようし、あとはオリックス、今日は決めてやー!
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世界のあちこちで起こっていて、
のんきなことを書くのも気が引けるけれど、
このままでは何も書けなくなるから
今日はプロ野球の話でも書きます。
能天気ですみません。
とうとうCSファイナルが始まりました。
防御率セリーグトップの1.75で、
コントロール抜群の阪神村上も
やはり負けられない短期決戦は緊張感が違うのか、
4ボールを3つも献上、と波乱含み。
と思いきや、パリーグトップの投手で
防御率1.21というとんでもない数字を出した
オリックス山本由伸が
5点も入れられるという信じられない展開。
あれだけの投手がどんなメンタルだったのか。
どれほど微かなズレが生じたのか。
どんな綾がそこにはあったのか。
野球が面白いのは、この人間ドラマの濃密ぶりですね。
それにしても岡田監督、
あの場面でよくピッチャーの村上に
バントさせずに打たせましたね。
それで村上も2塁打を打って点が入るんだから、
なんだかぞっとしました。
この指揮官はほんとに天才なのかと。
手に汗握る展開でしたが、
阪神、オリックスともに逆転勝ちで、
日本シリーズまであと2勝としました。
この両チームが勝ちあがって
日本シリーズが関西ダービーになったら、
サイクルスポーツ誌の連載「僕の細道」の今月の旅は
甲子園ー京セラドームツーリングになる予定。
両球場の距離はいま調べたら約16?。近っ!
ま、周辺のディープエリアでも探訪しましょう。
何より、ほかのツーリングプランを
まったく考えていないので、
両チーム、絶対勝ってください(笑)。
チケットも昨日、先行抽選予約を申し込みました。
倍率が例年100倍前後あるらしいから
まあ当たらないだろうけど。
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豚児にとっては初めての運動会です。
そんな日に愚父は元いた会社の同期たちとの恒例、
2年に一度の同期旅行へ行ってきました。
…はい、相方の虎キチKに土下座、および
むち打ち100発の刑を受けました。
コロナ禍もあって同期旅行は4年ぶり。
北は北海道から南は九州福岡まで、
文字どおり全国から同期が仙台に結集。
蔵王のお釜や中尊寺金色堂を観てきました。
歴史ある同期旅行の絶景部門でもトップクラスと大好評だったお釜
紅葉も見頃でした。
遠刈田温泉。ここの泉質、すばらしいです。
近くの「大本豆腐店」。
ここの豆腐とおぼろ豆腐、めちゃくちゃうまいので、
仙台から蔵王方面に行かれる方はぜひ。
みんなにも大好評でした。
宿は「柚子のあぜみち 雨乞いのかえる」という
一棟貸しの古民家宿。最高でした。
築170年!
ここで仙台牛すき焼きときりたんぽ鍋を作って食べました。
自炊器具もそろっていて、一泊税込37500円〜。
僕らは8人で泊まって一人あたり4800円ちょい。
この値段でいいの?
って申し訳なくなるぐらいの極上空間&便利さでした。
いやー楽しかった。
大いに遊んだあと、
仙台駅で虎キチKへの土産選びに
めちゃくちゃ頭を悩ませ、
結局月並みに「萩の月」を買って帰り献上、
Kはふんと鼻を鳴らしながら食べ、
「普通やな」
と冷徹なひと言。
2年後の同期旅行は日程に注意しながらやりましょう。
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森町の中学校で講演してきました。
学校は広大な田園風景を見下ろす高台にあって、
へえと目を丸くするくらい空が広くて、
なんだかとてもいいところでした。
帰り、掛川駅のグランドキヨスクで
アトリエベーカリーというパン屋さんの
あんバターコッペパンというのを買って車内で食べたら、
「土産にもう2個買っておけばよかった!」
と歯噛みするぐらいおいしかったです。
掛川駅に行かれる方、ご参考までに。
*
上川外相がイスラエルの外相との電話会談で、
「イスラエルは国を守る権利がある」
と伝えたそう。
アメリカの姿勢・発言をそのままトレースしていて、
これしか言えないのかもしれないけど、
なんというか情けない…。
これじゃイスラエルのやっていることを
全面支持しているように聞こえる。
どんな理由があれ、
ガザ地区のインフラをとめたりするのは
支持できないだろう。
双方とも市民への攻撃はやめるべき、
とか言えないものかな。
]]>すみません。
ずっと原稿執筆にかかりっきりで。
受験生のような日々を過ごしていました。
徹夜はしなかったけど
この3日間トータルの睡眠時間がやばいことになっていて、
そんな状態で昨日は早朝から取材で水戸へ。
取材途中からとてつもない睡魔に襲われ、
でも当然寝るわけにはいかず
あくびを必死で耐えていたら
涙だけがボロボロ出るという状態に。
カメラマンが変な顔でこっちを見た気もしたけど、
もしかしたらばれていたかな。
(仕事はちゃんとしました)
帰りの電車は一瞬で爆睡でした。
そんな状態だったので、
ここ数日、世の中のことにも疎かったんですが、
やっと解放され、ニュースを見たら、
イスラエルでとんでもないことが起こっていたんですね。
ハマス……なにやってんねん……。
くしくも昨日の早朝ようやく完成した原稿には
パレスチナに同情的な話を書いていました。
現状維持しか道はないのに何をやってるんだ…。
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