石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
著書発売
昨日、拙著「行かずに死ねるか!」が全国発売された。

今日、渋谷の紀伊国屋書店に行った。
ドキドキしながら売り場を歩いた。
あった。
「エッセイ」のコーナーにあった。

自分の本が書店の売り場に平積みされている図を生まれて初めて見て、妙に動揺してしまった。
「感無量です……」
と言うのがふさわしいのかもしれないが、実際のところ、感激以上に気恥ずかしさが先立った。
目の前の状況を覆い隠したいような気分になった。
昔からぼくは、人一倍目立ちたがり屋のくせに、自分が調子に乗ってしゃべっている姿をビデオなんかで見ると、その自分をマシンガンで撃ち殺したくなるのだ。

関係者に配る見本がなくなったので、とりあえず1冊必要だった。
なんとなく店員に顔を見られないように、うつむいてカウンターに本をのせ、そそくさとお金を出して、レシートも受け取らないで逃げるようにその場を離れた。
エロ本を買う中学生のようだな、と思って、ちょっと笑った。

| 著書について |
著書の装丁
単行本「行かずに死ねるか!」の発売の5日前。
製本が上がった。
それに合わせて東京に来た。
今日、見本をもらった。

まず装丁に感心した。
この装丁について、ちょっと書きたい。
デザイナーさんが原稿を読んで気に入ってくれたらしい。
わざわざ交通費を出して東京にぼくを呼んでくれ、デザインの打ち合わせをした。
それから数日後、図案を四つ作ってぼくにメールで送ってくれた。編集担当とぼくがそれにメールで意見を出し、さらに改良する、ということを何度も繰り返して出来上がった。
コンピューター画面で図案を見たときから気に入っていたが、実物は想像をはるかに上回る見事な出来ばえだった。
汗クサすぎず、主張しすぎず、スッキリしているけど決して弱くなく、ホオズリしたくなるぐらい素敵だった。
まあどんなライターでも処女作にはホオズリしたくなるものかもしれないけれど。

デザイナーの太田氏は装丁だけでなく、本文のデザインにも力を入れてくれた。
中でもカッコいいのはページ左隅にあるパラパラ漫画である。
世界地図が描かれており、ページをパラパラめくるとぼくの走ったルートが徐々に延びていく。
このアイデアは打ち合わせのときに冗談として出されたのだが、太田氏はそれを実現してしまった。
しかも、ページの内容と、その延びていく走行ルートの線は対応し合っているという懲り方である。

買ってくれた人が大切に蔵書に加えてくれるような本を目指して書いた。
デザイナーさんも編集者さんも、その意図を十分汲み取ってくれ、丁寧に、情熱をこめて作ってくれた。
本というものはたくさんの人の思いと、手を介して作られているものだということを改めて知った。

単行本「行かずに死ねるか!」は今月19日、いよいよ発売です。

それにしても、原稿だけでなく、カバーデザインまでメールで意見交換をできるのだから、インターネットというのは本当にたいしたものである。
| 著書について |
★新刊が発売されました
『自転車お宝ラーメン紀行』 レトロな路地や古い喫茶店など都内の“お宝”を探索しつつ、昔ながらのラーメンを目指す大冒険(?)紀行です。産業編集センター刊。1100円+税。感想お待ちしています!→yusukeishida@hotmail.com
★dancyuウェブに連載中
食の雑誌「dancyu」のウェブサイトに「世界の〇〇〜記憶に残る異国の一皿〜」というアホな記事を書いています。→https://dancyu.jp/series/ikokunohitosara/index.html
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「本気で仕事する24人」にぼくが入っています(笑)。デカイこと言っています。
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