2004.01.05 Monday
『ニューシネマパラダイス』
好きな映画のひとつに「ニューシネマパラダイス」がある。
ある意味「甘い」映画かもしれない。でも好きなものは好きなのだからしかたがない。
先日、テレビのチャンネルをまわしているとこの映画をやっていた。
夜中の3時をまわっていたが、最後まで観ないわけにはいかなかった。
ある台詞が流れたとき、ハッとした。
田舎に帰ったトトが母(あれ?元恋人のエレナだっけか?)に話す台詞である。
「30年ぶりに帰ってきたけど、村は何も変わっていなかった、まるで昨日までこの村にいたみたいだ」
映し出されている村は、30年前と比べてすっかり様変わりしていた。
昔のものはくたびれ、新しいものが増え、それらを感心した様子で眺めるトトが描かれている。
にもかかわらず、このトトの台詞である。
チャリ世界一周に出る前に、この映画をぼくは5回観ている。
しかし、この台詞を特に印象的だと感じたことはなかった。
なのに今回、なぜハッとしたか。
旅を終えて7年半ぶりに帰国したとき、ぼくもまったく同じことを思ったからだ。
日本に着いた瞬間、旅の日々がすべて遠くへと追いやられ、それらがまるで夢だったかのように感じられた。そして、自分が昨日まで日本にいたような錯覚に陥ったのである。
観るタイミングによって心に響くシーンが違う。
いい映画の条件じゃないだろうか。
ある意味「甘い」映画かもしれない。でも好きなものは好きなのだからしかたがない。
先日、テレビのチャンネルをまわしているとこの映画をやっていた。
夜中の3時をまわっていたが、最後まで観ないわけにはいかなかった。
ある台詞が流れたとき、ハッとした。
田舎に帰ったトトが母(あれ?元恋人のエレナだっけか?)に話す台詞である。
「30年ぶりに帰ってきたけど、村は何も変わっていなかった、まるで昨日までこの村にいたみたいだ」
映し出されている村は、30年前と比べてすっかり様変わりしていた。
昔のものはくたびれ、新しいものが増え、それらを感心した様子で眺めるトトが描かれている。
にもかかわらず、このトトの台詞である。
チャリ世界一周に出る前に、この映画をぼくは5回観ている。
しかし、この台詞を特に印象的だと感じたことはなかった。
なのに今回、なぜハッとしたか。
旅を終えて7年半ぶりに帰国したとき、ぼくもまったく同じことを思ったからだ。
日本に着いた瞬間、旅の日々がすべて遠くへと追いやられ、それらがまるで夢だったかのように感じられた。そして、自分が昨日まで日本にいたような錯覚に陥ったのである。
観るタイミングによって心に響くシーンが違う。
いい映画の条件じゃないだろうか。