2006.01.30 Monday
堀江氏の言動は日本社会にプラス?
今日の読売新聞におもしろいデータが載っていた。
ライブドア事件に関する世論調査だ。次のような質問がある。
「堀江容疑者の言動は日本社会にとってプラス面が大きかったか、マイナス面が大きかったか」
これへの回答を年代ごとに出しているのだが、その結果が見事にイメージどおりだった。以下。
「プラス面のほうが大きかった」と答えた人の割合
20〜30歳代――61%
40歳代 ――54%
50歳代 ――41%
60歳代 ――31%
70歳代 ――23%
うーん、こう並べてみると美しいぐらいだ。年代ごとに10の位がきっちり1ずつ減っている。できすぎじゃないの? という疑念はひとまず置いといて、ぼくの正直な感想をいえば、我が世代の61%というのは予想外に高かった。
ぼく自身は、堀江氏という個人に対して、どちらかといえば好感を持っていた。というか、おもしろがって見物していた。株やM&Aなどに興味も知識もないぼくには、彼がやっていることはほとんどどうでもよくて、ただ単に彼は、ぼくにとって笑えるキャラだった。CDデビューする予定だったバンド名が「ソテーガイ」なんて、なかなかよいではないの。
しかし「人の心は金で買える」などの彼の発言には、それが仮に彼の本心ではなかったにしても、ぼくの体は拒否反応を起こした。彼なりのアンチテーゼだったのかもしれないが、国民からの注目度が高く、「呪文男」渋谷容疑者並みのカリスマ性(?)を持つ堀江氏がああいうことを軽々しく口にするのはどうかと思った。別にいい子ちゃんぶるわけではないけれど、ああいった発言や「姿勢」が、目的の定まらない10代の若者にどれほどの影響を与えたのか、あるいは与えなかったのか、気になるところだ。
金儲けが最大の目的の人生なんて寂しすぎる。ぼくは本心からそう思っている。というか、お金が最大の関心事なら、自転車で何年も旅はしないし、文筆業もやらない(笑)。自分にとってお金の何百倍も価値があるのは、やりたいことをやっている「時間」だ。
もちろん、金儲けのスリルや達成感が楽しくて仕方がないという人もいるだろうし、そういった人生に満足している人も多いだろう。それを否定する気はない。
ただ、金至上主義の風潮が強くなればなるほど、心が貧しく、社会が寒々しくなっていくようで、不安になる。
月並みな意見を書いているな、と思う。
だが、自分の理想から反する風潮には、微力ながら警鐘を鳴らし続けたいのだ。
ライブドア事件に関する世論調査だ。次のような質問がある。
「堀江容疑者の言動は日本社会にとってプラス面が大きかったか、マイナス面が大きかったか」
これへの回答を年代ごとに出しているのだが、その結果が見事にイメージどおりだった。以下。
「プラス面のほうが大きかった」と答えた人の割合
20〜30歳代――61%
40歳代 ――54%
50歳代 ――41%
60歳代 ――31%
70歳代 ――23%
うーん、こう並べてみると美しいぐらいだ。年代ごとに10の位がきっちり1ずつ減っている。できすぎじゃないの? という疑念はひとまず置いといて、ぼくの正直な感想をいえば、我が世代の61%というのは予想外に高かった。
ぼく自身は、堀江氏という個人に対して、どちらかといえば好感を持っていた。というか、おもしろがって見物していた。株やM&Aなどに興味も知識もないぼくには、彼がやっていることはほとんどどうでもよくて、ただ単に彼は、ぼくにとって笑えるキャラだった。CDデビューする予定だったバンド名が「ソテーガイ」なんて、なかなかよいではないの。
しかし「人の心は金で買える」などの彼の発言には、それが仮に彼の本心ではなかったにしても、ぼくの体は拒否反応を起こした。彼なりのアンチテーゼだったのかもしれないが、国民からの注目度が高く、「呪文男」渋谷容疑者並みのカリスマ性(?)を持つ堀江氏がああいうことを軽々しく口にするのはどうかと思った。別にいい子ちゃんぶるわけではないけれど、ああいった発言や「姿勢」が、目的の定まらない10代の若者にどれほどの影響を与えたのか、あるいは与えなかったのか、気になるところだ。
金儲けが最大の目的の人生なんて寂しすぎる。ぼくは本心からそう思っている。というか、お金が最大の関心事なら、自転車で何年も旅はしないし、文筆業もやらない(笑)。自分にとってお金の何百倍も価値があるのは、やりたいことをやっている「時間」だ。
もちろん、金儲けのスリルや達成感が楽しくて仕方がないという人もいるだろうし、そういった人生に満足している人も多いだろう。それを否定する気はない。
ただ、金至上主義の風潮が強くなればなるほど、心が貧しく、社会が寒々しくなっていくようで、不安になる。
月並みな意見を書いているな、と思う。
だが、自分の理想から反する風潮には、微力ながら警鐘を鳴らし続けたいのだ。