2006.03.17 Friday
新潟の講演
新潟での講演は4回シリーズでやります。
先日行われた第1回目はアメリカ大陸編。
講演の前日、新しいポジ写真をたくさんスキャンし、当日はいつもより写真を多めに見てもらいました。手間をかけたぶん、自分としては相応に満足のいくものができました。
ぼくの講演は1時間半で世界一周するパターンがほとんどなのですが、欲をいえば今回のように4回に分けてやるのが理想ですね。じっくりやれるから、自分自身が納得できる。
今回の講演は、小著を読んでくれた方が企画してくれました。
この方は地元で英会話学校「スピークアップ」を経営されているWさん。
本を読んですぐにぼくにメールを出してくれたそうです。そのメールが最高におもしろかったので、ふたつ返事でOKしました(といっても、よほどのことがない限り講演の依頼は断わりませんが・・・)。
それ以来、Wさんから届くメールがかなり笑えるものばかり。ここには載せられないような話が多いのですが・・・。
で、講演当日に初めてお会いすると、予想にたがわずエネルギッシュでおもしろい人でした。終始にこにこされており、以前ここに紹介した想くんのように四六時中ドーパミンを分泌しているようなお方。決して暑苦しいタイプではなく、でも彼が一人いれば場が明るくなる感じ。ぼくと同じぐらいの年齢に見えましたが、その若さで英会話塾を立ち上げ、軌道にのせられるだけあって、やはりカリスマがありますね。
さて、講演ですが、本番前にトラブルが発生しました。
パソコン(爆発寸前の古いほうじゃなく、新しいほう)をセットしても、データが読み込まれず、巨大なテレビ画面には何も映らないのです。
スタッフ総出であれやこれやと試しましたが、開始の午後1時を過ぎても画面は真っ暗なまま。会場にはどんどん寒いムードが漂ってきました。
そこで立ち上がったのがWさんです。
彼はみんなの前で話を始めました。ぼくの本との出合いから、講演にこぎつけるまでのいきさつを、ひとりで延々と話し続けました。要所要所に「天然」的なボケが入り、会場からは笑いが起こっています。
ひょっとしてこのままWさんが1時間半引っ張るか? とぼくもスタッフも(そしておそらくお客さんも)思い始めたころ、別のパソコンがようやく運ばれてきて、それにデータを入れて接続すると、みごと成功。30分遅れで講演が始まりました。
Wさんの機転のおかげでなんとか場が持ったわけですが、しかし、彼の「前座」を聞いていて不思議に思ったことがあります。ご自分の英会話学校の話をまったくしないのです。主催者だから、どんどん宣伝すればいいのに……。
あとでそのことを言うと、
「お客さんから入場料をいただいて、会場費を負担してもらっていますからね」
だから営業はいっさいしないと最初から決めていたんです――Wさんはきりっとした表情になってそう言いました。新聞への告知も、「主催者」の欄にはWさん個人の名前しか出さなかったそうな。
簡単そうで、なかなかできないことじゃないでしょうか。
こういう方と何かをするのは非常に気持ちがいい。
Wさん、あと3回、楽しんでいきましょう。
次回はヨーロッパ編、6月25日、14:00からの予定です。
先日行われた第1回目はアメリカ大陸編。
講演の前日、新しいポジ写真をたくさんスキャンし、当日はいつもより写真を多めに見てもらいました。手間をかけたぶん、自分としては相応に満足のいくものができました。
ぼくの講演は1時間半で世界一周するパターンがほとんどなのですが、欲をいえば今回のように4回に分けてやるのが理想ですね。じっくりやれるから、自分自身が納得できる。
今回の講演は、小著を読んでくれた方が企画してくれました。
この方は地元で英会話学校「スピークアップ」を経営されているWさん。
本を読んですぐにぼくにメールを出してくれたそうです。そのメールが最高におもしろかったので、ふたつ返事でOKしました(といっても、よほどのことがない限り講演の依頼は断わりませんが・・・)。
それ以来、Wさんから届くメールがかなり笑えるものばかり。ここには載せられないような話が多いのですが・・・。
で、講演当日に初めてお会いすると、予想にたがわずエネルギッシュでおもしろい人でした。終始にこにこされており、以前ここに紹介した想くんのように四六時中ドーパミンを分泌しているようなお方。決して暑苦しいタイプではなく、でも彼が一人いれば場が明るくなる感じ。ぼくと同じぐらいの年齢に見えましたが、その若さで英会話塾を立ち上げ、軌道にのせられるだけあって、やはりカリスマがありますね。
さて、講演ですが、本番前にトラブルが発生しました。
パソコン(爆発寸前の古いほうじゃなく、新しいほう)をセットしても、データが読み込まれず、巨大なテレビ画面には何も映らないのです。
スタッフ総出であれやこれやと試しましたが、開始の午後1時を過ぎても画面は真っ暗なまま。会場にはどんどん寒いムードが漂ってきました。
そこで立ち上がったのがWさんです。
彼はみんなの前で話を始めました。ぼくの本との出合いから、講演にこぎつけるまでのいきさつを、ひとりで延々と話し続けました。要所要所に「天然」的なボケが入り、会場からは笑いが起こっています。
ひょっとしてこのままWさんが1時間半引っ張るか? とぼくもスタッフも(そしておそらくお客さんも)思い始めたころ、別のパソコンがようやく運ばれてきて、それにデータを入れて接続すると、みごと成功。30分遅れで講演が始まりました。
Wさんの機転のおかげでなんとか場が持ったわけですが、しかし、彼の「前座」を聞いていて不思議に思ったことがあります。ご自分の英会話学校の話をまったくしないのです。主催者だから、どんどん宣伝すればいいのに……。
あとでそのことを言うと、
「お客さんから入場料をいただいて、会場費を負担してもらっていますからね」
だから営業はいっさいしないと最初から決めていたんです――Wさんはきりっとした表情になってそう言いました。新聞への告知も、「主催者」の欄にはWさん個人の名前しか出さなかったそうな。
簡単そうで、なかなかできないことじゃないでしょうか。
こういう方と何かをするのは非常に気持ちがいい。
Wさん、あと3回、楽しんでいきましょう。
次回はヨーロッパ編、6月25日、14:00からの予定です。