石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
新潟の講演
新潟での講演は4回シリーズでやります。
先日行われた第1回目はアメリカ大陸編。
講演の前日、新しいポジ写真をたくさんスキャンし、当日はいつもより写真を多めに見てもらいました。手間をかけたぶん、自分としては相応に満足のいくものができました。

ぼくの講演は1時間半で世界一周するパターンがほとんどなのですが、欲をいえば今回のように4回に分けてやるのが理想ですね。じっくりやれるから、自分自身が納得できる。

今回の講演は、小著を読んでくれた方が企画してくれました。
この方は地元で英会話学校「スピークアップ」を経営されているWさん。
本を読んですぐにぼくにメールを出してくれたそうです。そのメールが最高におもしろかったので、ふたつ返事でOKしました(といっても、よほどのことがない限り講演の依頼は断わりませんが・・・)。
それ以来、Wさんから届くメールがかなり笑えるものばかり。ここには載せられないような話が多いのですが・・・。

で、講演当日に初めてお会いすると、予想にたがわずエネルギッシュでおもしろい人でした。終始にこにこされており、以前ここに紹介した想くんのように四六時中ドーパミンを分泌しているようなお方。決して暑苦しいタイプではなく、でも彼が一人いれば場が明るくなる感じ。ぼくと同じぐらいの年齢に見えましたが、その若さで英会話塾を立ち上げ、軌道にのせられるだけあって、やはりカリスマがありますね。

さて、講演ですが、本番前にトラブルが発生しました。
パソコン(爆発寸前の古いほうじゃなく、新しいほう)をセットしても、データが読み込まれず、巨大なテレビ画面には何も映らないのです。
スタッフ総出であれやこれやと試しましたが、開始の午後1時を過ぎても画面は真っ暗なまま。会場にはどんどん寒いムードが漂ってきました。
そこで立ち上がったのがWさんです。
彼はみんなの前で話を始めました。ぼくの本との出合いから、講演にこぎつけるまでのいきさつを、ひとりで延々と話し続けました。要所要所に「天然」的なボケが入り、会場からは笑いが起こっています。
ひょっとしてこのままWさんが1時間半引っ張るか? とぼくもスタッフも(そしておそらくお客さんも)思い始めたころ、別のパソコンがようやく運ばれてきて、それにデータを入れて接続すると、みごと成功。30分遅れで講演が始まりました。

Wさんの機転のおかげでなんとか場が持ったわけですが、しかし、彼の「前座」を聞いていて不思議に思ったことがあります。ご自分の英会話学校の話をまったくしないのです。主催者だから、どんどん宣伝すればいいのに……。

あとでそのことを言うと、
「お客さんから入場料をいただいて、会場費を負担してもらっていますからね」
だから営業はいっさいしないと最初から決めていたんです――Wさんはきりっとした表情になってそう言いました。新聞への告知も、「主催者」の欄にはWさん個人の名前しか出さなかったそうな。

簡単そうで、なかなかできないことじゃないでしょうか。
こういう方と何かをするのは非常に気持ちがいい。
Wさん、あと3回、楽しんでいきましょう。

次回はヨーロッパ編、6月25日、14:00からの予定です。

| 生活 |
春の新潟
新潟から帰ってきて、ダメ元でパソコンに電源を入れたら、40分後に見事立ち上がりました。なかなかしぶとい。

そのくせ、このところ更新できなかったのは、確定申告の作成に追われていたからです。郵送での提出だと、締め切りは昨日の消印まで。時間がない! と思ったぼくは郵便局に行き、そこで電卓を叩いて申告書を作成し、締め切り5分前になんとか提出。なぜもっと計画的な人生を歩めないのか、と情けなくなりました。

無計画といえば、先週末、講演で新潟に行ったときもそうでした。
出発当日、東京は急に温かくなったんです。
ぼくは寒がりなので、その前日まではダウンジャケットか、B-3(ボアつきのごっつい革ジャン)なしでは外出できなかったのですが、とつぜんやってきた春の陽気に心が軽くなり(春は嫌いだけど)、長袖Tシャツに薄手のジャケットという身軽な格好で新潟へ向かいました。
すると新幹線を降りたら雪! 
さらに翌日は吹雪! 

街はあっという間に白一色に変わり、春の装いに身を包んだぼくは銀世界の中でラララ〜と踊っていたのでした。

| 生活 |
とりあえず、落とします。
ここ10日前後、つけっぱなしだったパソコンをとうとう落とします。
いまから新潟に出張(講演)で2日戻らないからです。それと、新しいデスクトップもなんとか接続し終えたので。
とはいえ、新しいほうにはこのHP用のソフト(HPニンジャ)が入っていないので、それをインストールしないと更新できません。それを入手するまで、この古いパソコンを使いたいところですが、今から落とすともう2度と立ち上がらない可能性が非常に高い。
暫定的にブログを使うという手もありますが、それはなんか癪に障るのでしません。まったく意味のない意地ですが。

というわけで、次の更新がちょっと遅れるかもしれませんが、すぐに復活するよう鋭意努力します。ご了承ください。

なんか支離滅裂だな…。昨日1時間しか寝ていないので、という言い訳を軽くはさみつつ、では行ってきます。新潟ラーメン待ってろよ。
講演大丈夫か……? 

| 生活 |
ぶおおおお……
うーん、最近、ほんとに更新がおろそかになっています。すみません!
だめですね、人間余裕がなくなると。でも追い込まれてヤケクソになっている状態は嫌いじゃありません。というか、そうやって尻に火がつかないといいのが書けない。

ところで前から何度か書いてきましたがパソコンが本当にやばいです。
電源を落とすと、もう2度と立ち上がらなくなるような雰囲気がプンプン漂っています。なので、ずっと起動させっぱなし。先日実験的に休止モードで落としてみたのですが、そのときもなかなか立ち上がらずに冷や冷やしました。それ以来ずっと落としていません。寝ている時も「ぶおおおお……」というファンの音が鳴り続けている。山の中にいるような静けさが「売り」の阿佐ヶ谷ユースケゲストハウスですが、ここ1週間ほどはこの不快音が風情をぶち壊しています。

ということで、昨日ようやく重い腰を上げ、年末に買ったデスクトップパソコンをセットしました。
説明書にしたがってごちゃごちゃしたものを接続しながら、確信しました。俺はやっぱりこういうのが大嫌いだな、と。白くて四角いパソコンを机の下にもぐってセットしながら、憎悪に近いものを覚えました。コードがグチャグチャにからみ始めると「こいつらをすべて引きちぎって2階のこの部屋から放り投げるとスカッとするだろうな」と思いました。携帯電話とあわせて、この世から一瞬でパソコンがなくなればいいのに、と真面目な気持ちで思い、テロリストのような顔になっていました。
結局、夜中1時までやって途中で放棄。
ということで、いまだに「ぶおおおお……」が部屋で鳴っています。

| 生活 |
南極の氷はどれだけ溶けた?
おとといの読売新聞に目を疑うような記事があった。
この3年間で南極の氷がどれだけ溶けたか、という話だ。

はい問題。
東京ドームの大きさに換算して、何個分の氷が、この3年間で溶けたでしょう?

答えは、なんと40万個分。

アメリカの科学誌『サイエンス』の最新号に掲載されているらしい。
調査したのはNASAとドイツの共同チーム。


地球温暖化問題では、アメリカの姿勢を腹にすえかねている人は少なくないと思う(ま、それだけじゃないだろうけど)。
地球全体の4分の1の二酸化炭素を出しているくせに、CO2削減のための条約「京都議定書」から離脱した。二酸化炭素が温暖化の原因だとする科学的な根拠に乏しいとか、先進国だけ削減義務があるのはおかしいとか、子どものような理屈で、相変わらず我が道を突っ走っている。

そのアメリカで、今回のように温暖化の深刻さを訴える調査結果が大々的に公表されたことは、ある意味評価していいのかもしれない。

しかし、よくわからないことがある。
ほんの数年前までは、南極の氷はじつは増えているのではないか、といわれていたのだ。ネットで調べてみると、やはりその報告はあった。1979〜2000年は、1年あたり3立方キロメートル(東京ドーム約2千個分)増えているという調査結果が出ている。
この調査も、行ったのはNASAで、発表したのは『サイエンス』誌だ。

これはどういうことだろう?
NASAが発表した両方の調査結果を鵜呑みにすると、2000年までは氷が増えていたが、それ以降は劇的に溶け始めたということになる。
今年の冬がそうであるように、寒暖の差が激しくなるのが地球温暖化のひとつの特徴らしい。それが調査の結果に表れているということか?

一方で、「氷はじつは増えている」という以前の報告には、事実をインペイしようとする政治的な圧力がかかっていたのではないか? という疑念が浮かぶ。
だが、「氷は大量に溶けている」という今回の発表も、やはりNASAによって出されている。アメリカにあっても、科学者たちの客観的かつ良心的な立場と精神はきちんと守られているのかもしれない。そう信じよう。

じつはもっと大量に溶けていたりして……。

| 社会 |
自分をのせる
3作目の本の執筆がやっとノッてきた。

執筆期間は4ヶ月。その半分以上がすでに経過した。
で、正直に白状すると、まだ全体の5分の1もできていない。わはは。昔から典型的な一夜漬けタイプなので追い込まれないと何もできないのだ。いや、もう十分追い込まれているはずなのだけど。にもかかわらず、いろいろとほかの仕事が入り、その結果、HPの更新が最近とどこおりがちになっている。すみません。

ちょっと前まで、パソコンに向かっても何も書けない状態が続いていた。スランプなんていう立派なものじゃない。スランプというのはだいたい自分への体のいい言い訳だ。

このところ理由もなく集中できなかった。すぐに本に手が伸び、「読書も仕事の一環だ」と自分を許してばかりいた。
これじゃダメだ、カツをいれなければと、まず実行したことは、朝型に変えることだった。

それまでは午前3時に寝て午前8時に起きるという生活だったが、2時に寝て6時に起きるようにした。すると集中力が格段にアップした。しかし4時間睡眠が1週間続くとやはりきつくなる。昨日は夜中の1時で睡魔に襲われ、ダウンしてしまった。すると今朝は5時に目が覚めた。来たっ、これだ、と思った。このリズムなのだ。夜がまだ明けていないうちから跳ね起き、コーヒーをいれ、キーボードをパシパシ打ち始める。快感!

何が気持ちいいって、暗いうちから思いっきり仕事している自分のことを、ちょっとだけ好きになれることである。そういう状態だと、書けるのだ。

――嵐のように毎日が燃えていた――

最近、耳に残ったフレーズだ。
加藤登紀子の歌。

| 生活 |
エアコンの電気代
1月分の電気代を見たときは、まさに目が飛び出しそうになった。
5,823円!

自室を仕事部屋にし、引きこもり状態になっているぼくはエアコンをかなり使う。それが値段に跳ね返ったらしい。これまでが2〜3,000円だったからこの額には本当に驚いた。

領収書を詳細に見ると、「使用期間」というのが12月20〜1月23日となっている。ちょうどカーボンヒーターを買う前のことだ。

カーボンヒーターというのは新しいタイプの電気ストーブで、カーボン繊維によって遠赤外線の熱が出るため、体が芯までポカポカ温まる。ぼくが買ったのは14型のノートパソコンぐらいの小型のやつだが、これを机の下においておくだけで、寒さは十分にしのげた。カーボンヒーターを買って以来、エアコンはお客さんが来たとき以外は一切つけなくなった。
そして、先日2月分の電気代の領収書が来た。
3,141円!
うおおっ、こんなに違うのか!?

ただ、この料金の差は「使用期間」の違いも影響している。1月はなぜか34日間、そして2月が28日間。つまり6日分の差があるのだ。とはいえ、日割りで計算しても1月は171円、2月は112円と、ずいぶん違う。

経済的にも助かるが、間接的にしろ地球に優しくできたように思え、なかなか気分がいい。


といいながら、最近ではパソコンが立ち上がるのに1時間近くかかることもあり、パソコンを24時間つけっぱなしにしていたりするのだが……。

| 生活 |
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