石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
ハッピーターンが悪い
今日が3作目の本の締め切りとなっています。
まだ中国のあたりをウロウロ走っています。
2日前はパソコン机の前で、イスに座ったまま気を失い、4時間半後に覚醒しました。ぼくは寝相がいいんです。

寝不足の血走った目で根を詰めて書いていると、口が異様に寂しくなります。
ぼくはタバコを吸わないので、お菓子に手が伸びます。
最近「ハッピーターン中毒」にかかりました。
素晴らしい味ですね。海外進出すればいいのに。
でも最近、ハッピーターンに「おごり」を感じます。
100円ショップで売られているそれが、以前よりも量が少なくなったのです。今は80グラムしか入っていません。でも、中毒患者にとっては、どれだけコストパフォーマンスが下がろうとも、買わずにはいられません。
悔しい。
その悔しさのおかげで、今日中には原稿が仕上がらないかもしれません。
ハッピーターンのせいです。


| 生活 |
イカす父ちゃんと偉大な母
福島から帰ってきました。
2泊3日でしたが、今回もいろんなことがありました。
5ぺージじゃとてもおさまりきれません。20ページぐらい書きたい!(笑)。

まずは、キリマンジャロの山中で11年ぶりにバッタリ出くわしたWさん家を訪問。
今回は7年ぶりの再会です。
Wさんの仲間も呼んで楽しく飲みました。
翌日、彼は子ども2人を自転車の児童カゴ(?)にくくりつけ、20キロ先の猪苗代湖までぼくといっしょにサイクリング。2人で合計35kgの子どもをのせて長い峠を越えました。
それにしても、平日に会社をサクッと休んでサイクリングするあたり、さすが、乳飲み子をほったらかしにしてアフリカに登山をしに行くだけの男であります。

猪苗代湖でゆっくりしたあと、Wさん一家と別れ、湖畔沿いを北へ。「野口英世記念館」を訪ねました。
ここ、すごいです。記念館の横には英世の生家がそのまま保存されているのですが、例の「いろり」もきちんと残っています。
母シカがアメリカにいる英世にあてた手紙も展示されていました。
「どかはやく。きてくたされ。はやくきてくたされ。いっしょうのたのみでありまする」
とつづられた有名な文面は、渡辺淳一の『遠き落日』や、井上ひさしの本で読んだことがあります。ですが、ミミズの這ったようなシカの筆跡でそれを読むと、異様な迫力で伝わってくるものがありました。
気がつけば……あらら、大粒の涙が止まらない(笑)。
夏休み中、お客さんの多い館内で、無様な姿をさらけ出してしまいました。

野口英世にはちょっとした思い入れがあります。
翌日、驚くような出来事が起こるのですが、それは明日にでも。
| 生活 |
喜多方ラーメンまでの途方もなく長い道のり
明日からツーリングに行ってきます。
連載記事の取材。今回は福島です。

メインテーマは2つ。

その1.喜多方ラーメン
19歳のときにやった日本一周ツーリングはラーメン紀行的な色があったのですが、そのとき喜多方ラーメンを逃したんです。以来、ずっとしこりを抱えていまして。

その2.Wさんに会いに行く。
拙著2冊目に、キリマンジャロで11年ぶりに知人と再会した話が出てきます。その彼、Wさんから何度も「遊びにおいで」と誘われながら、仕事に忙殺され、ずっと行けずじまい。このツーリング取材にかこつけ、郡山に住む彼の家に遊びに行こう、というたくらみです。

3作目の本の仕上げでいつも以上に寝不足です。
きちんと走れるかなぁ。
ま、きつかったらその辺に昼寝しようっと(かなりすると思う)。

とりあえず行ってきまーす。


先日も書きましたが、石田ゆうすけのツーリング連載「ぼくの細道」が今月号から始まっています。サイクルスポーツという雑誌。よかったら感想聞かせてくださいね。
| - |
斉藤投手の涙と投球フォーム
早実と駒大の試合を、やっぱり見てしまいました。
といっても、昼飯のときにテレビをつけただけですよ、担当どの。
原稿はばっちり進んでいます。

今年は名勝負が多いといわれていますが、本当ですね。最後もすごかったです。
最終回、2ランが出て1点差に追いつき、ラストバッターにエースの田中選手が立ったときは、「やりすぎだろ」と思い、それからやっぱり『ドカベン』をイメージしてしまいました。そんな人も多かったのでは?

試合終了後の斉藤投手が印象的でした。
ポーカーフェースで淡々と投げる彼が、優勝を決めたらどんな表情になるのか、という情けない好奇心で見ていましたが、彼はその端正な顔を涙で濡らしました。
なんというか、めちゃめちゃよさそうな男ですね〜。

その泰然としたキャラクターにも惹かれますが、やはりなんといっても彼の華麗な投球フォームに魅せられます。今日は試合の勝ち負けより、そのフォームを見たくて、(昼食時に!)テレビをつけました。

プロに進んで、活躍する日が楽しみですね。
故障せずに育ち、田中との投げ合いが、再び実現するのを祈っています。

| スポーツ |
新連載スタート
自転車雑誌『サイクルスポーツ』にて、ぼくの連載がとうとう始まりました。
『石田ゆうすけのニッポン漂流 ぼくの細道』というタイトル。
昨日か一昨日発売された9月号に掲載されています。99ページから。

房総を走ったときの模様を書いています。
見所はぼくが写っている写真です。
自然な笑顔で(たぶん)走っているシーンがありますが、三脚立ててセルフタイマーで撮っています。走行シーンはタイミングが難しいので、何度もおなじところを走って、笑みを浮かべて……というのをやりながら、俺はアホか? とちょっと思いました。
よろしければ、そのへんを想像しながら、どうぞご覧ください。


しかし、今日の高校野球はすごかったですね。
昼飯を食べるときだけ、ちょっとつけて見ました(あとは原稿書いていました、担当)。
田中投手の気迫あふれるプレーもよかったですが、個人的には斉藤投手の面構えと投球術に見入ってしまいました。

| 生活 |
かっぱえびせん 韓国のり味
1日部屋にこもって原稿を書いていると、どうも口が寂しくなる。
近くの100円ショップに行った。
「かっぱえびせん、韓国のり味」というのがあったので、試しに買ってみる。
名前が長いので、以下「カツノリ」と呼ぶ。

ふつうの「かっぱえびせん」が1袋100グラム。
一方の「カツノリ」は80グラム。
韓国のりの原価は高そうなので、カルビーもかなりがんばったと思われる。

ところが食べみると、ふつうのかっぱえびせんと同じだ。
なにかの間違いではないかと思い、目をつぶって味蕾に神経を集中する。しかしやはり韓国のりの風味は感じられなかった。

ぼくが以前勤めていた会社では「キムチチャーハン」という冷凍食品を鳴り物入りで出したことがある。
社内の商品説明会で、企画のオッサンが
「キムチは原価が高いのです! だから商品の値段も割高になるんです!でも味には自信があるので、みなさん売ってください!」
と、どこか悲壮感を漂わせながら強く語っていた。
しかし試食で食べたとき、ぜんぜんキムチの味がしなかった。
とうぜん商品はまったく売れず、あっという間に売り場から消えた。

カツノリを食べながら、その記憶が10年ぶりによみがえり、甘い感傷にひたった。
ありがとう、カツノリ。


| グルメ |
新聞の小説
読売新聞に連載していた小説『光の指で触れよ』が終わった。
いかにも池澤夏樹らしい内容で、スピリチュアルなものに価値を見るその思想には完全に同調できないものの、なかなかおもしろかった。

じつはこれまで何度か他紙に変えようと思ったことがある。
読売に不満があるわけじゃない。単なる浮気心だ。
しかしこの小説が読みたくて、結局今日までとり続けてきた。
その小説が終わった。

さぁ、変え時かな、と思っていたら、次の小説の予告が。
なんと沢木耕太郎が恋愛小説を書くというではないか。
恋愛小説というジャンルにはまったく興味を覚えないが、彼がどんなものを書くのかやはり興味がある。

ということで、またしばらく読売だ。くそー、やられた。
| 生活 |
球史に残る激闘
高校野球。
原稿に追われているのでもちろん見ていないけど(ほんとに)、ぼくの郷里、和歌山の学校が勝ち進んでいる。
今日の準々決勝は、すごい試合だったみたいだ。

「智弁和歌山」は8対4の4点差で最終回を迎えた。
和歌山の人の多くが勝利を確信していただろう。
ところがこの9回表に一挙に8点を入れられ、4点差にひっくり返されてしまった。
万事休す。かと思ったら、その裏、智弁和歌山は5点を入れて再び逆転、サヨナラ勝ち。スコアボードは「13対12」
『ドカベン』の原作者、水島新司でもここまでけれんみたっぷりの物語は描かないだろう。
明日は準決勝。3連覇を狙う北海道の駒大苫小牧と戦う。

というニュースを、たったいまヤフーで見てびっくりした。
「球史に残る激闘」とたたえられている。
自分の出身県という贔屓目を差し引いても、たしかに、長く語られるにふさわしいゲームだったのだろうと思う。

で、なぜびっくりしたかというと、NHKの「ニュース7」では、今日行われたもうひとつの試合――3連覇を狙う駒大苫小牧の試合――しか映さなかったからだ。だからぼくは、和歌山の試合がこれほどドラマチックな展開になっていたとはついぞ知らなかったのである。

前から思うのだけど、前回優勝校とか、強いところは、なぜこんなに扱いが違うんだろう?
性質上、弱いほうに肩入れしてしまうぼくは、強者ばかり注目を浴びる風潮にどうもすっきりしない気分を抱く。最近ならサッカーのWCもそうだった。
弱者が強者を打ち負かすほうがよっぽどおもしろいと思うんだけどな。

| スポーツ |
同僚たちと飲む
ムラが上京したので四谷で飲んだ。
(本当に今月中に本が仕上がるのだろうか?)
ムラはサラリーマン時代の同僚だ。
社員寮でしばらくいっしょに住んだこともある。
互いにケツも見せ合った。

飲んだメンバーはほかに3人。
いつもどおり互いに中傷しあい、2次会(?)でラーメンを食べたあと、ぼくだけ帰宅。少し酔いを覚ましてから原稿をばりばり書いた。別に仕事熱心なわけではない。それだけ追いつめられているということだ。窮鼠猫をかむ。ちょっと違うか。
やっとトルコに到着した。日本まであと30話。
がんばれ俺!

| 生活 |
さすがコイズミさん
まさかとは思ったけど、コイズミさん、やってくれましたね。
これまでの諸外国への「一定の配慮」はどこへ行ったのでしょうか?
なぜ、首相退任を間近にした今回だけ、8月15日を選んだのでしょうか。

今回の参拝についてコイズミさんはこう言っています。
「8月15日を避けても批判、反発は変わらない。いつ行っても同じだ。ならば、今日は適切な日ではないか」

この発言はそのまま海外にも流れることでしょう。
靖国参拝の是非はともかくとしても、このような理屈が一国のトップの口から語られることに、国民のひとりとしてほこりに感じます。

| 社会 |
★新刊が発売されました
『自転車お宝ラーメン紀行』 レトロな路地や古い喫茶店など都内の“お宝”を探索しつつ、昔ながらのラーメンを目指す大冒険(?)紀行です。産業編集センター刊。1100円+税。感想お待ちしています!→yusukeishida@hotmail.com
★dancyuウェブに連載中
食の雑誌「dancyu」のウェブサイトに「世界の〇〇〜記憶に残る異国の一皿〜」というアホな記事を書いています。→https://dancyu.jp/series/ikokunohitosara/index.html
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