2007.07.31 Tuesday
俳優デビュー
映画『14歳』の監督、廣末くんの最新作を観た。
『夕日向におちるこえ』というタイトル。
会場はネクストドアズシネマ。つまりぼくの隣人Mくんの部屋だ。
同じ家に住むのに、互いの声を聞くことをやめた母子が軸。その2人に、同様に近親者と心を通わせられない人々がからんでいく。
前半の重苦しい空気から、後半にかけて心が外界に開かれていく描写とそのコントラストが秀逸で、ラストは鳥肌。淡々としているけれど、スリルと爽快感にあふれている。その絶妙な味わいに、やはり非凡さを感じずにはいられなかった。
じつはこの映画にぼくも出演している。ダメ兄貴の弟役で。電話の声だけ、という渋い役どころだ。しかも出ている時間は1分あるかないかだが……。
収録を終えたときは「俺も結構やるやないか」と、ひとりほくそ笑み「次回作のオファーは早めに頼むよ」などと思っていたのだが、今回見せてもらって顔から火を吹いた。ひどすぎる。声がこもって何を言ってるのかほとんどわからない。かたや、ほかの俳優さんはボソボソしゃべっていても一語一語クリアに聞こえるからすごい。こんなにも違うんだなあ、と恥ずかしさを通り越して感心してしまった。
帰国して講演するようになってから、自分の言葉をクリアに出せるように、人知れず山の中に行って発声練習をしたものだが、しばらく怠っていた。また始めてみようと思う。次回作では主演をとるために。
*
『夕日向におちるこえ」は、8月4日、渋谷のユーロスペースで一般公開も行われます。詳しくはこちら
*
それと、前に紹介した『夕凪の街、桜の国』の上映が先週から始まりましたね。
公式サイトも完成したようで、予告も見られます(これを見てまた泣いてもうた)。
ぼくが愛読している映画サイトでも紹介されていました。
この前田さんという人の意見には違和感を覚えることも多いんですが(でも内容がおもしろいから読んでしまう・笑)、今回のコメントはまったく同感。監督のセンスにはやや疑問も残ります。でもそういったことがどうでもよくなるのは、ひとえに原作の力でしょうね。登場人物のひとりひとり、そして彼らのひと言ひと言がいまもずっと余韻に残っています。ぜひご覧ください。
『夕日向におちるこえ』というタイトル。
会場はネクストドアズシネマ。つまりぼくの隣人Mくんの部屋だ。
同じ家に住むのに、互いの声を聞くことをやめた母子が軸。その2人に、同様に近親者と心を通わせられない人々がからんでいく。
前半の重苦しい空気から、後半にかけて心が外界に開かれていく描写とそのコントラストが秀逸で、ラストは鳥肌。淡々としているけれど、スリルと爽快感にあふれている。その絶妙な味わいに、やはり非凡さを感じずにはいられなかった。
じつはこの映画にぼくも出演している。ダメ兄貴の弟役で。電話の声だけ、という渋い役どころだ。しかも出ている時間は1分あるかないかだが……。
収録を終えたときは「俺も結構やるやないか」と、ひとりほくそ笑み「次回作のオファーは早めに頼むよ」などと思っていたのだが、今回見せてもらって顔から火を吹いた。ひどすぎる。声がこもって何を言ってるのかほとんどわからない。かたや、ほかの俳優さんはボソボソしゃべっていても一語一語クリアに聞こえるからすごい。こんなにも違うんだなあ、と恥ずかしさを通り越して感心してしまった。
帰国して講演するようになってから、自分の言葉をクリアに出せるように、人知れず山の中に行って発声練習をしたものだが、しばらく怠っていた。また始めてみようと思う。次回作では主演をとるために。
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『夕日向におちるこえ」は、8月4日、渋谷のユーロスペースで一般公開も行われます。詳しくはこちら
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それと、前に紹介した『夕凪の街、桜の国』の上映が先週から始まりましたね。
公式サイトも完成したようで、予告も見られます(これを見てまた泣いてもうた)。
ぼくが愛読している映画サイトでも紹介されていました。
この前田さんという人の意見には違和感を覚えることも多いんですが(でも内容がおもしろいから読んでしまう・笑)、今回のコメントはまったく同感。監督のセンスにはやや疑問も残ります。でもそういったことがどうでもよくなるのは、ひとえに原作の力でしょうね。登場人物のひとりひとり、そして彼らのひと言ひと言がいまもずっと余韻に残っています。ぜひご覧ください。