石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
恐るべし冷凍ギョーザと、おかみ
中国冷凍ギョーザ食中毒の話。
(想くんの話ちゃうやん!って思われた方、すみません。でもちょっとこのことを書きたくなったので)

最初この見出しを読んだときは「中国ギョーザ食中毒」という字面になんとなく笑ってしまったのだが、今朝の新聞を読んで「冗談ちゃうで」と思った。
36歳の主婦は食べた瞬間、「薬品のような味」と思ったらしい。「明らかにいつもと違う」とも。その20分後、立ちくらみとめまいに襲われ、吐き気と下痢も始まり、救急車を呼んだ。病院に着くころには体が冷え切って体温は34度に。それから2日間まったく動けなかった。死を感じた。

これが起こったのが去年の12月28日。
で、いつものごとく対応は遅れ、検査も行なわれなかった。そして、約1か月後の今月22日に同じギョーザを食べて少女などが意識不明の重態になった。

みんな命はとりとめたものの、ギョーザから検出された農薬の一種「メタミドホス」は治療が遅れると後遺症が残るといわれている。

……というわけだが、新聞を読んで驚いたのは、検査のやり方である。
海外から輸入される食品については、厚生労働省の検疫所で検査する。でも今回のような加工した冷凍食品の場合は、細菌や添加物のチェックは行なわれるものの、農薬については検査されないらしい。それはなぜかというと、どの原材料が原因なのか特定できないから――。

おいおいおい!
これだけ中国製食品の不安が取り沙汰されているのに、どういうこっちゃ。加工食品がいちばんヤバイのは考えればわかるやないか。利益追求型の業者(つまり普通の業者)なら検査に引っかかりそうな野菜や肉は加工食品にまわして処理するで。

で、この事件を受けての厚労省のコメントがまたふるっている。ま、いつものことだけど、こんなふざけたことを言っているのだ。
「検疫所による検査だけがすべてではない。製造段階での安全確認は、輸入業者の債務だ」

おいおいおい……。
企業がそんなの調べてきちんと対応するかあ? お上の検査もない状態で。

ま、せいぜい見苦しい責任のなすりあいをしてくれ。今回の問題はこれからまだまだ大きく広がりそうな予感がするで。




| - |
なんで強くなりたいの
友人に想(そう)くんという横笛奏者の男がいる。
耳や鼻や口からドーパミンを垂れ流して歩いているような怪人だ。
東京出身だが今は神戸にいる。インドの笛の師匠に弟子入りし、1か月1万6000円の下宿で暮らしている。電気代は1か月60円〜80円(基本料金は大家さん持ち)。電化製品は炊飯器と電灯だけ。携帯電話? なにそれ? という生活。
「時代に逆行しようという主張だったりするの?」
と聞いたら、
「違いますよー、ぼくは普通で、みんなのほうが先々行くんですよー」
と答えた。
……という話をずいぶん前に書いた。

その想くんがさらなる笛の修行のためにインドに2年間留学するらしい。だが、その費用にあてる奨学金がもらえるかどうかわからないままインドに行くという。
「もらえなかったらどうするの?」
と聞いたら、
「インドの先生に泣きつきます。日本人はお金持ちというイメージを変えなきゃ。あははははははは!」
と答えた。
……という話を数日前に書いた。
で、それを読んだある女性からこんなメールが来た。


私もパキスタンで想くんに会って、すごく印象に残ってます。
その時いた別の男の子が
「強くないとダメだ。強くなりたい」
ということを言ってた時に、想くんは
「なんで強くなりたいのかな〜。ぼくは弱くなりたいけどな〜」
と言っていました。
どういう意味だったのかなってすごく気になったけど聞けないままです。
石田さんのエッセイ見て、やっぱ本物の人なのかなって思いました。


このメールを読んで、ぼくは大爆笑してしまった。
そう、彼は本物だ。本物のナントカだ。
「ぼくは弱くなりたいけどな〜」とはどういう意味なのかすごく気になる、ということだけど、たぶん、意味はないと思う(笑)。想くんに聞いたら「えー、ぼくそんなこと言ったかなあ? あはははははは!」と答える様子が目に浮かぶ。

……という文章を2、3日前に書いたあと、アップせずに保存しておいた。
で、昨日、想くんに会って確認してみた。
「Yちゃんて覚えてる?」
「えー、誰だろ?」
「Yちゃんは想くんのこと強烈に覚えているらしいで」
「えー、なんでだろ?」
「彼女、想くんの言った言葉がすごく気になるって」
「えー、なになに? ぼくなんて言ったの?」
「その場には何人かいたみたいやな。で、ひとりの男がみんなの前で『強くなりたい』とかって言って、で、想くんは『ぼくは弱くなりたい』やって」
「あはははははははははは! それ、ほんとにぼくが言ったの?」

ということで、やっぱり覚えてなかった。
どういう意味で言ったと思う? と聞いたら「たぶん、おもしろがって言ったんです」という返事だった。

さて、なぜ昨日想くんに会ったかというと、じつは取材である。
そう、ぼくの連載、ビーパルの『旅人図鑑』にとうとう最終兵器が登場する。
もしかしたら自分はとんでもないオファーを出してしまったんではないか、と昨日恐る恐るインタビューしてみたのだが、これが史上最高におかしくて、腹が痛くなるほど笑い転げ、でも感心・感動することしきりで、あらためて想くんに圧倒された。彼に初めて会うカメラマンの安田くんも、想くんの個性と思想に涙をためて笑いながら、思いっきり感動していた。ま、詳細は明日にでも。長くなりそうだ。

でもひとつだけ、こぼれ話。
想くんのお母さんもやっぱり強烈だった。
荷物の撮影をするために想くんの家に行ったのだが、撮影後、お母さんはぼくたちにお茶と干し柿を出し、それからなんの前触れもなく紙芝居を始めた。

最強の遺伝子だと思う。



| - |
誰が欲しいの、高速道路
豆腐のみそ汁、納豆、青菜のつけもの、そしてごはん。いつもの昼セットをテーブルに置き、テレビをポチリ。ぶわんと国会中継が映る。民主党の官氏が口角泡を飛ばしながら演説している。

例の暫定税率の話だ。廃止した場合の予算案を官氏はパネルを使って説明している。
それに対して、冬柴大臣はこんなことを言った。
「じゃあ、たとえば和歌山の道路はどうするんですか? いいですか? 和歌山の『整備率』は40%でブービーなんですよ。全国平均は65%なんです。和歌山の白浜〜すさみ間の道路を作るのにどこからお金を出すんですか?」

思わず口に入れていたごはんと納豆をブハッと噴き出してしまい、納豆がテレビ画面まで飛んで、ぼくの口とテレビが納豆の糸で結ばれてしまった。

白浜出身のひとりとして言わせてもらえれば、白浜〜すさみ間の高速道路の必要性なんてまったく感じない。費用対効果という面を考えればなおさら「必要なし」と断言してもいい。その区間は立派な国道も走っているのだ。高速道路を作ったとしても、お金を払ってその道を利用する人がどれだけいるだろう?
道路建設の必要性を感じているのは、工事に携わる企業、およびそれらと癒着している政治家先生ぐらいだろう。

冬柴氏の言った「整備率」というのがどういう数値なのか知らないけど、そんな数値を道路建設の理由にするなんて、いやはや、エコが急務になっているこのご時勢にすごいセンスだ。全国平均の「整備率」65%に達するまでは、利用者が少なくてもとにかく山を崩して道路を作らなきゃ、ってなんやそら。こんな感覚を持った人が国交省の大臣なんだからこの国はカッコいい。そんな国の首相がダボス会議で環境問題に関するご高論をぶっているのだから笑ってしまう。

ちょっと飛びすぎたが、個人的な意見をいえば、暫定税率は維持でいいと思う。ただし税収を道路にあてるのではなく環境対策に使う。道路特定財源じゃなく環境保護特定財源だ。二酸化炭素を排出するガソリンに環境税を課すのだから辻褄が合う。なんでそういう話が活発に行なわれないのか首をかしげてしまう。



| 社会 |
こんなときにワンセグなんて!
ワンセグ携帯を無料交換で購入し、サルのようにウッキーウッキーとはしゃぎながら、電車の中、サッカーのテレビ中継を見ていたら。
ちっこい画面を見ている自分に、やがてせせこましさを感じ、
「携帯にテレビなんぞいるかあ! 二度と見るかあ! くそったれ!」

と誓ったのが3か月前。
昨日、とうとう禁を破り、またもクソちっこい画面でテレビを見てしまった。
朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』
その日は仙台で講演のため、朝から出なければならなかったのだ。でも『ちりとて』を見逃すわけにはいかない。やむをえまい。ポチッと。

考えてみると、連ドラを毎回見るなんて何年ぶりだろう。
最後に見たのが、たぶん『私の運命』だ。坂井真紀主演で、旦那役の東幹久がガンで死ぬやつ。調べてみると、もう14年も前のドラマだ。

で、なんで久しぶりにドラマを見出したかというと、正月、帰省したときに『ちりとて』のスペシャル番組をやっていて、それを見たため。落語家役の渡瀬恒彦が、息子同様に暮らしている弟子を殴り、「ちったぁ親の気持ちも考えろ!」と叫んだのを見てグッときてしまった。

で、まあ、見出すとやめられないもんですな。ドラマというのは。最近のドラマを見ていないので比較はできないけど、でも『ちりとて』はかなりおもしろいんじゃないかなあ。ベタなんだけど、関西的ツッコミが入るので、バランスがいいというか。

さて、そうやって昨日、新幹線を待ちながら『ちりとて』をワンセグで見ていると。
その回に限って、お父ちゃん役の松重豊とお母ちゃん役の和久井映見が回想シーンで20歳の青年時代を演じていた。
松重豊、45歳。和久井映見、37歳。いくらなんでも無理があるんじゃ……。と思っても、ワンセグ携帯のちっこい画面だとよくわからない。ふたりとも20歳に見ようと思ったら見える。ああ、どれぐらい無理があるのか、でかい画面で見たかった!

と思っていたら、今日も20歳のふたりが出ていた。しかも京本政樹までが17歳役で学生服姿! 彼の実年齢は48歳(調べてびっくりしたが)。いやはや……。
でもま、でかい画面で見ても想像していたほどはイタくなかった。たぶん、役者さんたちがどこか楽しんで20歳を演じていたからだろうな。
ただ、京本政樹のドーランの厚さは、さすがに……ちょっとまぶしかった。





| 生活 |
お知らせ
来月16日&17日に予定されている上野でのトークライブについてのお知らせです。
先般、「キャンセル待ちで受け付けます」と申し上げましたが、どうやらそれからもたくさんのお申し込みがあったようです。
スタッフと話し合った結果、非常に恐縮ではありますが、ここでキャンセル待ちの受付も締め切らせていただきたいと思います。本当に申し訳ありません!
| 講演 |
父からの電話
さきほど、武闘派の父から電話があった。
こんな朝方に珍しい。
何ごとだろう?

「そっち雪降っとるやろ。テレビで見たぞ。どうせ喜んではしゃいどるんやろ。あんまりはしゃぐなよ。ま、そういうことや」

ガチャン。

って、なんやそら。

犬じゃあるまいし、誰がはしゃぐかい。
さっき新聞をとりにいったとき、ちょっと嬉しくなって、はんてん姿で近所を駆け回っただけや。






| 生活 |
トークライブについて。
来月16日&17日に予定されている上野でのトークライブですが、両日とも予約でいっぱいになったようです。1日の定員が30人なもんで……。すみません!
これから予約される方はキャンセル待ちとなります。
ということで、すでに予約された方で、キャンセルされる場合がございましたら、早めに連絡いただけると助かります。
yusuke-kinack@hotmail.co.jp
(担当:李&遠藤)

今日は肉じゃがです。
ぼくの趣味はじゃがいもの面取りです。

はい。
今日も手抜き更新でした。すみません。



| 講演 |
笛吹き想くん、再び。
その日は朝から何度も宅配便が来た。
原稿に集中しようとすると、「ピンポーン」と音が鳴り、ガクッとうなだれる。はんこを捺し、荷物や書類を受け取る。

それが3度続き、4度目に「ピンポーン」が鳴ったときは「ギャオオオッ!」と頭をかきむしり、目を三角にして玄関に行った。
ドアをあけると、三島由紀夫が立っていた。ぼくは思わず大声を上げた。
「なんやねん!」
あはははは! と目の前の三島由紀夫が大笑いした。笛吹きの想(そう)くんだ。

彼とは7年前にパキスタンで会った。横笛のルーツを探るという旅をしていて、その旅で得たひとつの答えがインドのなんとかという笛だった。いまはそのなんとかという笛の日本人師匠に弟子入りして、神戸に住んでいる。
三島由紀夫にそっくりで、隣のMくんに「三島由紀夫のお孫さんや」と紹介したら、Mくんはしばらく信じていた。

想くんはいつもどおり、この日もアポなしで突然やってきた。
そのくせこんなことを言った。
「遅くなってすみません」
「ほんまや。遅いわ。コーヒー冷めたやん」
「あはははは! お邪魔します」
「帰ってください」
「あははははははは! もうー、いつ来てもいないんだから。5回ぐらいきましたよ」
「え? いつから来てたの?」
「正月から」
「田舎に帰っとるわ!」
「なんだー、あははは!」
「それより年賀状読んだで。いつからインドに留学すんの?」
「2月からです。もう神戸の下宿も引き払ってこっちに戻ってきました」
「やっぱり笛を勉強しに行くの?」
「いえ、歌です」
「はあ?」
「インドは歌が基本にあって、笛のためにそれは外せないんです」
「ああ、やっぱり笛のためなんや。どのくらい留学するの?」
「2年です」
「お金溜まったの?」
「溜まってないですよ」
「ええ? いま貯金いくら?」
「20万ぐらいかなあ」
「足りるの?」
「全然足りないですよ」
「どうすんの?」
「いま奨学金を申請してるんです」
「もらえること決まったの?」
「まだですよ」
「ええ? もしインドに行って、奨学金の審査落ちたらどうするの?」
「落ちないですよー、あはははは」
「でも落ちたら? 帰ってくるの?」
「帰らないですよ。インドの先生に泣きつきます。日本人は金持ちというイメージを変えなきゃ。あはははははは!」
「想くん、ごめん、そろそろ俺行かなきゃ。打ち合わせあるねん」
「そういえば、今月のビーパル読みましたよ。あの“野宿野郎”の子。すごいですね」
「おお、あの子はほんますごいで。めちゃめちゃおもろいで。考えてみると、俺が会ったなかでは想くんと双璧やな」
「ええー。ぼくは市民ですよ」
「あほ。想くんほど突き抜けているヤツ知らんわ」
「やだー」
「想くん、俺、ほんま、そろそろ行かなあかん」
「でも嬉しいなあ。こうやってアポなしでやって来て、会ってくれる人、なかなかいないですよー」
「俺もOKした覚えないで」
「あはははははははははは!」
「想くん、マジ、俺行かなきゃ」
「いってらっしゃい」
「お前も行くんじゃ」
「あはははははははははは!」
「あれ? 財布ないぞ。想くん、盗ったやろ?」
「まだです」


こんな想くんの過去ログはこちら、と、こちら




| 生活 |
梅干ふくちゃんのヒミツ
ぼくの故郷の和歌山県には日本一がたくさんある。
みかん、柿、梅の生産高などがそう。
なかでも梅の全国シェアは高い。じつに6割。

米の産地、新潟にコシヒカリがあるように、和歌山には「南高梅」という梅の品種がある。これで作られた梅干が最高級といわれる。もし食べたことがない人はすぐに和歌山県に飛んでもらいたい。羽田なら明日の朝9時ごろ白浜行きがある。そして本場「南高梅」の梅干を食べてもらいたい。そこらへんの梅干とはワケが違う。その皮は絹のように薄く、果肉は厚くて柔らか。初めて口にした衝撃は一生忘れられないものになるだろう。と和歌山県人たちは思っている。

で、「紀州の梅干」と一言でいっても、生産者や会社によってずいぶん味が変わる。いろいろ味見した結果、ぼくは実家の近所にある「福梅」がいちばんうまいと思った。だから帰省するといつも土産に「福梅」で梅干を買う。

ところで「福梅」の店には「ふくちゃん」という巨大なマスコット人形がいて、営業時間中ずっと動いている。かわいいので、珍しく写真を載せてみよう。



さて、去年の11月末あたり、講演かなんかで帰省したときも「福梅」に行った。
そしたら、いつもアンケートが置かれているテーブルに「懸賞クイズつき!」というチラシが貼ってあった。なるほど、アンケートをもっとたくさんの人にやってもらおうというわけね。ま、おそらくこんなクイズだろうな。

福梅のマスコットの名前はなんでしょう? 
Oの中に入る文字を入れよ。 → ふOちゃん

どれどれ、自分のくじ運を試すために答えてみようか、とアンケート用紙を開いてみた。こんなクイズが書かれていた。
「ふくちゃんの身長は何センチでしょう?」
わかるかあっ!
ちゅうか、このクイズ、本気やんけ!

で、まったくやる気をなくしつつ、適当に205センチなどという数字を書き込み、接客や値段などにまつわるアンケートにも答え、ボックスの中にポイッと紙を投げ入れた。すると。

正月明けに「福梅」から宅配が送られてきた。
開けてみると、けっこうな量の梅干。
そして「おめでとうございます。大当たり」の祝詞。

いやあ、今年はほんとに春から縁起がいいや。





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かなり笑ける年賀状
年末年始を田舎で過ごし、そのまま取材旅行へ。東京に帰ってきたのは1月13日だった。
で、隣人のMくんにあずかってもらっていた年賀状を受け取り、正月気分よもう一度って感じで1枚1枚眺めていったのだが、そのなかにかなり笑える年賀状があった。Yからのやつだ。

Yとは9年前、ケニアで会った。彼もアフリカを長く旅していた。スキューバーダイビングをするやつで、東アフリカのマラウイ湖でも潜ったらしい。それを聞いたときはよくやるなあ、と驚いた。なぜならマラウイ湖には人の肌を食い破って侵入する恐ろしい寄生虫、その名も「住血吸虫(じゅうけつきゅうちゅう)」がウヨウヨいるからだ。といいつつ、そのあと、ぼくもマラウイ湖に行ったときは泳ぎまくった。暑くて暑くて、あのきれいな湖を前に泳ぐのを我慢できるようなやつは変態か修行僧ぐらいだと思う。それに現地の人も旅行者もみんなフツーに泳いでいたし、よっぽどの汚染地帯で泳がない限り大丈夫という話だった。

さて、Yからの年賀状に話を戻すが、そこには奥さんと最近生まれた子ども、そして見違えるほどオッサンになったYの写真が載っていた。その老けぶりもおかしかったのだが、大笑いしたのはその写真ではない。書かれている内容に噴飯した。あまりにもおもしろいので、Yの文章をそのまま転記しよう。
「この前、血尿が出たので病院に行ったら住血吸虫の卵が見つかりました。マラウイでやられていました。検査行ったほうがいいっすよ」

もう一度言っておくと、彼がアフリカにいて、マラウイ湖で泳いだのは9年前だ。なんという凄まじい潜伏期なんだ。感動すら覚えてしまう。まるで『南極物語』のタローとジローだ。生きてたんだね。
ということで、身に覚えのある人はルンルン気分でスキップしながら病院に行こう。
Yによると、薬を1回薬飲めば治るらしい。
でもほっとくと、肝臓が食い荒らされるよ☆


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