2008.03.31 Monday
尻と電子レンジ
代々木公園に花見に行ったら見渡すかぎり人、人、人。トイレは惨状と化し、長蛇の列が外まで延々と続いていて、こらあかん、と森のほうに行ったらそこらじゅうでみんな立ちションをしている。罪の意識も薄れ、ぼくもその群れに加わった。
ふと横を見ると、20メートルぐらい離れたところに若い女性が立っている。
何気なく見ていると、その女性は意を決したように突然ズボンを下ろしてしゃがんだ。慌てて目を逸らしたが、白いお尻はしっかり見えてしまった。まわりの男たちもエッ?という顔をしていた。なぜそこまでして桜の下で酒を飲まなくてはいけないのか。嗚呼。
これが3年前のこと。それからというものメジャーな場所での花見には行かなくなったのだが、先日、半径400m以内に住む友人の2人、変態チャリ詩人のツヨシと、エリートなのにそうは見えない好漢テラマチくんに誘われ、近くの善福寺川緑地で花見をした。ここはとてもいい。小川に沿って続く桜のトンネルは長大・圧巻、かつ都心から15分ぐらいで来られる近さにもかかわらず人もたいして多くない。花見客のほとんどが地元民らしき人たちで、みんな静かに桜を愛でている。数年前にここの桜を見て、ぼくは初めて桜が好きになった。
ほかにリーくん、ユッキー、なっちゃん、という面々も加わり合計6人。雪のような桜の下で乾杯した。
で、今回あらためて思ったのだけど、花見にはやはり日本酒ですな。花びらを浮かべて飲んでみると、これがじつによろしい。ビールや焼酎じゃこの風情は出ないだろうし、ワインはまだ合いそうだけど、日本酒ほどはハマらないように思う。これは外国人が試してもそう感じるんじゃないだろうか。
さて、そうやって気分よく飲んでいたのだが、途中、ちょっとしたハプニングが起こった。ハムを焼いて食おうとしていたところへ見回りの人がやってきて、
「ここは火器の使用ダメなんですよ」
むむむ、残念。
そのあとリーくんがトイレに立った。しばらくしてリーくんは笑いながら帰ってきた。
「どうしたん?」
「あっちのほうにスゴイ人がいたよ。発電機と電子レンジを持ち込んでた」
そ、そこまでして……。
一瞬、暗がりに浮かぶ白い尻が脳裏に浮かんだのだった。
ふと横を見ると、20メートルぐらい離れたところに若い女性が立っている。
何気なく見ていると、その女性は意を決したように突然ズボンを下ろしてしゃがんだ。慌てて目を逸らしたが、白いお尻はしっかり見えてしまった。まわりの男たちもエッ?という顔をしていた。なぜそこまでして桜の下で酒を飲まなくてはいけないのか。嗚呼。
これが3年前のこと。それからというものメジャーな場所での花見には行かなくなったのだが、先日、半径400m以内に住む友人の2人、変態チャリ詩人のツヨシと、エリートなのにそうは見えない好漢テラマチくんに誘われ、近くの善福寺川緑地で花見をした。ここはとてもいい。小川に沿って続く桜のトンネルは長大・圧巻、かつ都心から15分ぐらいで来られる近さにもかかわらず人もたいして多くない。花見客のほとんどが地元民らしき人たちで、みんな静かに桜を愛でている。数年前にここの桜を見て、ぼくは初めて桜が好きになった。
ほかにリーくん、ユッキー、なっちゃん、という面々も加わり合計6人。雪のような桜の下で乾杯した。
で、今回あらためて思ったのだけど、花見にはやはり日本酒ですな。花びらを浮かべて飲んでみると、これがじつによろしい。ビールや焼酎じゃこの風情は出ないだろうし、ワインはまだ合いそうだけど、日本酒ほどはハマらないように思う。これは外国人が試してもそう感じるんじゃないだろうか。
さて、そうやって気分よく飲んでいたのだが、途中、ちょっとしたハプニングが起こった。ハムを焼いて食おうとしていたところへ見回りの人がやってきて、
「ここは火器の使用ダメなんですよ」
むむむ、残念。
そのあとリーくんがトイレに立った。しばらくしてリーくんは笑いながら帰ってきた。
「どうしたん?」
「あっちのほうにスゴイ人がいたよ。発電機と電子レンジを持ち込んでた」
そ、そこまでして……。
一瞬、暗がりに浮かぶ白い尻が脳裏に浮かんだのだった。