石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
会場を暗くするために
新潟から帰ってきました。
昨日は雨のなか、たくさんの人にお越しくださいまして、ほんとに感謝、感謝です。みなさん、ありがとうございました。

そして、講演会を企画し、ご尽力くださった渡辺さん、ならびに、準備や司会、受付に力を貸してくださった、渋谷さん、多佳子さん、大三くん、みなさん本当にありがとうございました。

次回の講演は7月20日(日)、21日(祝)。両日とも同じ内容で、「世界の食べもの」について、いろいろなエピソードをお話します。新潟でやるのは初めてのテーマです。それと、講演のあとは、新潟在住のエッセイスト、藤田市男さんとの対談もあります。とてもおもしろい方ですよ。カッコいいし。

ところで今回の会場になった図書館の小ホールは、近代的でいい雰囲気なのですが、ひとつ問題がありました。遮光カーテンが白色のため、会場が完全に暗くならないんです(どんな遮光カーテンやねん)。そのため、先月やった第1回目の講演ではスライドがあまりクリアに映りませんでした。

そこで実行委員長の宇宙人渡辺氏は、一休さんのようにこめかみにつばをつけ、3週間ほど座禅して考えたそうです。そしたらナイスアイデアが稲妻のように渡辺氏の脳髄に落ちたのだとか。それは、会場の窓全面に黒のゴミ袋をはりつける、というもの。
作業は数日前から行われ、講演の前日も深夜までゴミ袋を張り合わせる作業に没頭されていたそうです。
この詳細は、渡辺さんが経営されている英会話学校「スピークアップ」のHPにある、「ワンポイントレッスン」という名の、渡辺さんの日記をご一読ください(前にも紹介しましたけど、これ、別に渡辺さんに頼まれて書いているんじゃありませんよ。渡辺さんはほんとに学校の宣伝をしようとしないので、ぼくが勝手に書きまくっているだけです)。

「渡辺さんに選挙に出てもらいたいな」という話で、スタッフの方たちとしょっちゅう盛り上がります。まずは新潟から、はては日本をユーモアでうめてほしいな、と。絶対いいと思うんだけどなあ。渡辺さん、どこでも応援にかけつけますよ。
でも宇宙人の人だから、もしかして選挙資格ないのかな?


いま、渡辺さんのブログ、じゃなかった、「ワンポイントレッスン」を見たら、ぼくの話が長い、とありました。実行委員長の挨拶も長いぞ、と軽く思いました。



| 生活 |
もうひとつお知らせ
ボケてました。
北海道の原稿を明日までに仕上げなければならず、頭がパンク状態で……。
言い訳です。

えっと、あさって、日曜日は新潟市の図書館で講演です。
先月やった続き。
アフリカ編&アジア編。
お問い合わせはこちら

新潟の一連の講演を手がけてくださっている渡辺さんは、ほんとにすごい人です。よかったら、そのページの「ワンポイントレッスン」と書かれた、渡辺さんの日記(?)を読んでみてください。
ぼくはこの人には本当に頭が上がりません。





| 講演 |
お知らせ
明日、名古屋の東海中学で講演します。
「サタデープログラム」という公開講座で、参加自由だそうです。
ということで、よろしければ。
って、告知遅すぎ!?
時間は12:30〜14:00
本の販売もします。

どの教室でやるかは、学校に来て確認してもらえれば……。
その他、詳細はこちら


追記

このサタデープログラムは中学生が中心となって進めています。講師の手配、告知活動、会場準備など、すべて学生がやるのです。
で、ぼくの本を読んで、ぼくに講演を依頼してきた中学生くんがけっこうおもしろいヤツで、電話の声がいつもガチガチに固くて、しどろもどろな感じなんですね。で、たったいま、最後の詰めを電話でやったのですが、用件を終えて電話を切る前にぼくが「じゃあねえ〜」と言うと、彼も「じゃあねえ〜」と言うじゃありませんか。
思わず吹き出しながら「おい!」と言うと、彼は「すみませんすみません!ぼく、準備とかでもう頭がいっぱいで。すみませんすみません!」と大慌て。

Hくん。いつも笑いをありがとう。
明日も楽しんでいきましょう。


| 講演 |
ハイジとペーター
昨日、北海道から帰ってきた。
「花の島」、礼文島にも行った。いまの時期はまさに花が満開で、ぼくが言うのもナンだけど、完全にメルヘンの世界なのである。いやはや。

残念ながら、本命のレブンアツモリソウは終わっていたけれど、エーデルワイスが咲き始めていて、風に揺れる白い花の可憐なこと可憐なこと。
で、その群生地をハイジの気分でラーンラーララッラッラとスキップしていると、携帯のメール着信音がジーンズのポケットから聞こえてきた。
けっ、この俗世の権化がっ、とおもむろに携帯を取り出し、谷に投げようかと思ったのだが、大人のぼくはそれをこらえ、パチッと携帯を開いた。したら幻冬舎の担当者からこんなメールが。

――『行かずに死ねるか!』の文庫版が幻冬舎の夏のフェアに入り、5刷目の重版がかかりました。――

ぼくはハイジからペーターに突如変身し、うおおおおおおっ、とエーデルワイスの丘を駆け上がり、ヨーデルを高歌放吟、その後、草原にダイブし丘を転げ落ちる、というようなことをしたくなったのだが、大人なのでそれをこらえたのだった。
(ていうか、ペーターってそんなキャラだったっけ?)

ご愛読再再感謝です!


| 生活 |
仕事の鬼
それでは、いまから北海道に行ってきます。
稚内へ飛んで、花の島、礼文島へ。いまはちょうど島全体が花に覆われている季節のようです。楽しみやなあ〜。
仕事ですよ仕事。

ウニ丼も食べなければ。
仕事仕事。


さて、いま売り場に出ているアウトドア雑誌『BE−PAL』のぼくの連載、『リアル旅人図鑑』は、自分でいうのもナンですが、おもしろいですよ。ドイツで中世から続く修行制度(ワルツ)に参加した若者たちのことを書いています

写真を見るだけでもけっこう衝撃があると思います。こんなの、ほんとにあるのかよ!? って。よかったら読んでみてください。


| |
忙しい? 気のせいや。
どれだけ忙しくても、「忙しい」は言い訳だ。
時間は作るものだし、作れるものである。

と肝に銘じている。つまり、自分がすぐに「忙しい」を自分に言い訳するからだ。

しかし、このところ、ちょっとしんどい。明日から北海道に10日ほど取材で出かける。その前に片付けなければならない仕事が、ちょっとたくさんある。

で、昨日は用事で街に出かけ、その帰り、衝動で靴を買った。
モノにほとんど執着のない自分だけど、靴だけは別だ。といっても高級志向というわけじゃなくて、ただ靴を買って帰った日は、子どものように気持ちがはしゃいでいる自分がいる。それぐらいのもんだが。

ところで靴に偏愛を示す人は好色だという話を聞いたことがある。その説と自分との関連性はよくわからない。ま、いずれにしてもぼくは「偏愛」まではいかない。だけど、「偏愛」に近い友だちならひとりいる。彼は、うん。たしかに、間違いなく、誰が見ても好色だ。恐ろしいぐらいだ。かなりのものだ。

それはさておき、この日買ったのはドクターマーチンのかっちょいい革靴。オイルレザーの色合いがめっちゃ渋い。
ところが、部屋に帰ってからも、その靴を箱のまま玄関に置き、それから、一度もそれを開けずに、仕事をして、夜中の3時半に寝た。

そのことに今朝気づいた。あ、そういや、靴買ってたんだ、と思った。それから少し寂い気分になった。
もう一度、自分に言い聞かしておこう。

どれだけ忙しくても、「忙しい」は言い訳やぞ。



| 生活 |
地震発生
気楽なブログを書いたあと、テレビをつけたら、道路が山の中で寸断されている映像が映った。岩手県らしい。宮城で行なわれる予定だった楽天―巨人のプロ野球も中止になった。気楽なブログの更新はやめだ。


現時点で3名の方が亡くなっているとのこと。
心より、お悔やみ申し上げます。
けが人や生き埋めになった人もたくさんいるようで、救助犬も出動したそうです。
とにかく、ひとりでも多くの命が救われますように。

| 社会 |
特殊撮影の怪
「あなたは指導者として、とても立派なのよ」
「あら、そう? ありがとう」
という会話が聞えてきたので、横を向いた。いつもの「オフィス」でのことだ。コーヒーが190円で、モーニングセットもある「オフィス」だ。
余談だが、昨日は朝の9時からモーニングセットを食べつつ原稿を書き、そのまま昼になって、ランチを食べつつ原稿を書き、気がつけば夕方の5時までそこで原稿を書いた。パナソニックの「レッツノート」はすごい。バッテリーのもちがすごい。あ、そうじゃないな。喫茶店、じゃなくて「オフィス」に8時間もいるなんて、人として間違っているやないか。自己批判しろ。

そうして、自己批判しながら、今日もこうして朝からオフィスで原稿を書いているわけで。
あれ、なんだっけ? あ、そうだ。

「あなたは指導者として、とても立派なのよ」
「あら、そう? ありがとう」
という会話に横を向いたら、「ありがとう」と言ったほうの、20代とおぼしき女性が目に入った。ほめられて嬉しそうに笑っている。
か、かわいい。なんてまぶしい笑顔なんだ。
と、思ったのはほんの一瞬で、笑い終えたあと、彼女は急速に、実年齢であろう40代の顔に戻っていった。特殊撮影で一気に老けていくのを見るようで、ちょっと愕然となった。

やはり、笑いは人を輝かせるのですね。
という話でした。なんじゃそりゃ。



| 生活 |
女将の決定的なひと言 & お知らせ
来月7月5日&6日のトークライブですが、両日ともいっぱいになってしまいました。すみません!
これからはキャンセル待ちで承ります。
そんなわけですので、すでに予約された方で、キャンセルされる場合がございましたら、お早めに連絡いただけると助かります。
yusuke-kinack@hotmail.co.jp
担当:李&遠藤まで

さて、話変わって。
今日は郷里の……おお、韻を踏んでる……友人であるケーキ屋さん夫婦がやってくるので、また「世界一の焼き鳥」屋に行こうと思う。
しかし、いったい何人とあの店に行ったことやら。
この前、連日で顔を出すと、女将さんから「飽きませんか?」と言われた。
名誉な言葉だ。

もうひとつのなじみの店、変態居酒屋「葉山房」のマスターはずっと旅に出っぱなしだ。だからこんなことになるのだ。マスター早く開けてくれー。
| 生活 |
原画のインパクト
友人、というにはおこがましすぎるのだけど、よく顔をあわさせてもらう人に大野隆司という版画家がいる。
もともとそろばん塾の先生をしていたのだが、30歳のあるとき、谷中安規の版画に出会ったのを契機に、人生の舵を大きく切り、自身も版画を製作するようになった。
現在は新聞や雑誌の挿画から各展覧会、はては海外での個展など、幅広く活躍されている。

その大野さんが主催する「谷中安規展」が東京・神保町で行われているので、観にいった。
原画を観るのは初めてだったが、正直、驚いた。どんな絵でも、印刷や写真と、原画とでは受けるインパクトはまったく違うが、これほどのギャップはちょっとないんじゃないか、と思った。妖気が漂っている、といえば、安易すぎだとそしられそうだが、本当にそういう感じがした。音が聞こえてくるようだった。虎の背に子どもがのっている版画からはドンドンドンという太鼓のような音。蕎麦を食べている版画からはズルズルッという音。そんないろいろな音が。

乞食同然に暮らし、最後は掘っ立て小屋の中で餓死。そんな版画家の人生を重ねて作品を観るからこその、感慨かもしれない。でも、それだけじゃない。作品自体の持つ凄みが版画から滲み出しているような気がして、ぼくは何度も作品の前で立ち止まった。人生の針路を大きく変えたという大野さんの話が、このとき、よりリアルに感じられた。


この谷中安規展は今週の土曜までです。
大野さん所蔵の作品が14点。大きな展示会じゃないけど、見ごたえがあります。
よろしければ、ぜひ。
場所:神保町「がらんどう

大野さんについては、ここ、や、ここなど。
| 生活 |
★新刊が発売されました
『自転車お宝ラーメン紀行』 レトロな路地や古い喫茶店など都内の“お宝”を探索しつつ、昔ながらのラーメンを目指す大冒険(?)紀行です。産業編集センター刊。1100円+税。感想お待ちしています!→yusukeishida@hotmail.com
★dancyuウェブに連載中
食の雑誌「dancyu」のウェブサイトに「世界の〇〇〜記憶に残る異国の一皿〜」というアホな記事を書いています。→https://dancyu.jp/series/ikokunohitosara/index.html
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