石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
たしかに、いい。
ふう。
沖縄の記事、入稿終わりっ。
で、これから落語ツアーに行ってきます。8人の大所帯。

ところで、沖縄では、やはりこれも見てきました。



いや、ここ、やっぱりいいです。
大阪の海遊館もいいですが、この「美ら海水族館」は、いや、すごい。

大水槽の前には喫茶室があります。
スパゲティを食いながら、水槽にほっぺたをつけるように、ずっと見ていました。
途中、係りの人がジンベエに餌をあげていて、それがまたすごい。
でかい口を開けて、水ごと「がばあああっ」と吸い込むんですわ。
こんな感じ。



もんのすごい迫力。うわあ、あれを上から見たらすごいだろうな。餌やりの人いいな。

で、その喫茶室で、気がつけば3時間。
あっ、もう行かなきゃ、離島の渡船の時間だ、と慌てて席を立って、出口のほうに行くと、こんな看板が。


ジンベエ餌やりタイム
15:00〜
17:00〜
見学希望者はこちらに名前を


み、見れたんかい……。

慌てて時計を見たけれど、時すでに遅し。
思いっきり後ろ髪を引かれながら、水族館をあとにし、渡船めがけてぶっ飛ばしたのでした。

美ら海水族館に行く方、予定は綿密に。

もひとつオマケ。



| - |
沖縄から東京へ
沖縄から帰ってきました。
7泊8日の取材だったんですが、足りない!
もっともっと島にいて、もっともっと感じたくなりました。

米軍基地の移設を反対し続けている人たちにも話を聞きました。
移転先の辺野古地区で、基地を作らせないために、非暴力の座り込みをしています。
彼らは12年間も、それを続けているんです。
そのあいだ、国にやとわれた業者たちによって、激しい暴力行為にさらされたこともありました。
この事実を、いったいどれだけの人が知っているんでしょうか。
詳しく知りたい方は、こちら

久高島にも行きました。
島全体が聖地となってます。
静かな島です。ほんとうに。
ここで、たしかに、現世から切り離されたような体験をしました。
スピリチュアル、などという言葉は好きになれないし、その世界にはむしろ抵抗感を覚えるのですが(というより、その世界に陶酔している人たちへのアレルギーですかね)、でも島での体験が、自分にとって特別な印象になったのは、事実です。
ま、このあたりのことはサイクルスポーツに書きます(笑)。
表現するには、時間がかかりそうで……。

とりあえず、この沖縄の記事をあさってまでに仕上げなければ。
うーん、時間がないっ。





| - |
行ってきます
オバマさん就任も無事終わったみたいだし、これで心おきなく行ってこれます。
沖縄に!
ま、取材ですけどね。
しかも、ぼくの見たいもの、味わいたいものは、「癒し」とかではなく、米軍基地とか、戦争とかのこと。あと、御嶽(うたき)をはじめとする、土地の信仰も。
久しぶりに旅心がうずいています。見たい知りたい感じたい。うひーっ。

あと、友人がブログでいいことを言っています。
こちら。
短文で、さらっと読めるので、ぜひ。
そして、ご一考あれ。
| 社会 |
怒りだけで書く
NHKの9時のニュースを見て本当に頭に来た。
ガザ地区、ボロボロやん。いちめん瓦礫の野原やん。
母親が「ぜんぶ燃えた」と泣いている。
子どもが顔じゅうに包帯をしている。
瓦礫の上を歩きながら、足下を見ている子どもがいる。自分の家らしい。レポーターは質問する。
「何探してるの?」
子どもは下を見ながら答える。
「おもちゃ」

年末から始まったイスラエル軍の空爆で1300人が死んだという。
いまも瓦礫の下からどんどん遺体が掘り起こされているという。
子どもの遺体はどれだけあるだろう。

以下、読売オンラインからの抜粋。


イスラエル放送は19日、政府筋の話として、国軍が20日に行われるオバマ次期米大統領の就任式までに、パレスチナ自治区ガザから撤退を完了することを目指していると報じた。オバマ新政権との良好な関係構築が狙いという。


空爆が始まったとき、ブッシュ政権が残りわずか、というタイミングを見計らって、攻撃が開始された、という見方があった。それを裏付けるかのような、この、オバマ就任に合わせた露骨な撤退。
アメリカ新大統領の心象をよくしよう、という、イスラエル側の思惑があまりに透けて見える。

政治ゲームの影で、子どもが手足を吹き飛ばされている。顔面から血を流している。罪のない人々が絶望の淵に追いやられている。
正当防衛とほざくオルメルトはじめ、イスラエルのおえらいさんたち。ガザに行って自分たちがしたことを、自分たちの目で見ろ。


| 社会 |
立ち読みでもいいので(笑)
今月号のビーパル、立ち読みでもいいので、よかったら読んで下さい!
ぼくの連載「リアル旅人図鑑」に、このブログでも紹介した、松浦範子さんが登場しています。

で、彼女の2作目『クルド人のまち』が先月、とうとう出ました!
ぼくも読み始めていますが、前作同様、読んでいてぞくぞくします。

ということで、今日はお知らせまで。
| お仕事 |
とほほな日
年末から続いた、新刊本執筆の変態ロード。
自覚はなくても、やっぱり疲れてたみたいで。
あっ、もう元気復活なので、大丈夫ですけどね。
ただ、おとといはこんな感じでした。

この日はダブルヘッダーで講演が2つ。
まずは栃木の某中学で講演するため、朝、家を出発。
ぼくにしては珍しく、余裕を持って出たのだが、駅に着いてクルリと方向転換。全力疾走で戻った。家に忘れ物をしたのだ。
ぜえぜえ言いながら駅に戻ると、乗るべき電車が目の前を走り去り、背筋ゾーッ。
講演に遅刻する……。
いや、まだあきらめるな、と自分を鼓舞し、とりあえず次の電車に。新宿駅に着いた瞬間、再び猛ダッシュ。そこでなんとか乗るべき電車に追いついた。ぜえぜえ。

で、講演を終え、栃木の静和という駅から、東京に戻る電車に乗った。この線が、言ってはなんだが、じつにローカルで、1時間に3本しか電車が走っていないという有様。電車も昔の車両を使っていて、かなり昭和レトロって感じ。のどかでいいねえ、と思うわけだが、その電車に乗りこんだ瞬間、あれ? と思った。なんか体が軽いな。あっ! 駅に荷物を忘れた! 電車降りなきゃ! と思った次の瞬間、目の前でドアがプシューと閉まり、車窓の景色が動き出した。すべてがスローモーションに見えた。で、ここの電車、1時間3本ですわ。目の前真っ暗。

次の駅で降り、20分待って逆方向の電車に乗り、静和へ。荷物は、あった。田舎はいいよ、やっぱり。
で、次の電車に再び乗車。これでトータル50分のロス。
次の講演会場には30分遅刻して到着。
ま、ここは友人のアートスペースで、身内ばかりが集まる会だったので、深刻な遅刻にはならなかった。というか、メンバーも遅刻していたし。

で、そこでの講演を終え、終電でわが町阿佐ヶ谷へ。
ところが、電車に乗った瞬間、首がカクン。気を失った。
目が覚めたときは、表参道。
ほんとは、この手前の九段下で下りて、東西線に乗らなきゃ、なのに。
表参道で降りたときには、電車すべて終了。タクシーで阿佐ヶ谷へ帰るというリッチな身分になりました。飲み代2回分、まいどあり。チーン。

健康第一。ちゃんと寝なきゃ。



| 生活 |
変態な日々の先に見えたもの
更新しばらく怠ってすみません。
頭いかれてました。
また「かまってかまって」病で、書きますと、今年に入ってから、1日をのぞき、睡眠時間はだいたい2〜3時間、最長で4時間という生活でした。昼寝もなしで。パソコン机で気を失っていたことはありますが。
で、昨日、とりあえず最初の段階が終わりました。にもかかわらず、昨晩も3時に寝て、今朝は6時起き。ほかの原稿が溜まっていまして。で、これから栃木で講演で。なんか慣れましたね。この睡眠ペースでいこうかな。

最初の段階が終わったといっても、まだ脱稿という感じじゃありません。書いているうちに、これじゃダメだという感じになってきて、もういちど、洗い直そうと。発売は、のびます(苦笑)。作品に徹底的にこだわっている、というより、単にどんくさいんです。

ただ、この変態ロードを終えて、ひとつ、わかったことがあります。みなさん、メモのご用意はいいですか?
疲れた頭に、芋けんぴはいい、ということです。これまではチョコばかりでしたが。
Yくん、おおきに。
| 生活 |
こんなんです
新刊本の〆切りまで、あと3日。
この4日間の、睡眠時間の合計は、9時間。
ついに、10時間の壁を、越えた。

べつに寝ないのがえらいわけではないが、ひとりで、黙々と作業をしているので、人にかまってほしくなる。かまってかまって。ぼくをかまって。ぼくと社会がつながっていることを、感じさせて!……冗談のつもりで書いたけど、あまり笑えないな。

で、昨日は、こんな状況なのに、取材で逗子まで行ってきた。
その帰り、オフィスロッテリアで原稿を書いた。
夕方5時から、夜中の1時半まで。
そのあいだコーヒー6杯、ハンバーガー2個。
ロッテリアで、1回に2000円近くも使うと、さすがに、哀しくなる。
ただ、昨日は、「絶品チーズバーガー」がうまいと思った。
| 生活 |
来たっ
来たっ。
昨日、突然、来たっ。
風呂に入って、夜11時。
夜の部開始! と原稿にとりかかり、1時間後、カクンと首が折れ、沈。
眠りこけること、30分。
はっと目が覚めた。目の前には、パソコン。
いかんいかん、もう寝よう、ああでも、やっぱり、あと数行がんばろう。
霞がかかったような頭で、書き始めたら。
来たっ。
突然、スイッチが入った。
深夜0時半から、休みなしで、一気に明け方まで。
猛烈な勢いで、文が次々に出てきた。
それから、あまり眠くなかったけど、布団に入った。
朝の6時だった。

空白。

ぱちっと目が覚めた。おっしゃ、よく寝た。
バッと布団を宙に蹴り上げ、エビのようにピンと跳ねて、二本足で着地。
よっしゃ、今日もやるで。
時計を見たら。

朝の7時半。

来たっ。

締め切りまで、あと6日。




| - |
新年のごあいさつ
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

この、あけまして……、が好きですね。
世界旅行をしていたときは、これが言いたくて、言いたくて、しかたがなかったことを思い出します。旅に出て初めての正月は、アメリカのアリゾナの砂漠地帯を走っていて、それから宿に着いて、日本人を見つけたときは、いきなり、こんなことを言ったものです。

「あの、すみません、ずっと言いたかったんです。いいですか? あけましておめでとうございます」

白人男性を連れた、その日本人のお姉さんは、最初へんな顔をしていましたが、あけまして、をぼくの口から聞いたとたんに、頬をゆるめ、同じように、あけましておめでとう、と言ってくれました。

ほら、英語だと、HAPPY と、NEW YEAR じゃないですか。直訳すれば、「幸せ!」「新しい年!」ってなわけで、そのままやん! って感じで、なんの行間もない。でも、あけましては、描写が、あるわけです。躍動が、あるわけです。

しょうもない独り言です。すんません。ま、なんにしても、やはり日本の正月はいいですね。ぼかあ好きだなあ。

で、正月気分にひたりながらも、新作本の追い込みで、目が血走っているのですが、さっき、ちょっとおもしろいものを見つけたので、書きたくなりました。

個性的な語釈で有名な、『新明解 国語辞典』ですが、さっき、「環礁」という語を引いたとき、なんか、いい文を見たのです。
こんなの。

【環礁】 輪の形になったさんご礁。「ムルロア――で核実験が行われた」

これ、カッコ内は、例文です。「――」の部分に、「環礁」が入って、「ムルロア環礁で核実験が行われた」となるわけです。
でも、この例文って、必要ですかい?
「輪の形になったさんご礁」だけで十分説明できているし、使い方を示すにしても、「ムルロア――」だけで事足りるはず。「核実験が行われた」はいらないでしょう。

ぎゅうぎゅうづめの紙面を、1行割いてまで、あえてこの例文を用いた、編者の気持ちを、想像してしまうわけです。


テレビも新聞も、いかにこの世が不況か、ということに、多くの時間と、紙面を、割いています。それはもちろん、大事なことですが、年末に始まった、パレスチナの民間人大量虐殺のことが、なぜ、こんなに扱いが低いのか、違和感がぬぐえません。即時停戦が、もっと強く叫ばれるべきじゃないでしょうか。


今年は、世界じゅうで、流れる血が、1滴でも減りますように。


ああ、こんなことを、書くと、いやになるし、書かないのも、いやだし――だって、パレスチナで起こっていることは、ほんとにひどいんだって――ああ、とかく、こういう、文を書く場があると……。
ふう。

本音では、あるのです。

こういう、セコイものを書きながらも、とりあえず、自分は、自分のやるべきことを、一生懸命、今年も、やるしかない。という結論でくくるしかない。やります。
まずは、いい本を。


| 生活 |
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食の雑誌「dancyu」のウェブサイトに「世界の〇〇〜記憶に残る異国の一皿〜」というアホな記事を書いています。→https://dancyu.jp/series/ikokunohitosara/index.html
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