そのノミネート作品に、ぼくの隣に住む映画監督、松村真吾の「かたすみで、ヤッホウ」が選ばれています。ついでに言えば、ぼくもその映画に出演しています。とても大事な役どころで。
ということで、これからその発表会に行ってきます。レッドカーペットです。あの緊張感を味わってきます。
どうか隣人にいい賞がもらえますように!
昨日、事実と違うことを書いてしまいました!
毎日新聞には広告のっていません。
朝日新聞だけです。
しかも1日前でした。
テキトーなこと書いてスミマセン!
*
昨日、新宿の「やすべえ」でつけ麺大盛りを食べました。
2回目でしたが、あの行列の意味がやっぱりよくわかりません。
自分の舌には合わないのでしょう。
それよりも、最近ラーメンよりつけ麺のほうがよくなってきました。
4年前は「つけ麺の意味がわからん」と言っていたくせに。
ぼくももう立派な東京人です。
ワシ、めっちゃ東京人やで。
これ、関西人がよくやるギャグです。
おもしろいと思ってるんでしょうかね?
ぼくも10回は言いましたけどね。
今朝の新聞、朝日と毎日に、ぼくの新刊『道の先まで行ってやれ!』の広告が出ています。
だからどうした? と言われれば、膝を抱えて座り込むしかないのですが。地面の砂を指でぐるぐるしながら。
それと、ちょっと報告が遅れましたが、ぼくの第2作目『いちばん危険なトイレといちばんの星空』が重版いたしました! これで4刷り目です。
いつも同じことを書いていますが、でも本当に心から。読んでくださったみなさま、ありがとうございます!
昨夜はラジオの収録。新刊本についてのインタビューを受けた。ちょっとしゃべりすぎてしまった。
そのあと、スタッフのみなさんに誘われるがままオフィスに残り、さんざんバカ話をし、おまけに夕食会にも参加。出前のスパゲティをごちそうになった。出前のスパゲティなんて初めてだ。ニンニクのたっぷりきいたボンゴレロッソを食べた。
(ちなみにこの収録分は、千葉のベイFM「ザ・フリントストーン」という番組で流れます。ぼくの出演分の放送は8月9日23時から)
それから阿佐ヶ谷に帰ってオフィスロッテリアで原稿を書いた。ロンドンの日本語新聞に送る原稿だ。なんとまだ世界旅行の記事を書き続けている。旅をしていたときもその新聞に毎週、5年間書き続け、全270話をもって連載は終了したのだが、その2年後、編集長から「再び書かないか」と依頼をいただいた。それで「食」にテーマをしぼり、1年間という契約で書き始めたのだが、なぜか連載開始から4年目になる今も毎週書き続けている。現在、第209話。ぼくはパキスタンにいる。オムライスを食べていると「9・11」のテロが起こり、村人たちが色めきたった、という話を、阿佐ヶ谷駅前のロッテリアで書いた。
午前1時に帰宅。隣のMくんの部屋のドアが全開になっている。中をのぞくとMくんとヤブさんが畳に転がっていびきをかいていた。ちゃぶ台にはビールの空き缶。さっきまでテロのことを書いていたので、その光景が特別、平和に見えた。
そっと自分の部屋に入ろうとすると、ヤブさんがおかしな声をあげ、目覚めた。そしてぼくを呼んだ。
このヤブさんもまた阿佐ヶ谷変態リストに入っている頭のおかしい人で、歳はたしか47歳。でも30代に見えるぐらい若い。というか幼い。もしかしたら「バカ」ではないかと思うこともある。でも読書家でへんなところで博学だったりして、じつはおどけたふりをしているだけではないかと思うこともある。でも20歳下のMくんから「この人バカですから」といつも真顔で言われている。
この人をひと言でいえば、声がでかい。ぼくらのアパートは家賃が安いわりに造りが頑丈で、隣の音がほとんど聞こえないのだが、ヤブさんがMくんの部屋に来ているときは100%わかる。ナハハハハ! という太平楽な笑い声のおかげで。
ヤブさんがぼくの講演に来てくれたときは、ぼくがヤブさんを雇ったんじゃないかと他のお客さんは思ったかもしれない。どんなサクラよりも大げさに「おお、おお!」と相づちを打ち、どんな笑い屋よりもゲラゲラ笑うからだ。元気な反応が返ってくることは、講師のぼくとしてはうれしかったが、少しうるさいとも思った。
そんなヤブさんも最近はいろいろあったようで、ずいぶん老け込んだな、という印象をぼくは持っていた。
しかし、この日のヤブさんはえらく若々しく見えた。
「どうしたんですか? なんか急に若返ったみたい」
とぼくが言うと、もそもそ起き出してきたMくんがあきれたような顔で、
「ヤブさん、今日はドラマの『ビーチボーイズ』を見ていたそうです。反町隆史主演の。それに影響されたんだって」
そう言われて、あらためて見ると、47歳のヤブさんはボーダーのポロシャツにショートパンツという姿だった。そして色気づいた中学生のようなニタニタした笑みを浮かべ、「イエイ」といった感じでぼくにピースサインを出した。
帰宅してからも引き続き原稿を書くはずだったのに、ヤブさんのバカ話を聞いているうちにダラダラと時間は流れ、結局、自分の部屋に戻ったのは午前2時半。でも今日はもう少し書かなくちゃ、とパソコンのボタンを押した。そしてパソコンが立ち上がっているあいだに記憶喪失。またもパソコン机の前に座ったまま朝を迎えた。
べつにオチはない。
ただ、ぼくの好きな日常。
昨日はサイン会でした。千葉の書店で。
オークスブックセンターのみなさん、そして翔くん、良い機会を与えてくださり、ありがとうございました。
もし人が来なかったらどうしよう、と心配していましたが……ホッとしました。
暑い中、足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。
ところでサイン会の前にミニトークをやったのですが、しゃべりだした途端にちょっとあせってしまいました。
書店内でやるので当然ですが、お客さんはみんな立って聴いているのです。これって考えてみると初めてなんですよね。これまでの講演会やトークライブなどでは、お客さんは毎回座って聴いてくれていましたから。
で、初めて知ったのですが、立って聴かれるのと、座って聴かれるのではずいぶん感じが違う! 立ちっぱなしのお客さんになんか申し訳なくて「ああ、早く終わらなきゃ!」ってあせって、頭がこんがらがって……。
そんななか、思い出したのは校長先生たちのこと。よくもまあ、立っている生徒たちにあんなつまらない話を……。あ、いやいや(笑)。
しかしたくさん聴いたはずの校長先生の話をひとつも覚えていないのは、ぼくが立って聴いていたからか、それとも最初から聴いていなかったからか、あるいは…。あ、やっぱやめとこ(笑)。
それと、昨日から本の感想をたくさんいただいています。
ひとつひとつじっくり読ませていただいています。
正直、すっごいうれしいです。ありがとうございます!
「自分の表現したいものを自分なりに表現する。人がどう受け取ろうが関係ない」という孤高のタイプでは、自分はありません。作品を出す以上、それがどう受け取られるかはやはり気になります(しかし「気にならない」と公言する人、ほんとに気にならないの?)。
褒められるとやっぱりめちゃくちゃ嬉しいし、批判されると時にはヘコみますが、でもそれが自分にプラスに働くこともとても多いのです。クリエイターにとっては感想はビタミン剤のようなもの。これからも感想お待ちしています!
今日はこれからラジオ番組の収録です。
フリントストーンという千葉のFMの番組。
(なぜか最近千葉づいています・笑)
放送は後日。詳細が決まったらまたお知らせします。
帰国しました。
その足で本屋に行って、この日発売の自分の新刊本を確認しようと思ったのに、成田到着は夜の9時。阿佐ヶ谷に着いたのは12時前。どの本屋も閉まっていました……。
ま、明日、見にいくか。
1週間ぶりに携帯に電源を入れると、早くも本の感想が複数届いていました。それらを読んでいると、うおおお……。なかには2時間で読んだという猛者まで。著者は半年かけて書いたのにね(笑)。もっとも、言葉のリズムにのってサラサラーと気持ちよく読めるように(そしてなおかつずっしり余韻が残るように)、ブラッシュアップするのですから、読まれるスピードが速ければ速いほど、ぼくはうれしかったりもするのですが。
みなさんもよろしかったら、感想を送ってくださいー。もちろん辛らつな感想も大歓迎です。ぶっちゃけ感想がうれしいです。
yusukeishida@hotmail.com
ところで、昨日のブログにちょっとミスがありました。
サイン会は右に出ているとおり、本日7月26日(日)の午後2時からです。
よかったらお越しくださいませー。
日食も終わり、ふつうの観光ツアーが続いています。
ただいま蘇州というところ。
ツアーの海外旅行は初めなので、いろいろ新鮮で、楽しんでいます。
ぼくは小学校1年生以来、通知簿に「協調性がない」と書かれ続けました。
子どもながらにぼくは「先生というのは見る目がないな」と思っていました(ああ、いまいましいクソガキ!)。
ぼくは協調性はあるのです。人には気を使うほうだと思うし、和を乱すようなことは(たぶん)しません。ただ、先生にはなぜか反感ばかり持ってしまい、素直に言うことを聞きませんでした。それを見て、協調性がないなんて言われたら、いたいけな子どもはたまりません。
で、ツアーに話を戻すと、ホテルのチェックインの際、添乗員さんが何かの説明をしているのを、ぼくはふつうに聞いていました。するとツアーメンバーのひとりが近づいてきて、微笑みながらこんなことを言うのです。
「居心地悪そうですね」
え? なんで? ……ひょっとして、「群から外れたい」オーラみたいなものが出ていたんやろか?
うう。やはり、かつての教師たちは鋭く人を見ていたのかも……。
ということで、今晩帰国します。
今日は新刊の発売日です!
で、明日は千葉でサイン会。
午後2時から 南柏駅から徒歩1分のオークスブックセンター南柏店でやります。詳細は右に書いてありますのでご参照ください。雰囲気しだいですが、いちおうミニトークもやる予定です。
よかったら遊びにきてください!
(そうそう、おととい書いた日食の話。ぼくが誤解していました。やはり部分日食でも暗くなるそうです。専門家氏の言ったことはこうでした。「太陽は99%欠けてもまぶしすぎて肉眼では見られない。100%欠けて初めて太陽(というか、コロナ)が肉眼で見られる」)
いやあ、日食すごかったです! 感動しました! 中国の雲ってこんなにきれいだったんですねっ! 太陽が見えないくらい分厚いんですよ! 中国の雲ってなんてきれいなんでしょう! あはははははは! 中国の雲! ひーひっひっひっひ!
ということで、惨敗です。雲にさえぎられて太陽がどこにあるかもわかりませんでした。昨日の「あいさつ」でいえば、ぼくは0勝1敗。別の言い方をすれば1打数0安打、三球三振、ボールにかすりもせず。部分日食さえ見られませんでした。んなはははははっ!
とはいえ、負け惜しみではないのですが、その「気配」を味わえただけでもよかったです。想像以上のスペクタクルでした。
以下、経験したことを書きますが、その前に知っておいてください。今回同行した専門家さんの言葉をそのまま借りると、皆既日食と部分日食では天と地ぐらいの差があります。太陽が99%欠けてもまわりの明るさはあまり変わりません。それぐらい太陽は明るいわけです。でもこれが100%欠けると天変地異が起こる……そうです。
(追記・友人からのメールで、東京や大阪でも暗くなったという報が。え?そうなんですか? ま、上に書いたのは専門家氏の意見ですから。といって逃げる)
で、ぼくたちは湖のほとりで見ていたのですが、皆既日食の5分ぐらい前から、空も湖面もだんだん薄暗くなり、やがて夕暮れどきのような暗さになります。すると背後の森から耳をつんざくようなセミ!セミ!セミ! シンシンシンシンシン!!!と破裂せんばかりのセミの鳴き声が空に響き、森がウワーッとふくらんできて、「わわわわ、なんだなんだ?」と思っているうちに、あたりがフッと暗くなって夜に包まれます。ちょうど劇場の照明が落ちるように。懐中電灯がなければ字も読めません。唯一地平線だけがほの赤い光でにじんでいる。そしてシンシンシンシンシンシン!!!と森が爆発せんばかりのセミたちの合唱! それが5分ほど続いたかと思うと、西の空から白み始めて急速に明るくなっていき、セミはしだいに静まり、森は小さくすぼまって、数秒後には何もなかったかのように日常の風景が広がっていました。
幻想的だとか、神々しいだとか、生命の神秘を感じるだとか、いろんな言葉を聞きますが、ぼくがいちばん感じたのは、自分たちは宇宙のなかにいるんだ、ということでした。一気に夜が来て、一気に夜が明けるあの感覚。宇宙に呑まれるような感覚。宇宙から見たら地球は砂粒のように小さくて、その小さな地球の上で自分たちはちょこちょこ生きてるんだ――そんな感じがしました。
正直いって、仮に好条件のなかで皆既日食を見られたとしても、自分は淡々としているんじゃないかと思っていました。「ま、たしかにすごいけれど、2、30万円も出して毎回見にいく人の気持ちは自分にはやはりわからないな」といった感想を持つのだろうと思っていました。
違いましたね。
あれを体験する前と、したあとでは、明らかに自分のなかで何かが変わった気がします。闇に呑まれるときの、あの細胞のひとつひとつがざわめく感じ。あそこまで宇宙とつながっている感覚を得た経験は、これまで自分にはありませんでした。
お金じゃないですね。
またきっと味わいにいきます。
皆既日食ツアーのお手伝いで、中国にいます。
「池州」という小さな町。来て3日目です。
明日の日蝕本番に向けて、今朝は下見に行ってきました。
みなさんすごいですね。カメラ機材がプロ顔負け。重さ20kg〜30kgですって。下見のために、その機材を1時間ほどかけてセットし、明日の予行練習をされていました。朝5時に起きて。
リピーターの方が多いようです。皆既日食ツアー参加歴、5回6回は当たり前。なかには16回という人まで。それだけ人をとりこにするようです。皆既日食は。
彼らのあいさつは独特です。
「あなたは何勝何敗?」
「5勝2敗です」
「お、いい確率ですね。私は3勝3敗です」
これまでのツアーで何回晴れたか、そのことをみなさん聞き合うのです。
なにしろ皆既日食観測は晴天が命。空が曇ると何もかもが水の泡なので。
でも天気予報を見ると、かなりやばいですね、明日は。
文字通り天に祈るばかりです。
拙著『行かずに死ねるか!』にオーロラの爆発「ブレークアップ現象」を見たときのことを書きました。あのときは無意識に涙が出ていました。
話によると、皆既日食はあのブレークアップ現象以上のものだとか。
もしそれがほんとなら、ぼくは明日、失禁するかもしれません。
失禁したら報告します。
さあ、明日です。
中国のホテルの部屋から書いています。
暑いです。とんでもなく。
40度だって。
ついこの前までいた知床が13度。
こういうの、体によくないんじゃないかなあ。
皆既日食ツアーの手伝いで来ています。
以前、仕事で関係のあった天文の専門誌、『天文ガイド』のスタッフが好意で声をかけてくれました。
今回のぼくの仕事は、日蝕の際、要所要所でカウントダウンをするというもの。
皆既日食では、太陽がいままさに月に隠れるという瞬間、ダイヤモンドリングが現れます。そしてしばらく皆既日食状態が続き、それから再び月が太陽から離れていきます。そのせつなに再びもう一度ダイヤモンドリング。それらの瞬間をねらって、みなさん、どでかい望遠鏡をつけた超高性能カメラのシャッターを切るわけです。それを逃さないために、カウントダウン要員がいるんだそうな。
お客さんは60人。ただいま午前11時。みなさんはツアーバスに乗って観光に出かけています。
ぼくはひとり部屋に残り、原稿執筆中(笑)。
といいつつ、ブログなんかを書いているんだけど。
ところで、完全なパックツアーで海外に来たのは、ぼくにとっては初めての経験です。
ツアーもいいもんですね。
リッチなホテルで原稿書いていると、それだけで気分がいいです(ああ、完全なワーカホリック)。あ、旅もしっかり楽しんでいますよ。夜にひとりで宿を抜け出し、怪しげな下町をほっつき歩いたり、屋台を冷やかしたり。
……って、ぜんぜんツアー旅行してないやん。
あ、ちなみにここは池州という小さな町です。