「感動をありがとう」
よく聞く言葉だ。今回のワールドカップではとくに。
だからぼくは使わないことにした。
駒野のPK。
あれはほんと、仕方がない。
彼はそれまで、何度もいい守りをして、チームを危機から救ったのだ。
最後まで本当によくがんばって走っていた。
試合後の松井がよかった。
涙で目を腫らしながら、駒野の肩を抱きしめていた。
松井のお姉さんいわく、彼は人前で泣いたことがなかったそうだ。
「最高のチームだった」
「このチームでもっと闘いたかった」
どの選手の口からも、そんな言葉が聞かれた。
ある番組では、長友が試合前に母親に送ったメールが読まれていた。
「俺はこのチームが大好きや。俺はこのチームのために、必死で走るよ」
「ワールドカップの試合で、選手たちがあんなに泣いたのを見たことがない」
ある司会者がそう言っていた。
ほんとだ。ワールドカップに限らずとも、プロの公式試合で、昨日の日本代表ほど泣いたチームは、ちょっとないんじゃないか。
そして考えてみると、サッカーを観て、ぼく自身が泣いたのも初めてだった。
きのうの試合中はゴウくんや寺町くんがいたので、泣きはしなかったけれど、今朝は番組をハシゴしながら、たいへんだった。
それにしても、楽しい数日間だった。
月並みだけど、自分も真剣にがんばろうと思う。
ほんまに、ほんまに。
感動をありがとう。
って、言うてもた。
見え見えのオチですみません。
深夜の電車にのった。
人もまばらな車内。
疲れた顔の人々。
その前を、ダンゴムシが歩いていた。
電車の床を、電池式のオモチャのように、ちょろちょろ這っていた。
どうやって入ってきたんだろう?
触角をチリチリ動かしながら、表情のない人々の前を行ったり来たりしている。
その姿はなんだかシュールで、ぼくは笑ってしまったのだけど、それを見て誰も反応を示さなかった。それで、ぼくがそのダンゴムシを拾って手の上を這わせはじめたら、やっと数人が妙な顔をした。
それから電車をおりて、公園の植え込みに、願をかけてダンゴムシを放した。
これで明日、日本がパラグアイに勝つことが決まりました。やった。
しかしダンゴムシを近くで見たのなんて久しぶりだけど、やっぱりナウシカのオームに似ていますね。ていうか、オームが似ているのか。
日本対デンマークの試合で熱く叫んでいた明け方の5時、裸族探検隊の後輩からこんな写真が送られてきました。
……子ども嫌がっとるやないか。
で、番号を見て、中村俊輔か、と思いつつ2枚目の写真を見ると、
平山遼くんでした。
無人島でチンチンを出していたバカは、いまは真の親バカです。
ぬおおおおおおおおっ!!!
起きててよかったあああ!!!
サッカー日本代表、3−1の快勝!
決勝トーナメントへ!
映画監督Mくんと、新隣人のYくん、そしてMくんの彼女Sさんの4人で大騒ぎになりました。
ああ、顔がゆるんでゆるんで、しゃあないんですけど。
そうそう。ハーフタイムのとき、みんなでマンションの屋上に上がったら、めっちゃきれいな朝焼けが東京の空を覆っていました。
ああ、何もかもが気持ちいい〜。殴って〜。
「幸福度」が世界でいちばん高かったのはデンマーク。
対する日本は、178ヶ国のうち90位。
今朝のテレビでそんなことを言っていました。
さもありなん、と思いつつも、日本が90位というのにはやはり驚いてしまいます。
82位の中国よりも低いんですからね。
でも幸福度っていったい何?
そもそも出自はどこやねん?
とちょっと調べてみると、イギリスの社会心理学の研究者が行った分析だとか。
(→こちら。英語です)
ただし計算方法は非公表。
しかもその研究が行われたのは2006年と4年前。
だから、笑えることに(いや、笑っちゃいけないが)、幸福度の4位がアイスランドだったりします。
この翌年にサブプライムローン問題が顕在化し、アイスランドが財政破綻のがけっぷちに立たされたのはご存知のとおり。
考えてみると、この世界金融危機が始まる直前の2006年に調査がおこなわれた、というのがなんとも微妙ですね。今同じ調査をやったら、順位の変動はどれほどのものでしょう?
ぼくの見たデンマークは、のんびりしていて、町じゅうにサイクリングロードが張り巡らされ、自転車が走り回っている、という印象。同国にいたのがほんの数日だったので、人々が幸せかどうかなんてわかりませんでしたが、少なくとも暗い雰囲気はなかったですね。南米で仲良くなったデンマーク人のお姉さんはチャーミングだったし。関係ないか。
というわけで、まあ、そんだけ幸せなんだったら、デンマークさん、今晩の試合はゆずってあげてもいいでしょ。幸福度90位のかわいそうな国に。
いや。何を弱気なこと書いとんねん。自力で勝て!俺も徹夜で応援するぞ!
ウオオオオッ! ニッポン!
このブログが破綻してますね。
先週の青森取材の話。
太宰の名作『津軽』で、作者本人がたどったとおぼしき場所を訪ね歩きました。
余談ですが『津軽』はめちゃ泣けますよ。
で、金木町にある太宰の生家がこれ。
いやはやすごい。
彼の坊っちゃんぶりは作品の随所に見られますが、まさかこれほどだったとは。
当時、東北だか青森だかで、たしか4番目に金持ちの家だったとか。
周辺はやはり太宰一色です。
カフェ太宰。
太宰ラーメン。
その他いろいろ。
そのなかで、ぼくのツボだったのは、これ。
このやるせなさ。
これじゃ太宰先生に失礼ではないか、と思ったけれど、この手書き文字をじっと眺めていると、こんな声が聞こえてきました。
「生まれてすみません」
ああ、そうだったのか。
なんたる緻密な演出。なんたる叙情。
太宰作品愛読者が描いた看板に違いありません。
きのうは新潟で講演でした。
たくさんの方に来ていただき、感激!感謝!
渡辺さんをはじめ、関係者のみなさん、そしてご来場くださったみなさん、本当にありがとうございました。
キーパーの川口がいいヤツだった、という話がいちばんウケたように感じましたが、これもご時世でしょうか(レバノン開催のアジアカップを現地で観戦したんです。ちなみにその大会で日本は優勝。トルシエ監督にサインももらいました)。
その日本代表ですが、オランダ戦、いや、残念。
最小失点でおさえたことはすばらしいけど、あの最後の岡崎のシュート。あれを決めていれば、と試合後、何度歯噛みしたことか。
で、今朝、新潟サンルートホテルで貴族風に朝飯を食べつつ、スポーツ新聞を読んでいると、「おお!そうだったのか!」と思わず膝を打ちました。
同じ組のデンマークはカメルーンに2対1で辛勝。
この結果、日本は次のデンマーク戦で引き分け以上だと決勝トーナメントに進めることになったわけですが、この「引き分け以上」という条件は、もしあの岡崎のシュートが決まっていたとしても、同じだった、と。
たしかに!
ま、とにかく、ここまできたらなんとしても予選突破を果たしてもらいたいですね。
決勝トーナメントの試合日程もすでに手帳に書き込みました(笑)。
大会が始まる前は、代表のあまりのふがいなさに、かなり冷めていましたが、現金なもので、今は頭の中がサッカー一色。きのうの阪神の大敗も気になりません。いやウソです。がっくりです。それはそれ。
ところで、昨日のイタリア対ニュージーランドで、「あれ?」と思ったことが。
前回優勝のイタリアがまさかの1対1。サポーターたちのうなだれる姿が映し出されていました。
ぼくには判官びいきの性質があるため、こういう試合では弱いほうを応援してしまいます。なので、ニュージーランドのキーパーのミラクルセーブにしびれまくり、試合終了のホイッスルが鳴った時は快哉を叫んだのですが、「あれ?」と思ったのはそのあと。
NHKのキャスターがこう言ったんです。
「イタリアが残念ながら、1対1の引き分けに・・・」
ん? 残念ながら?
ちょっとちょっと。
ニュージーランドを応援していた人もいますぜ。少なくともここにひとり。
きのう津軽の旅から帰ってきました。
いや、おもろかった。
詳しくはおいおい、サイスポの記事、および、ちょっとだけこのブログにも。
で、いまから、新潟に向かいます。
明日はトークライブ。
でもその前に、これからパブリックビューイングで、サッカーのオランダ戦!
決勝進出へ望みをつないでくれ!
十和田湖に来てます。
ここに、ブルーオアシスという名の地ビールがあります。
十和田湖のイメージで作ったビールだとか。
で、このビール、名前のとおり、ほんとに青いのです。
味もちゃんとしたビールでした。
うまああ。
きのうの勝利にはしゃぎすぎて、告知するのを忘れていました。
7月9日といえば新作の発売日。
といってもまあ『いちばん危険なトイレといちばんの星空』の文庫改訂版のことなんですけどね。でもぜんぶ書き直して、新しい話も追加したので、自分にとっては「新作」です。ええ。
その7月9日に発売記念もかねて、西荻窪の旅茶箱でトーク&スライドショーをやります。
ヨーロッパ編です。
以下、主催者からの告知文を貼っておきます。
よろしければご参加くださいませ。
*
石田ゆうすけスライド&トーク@西荻窪・旅茶箱
今回は4回シリーズの第2回目、ヨーロッパ編です。
【日時】2010年7月9日(金)19:30〜
【料金】1000円(+1オーダー〜)
【定員】限定30名(完全予約制)
※タコライスやドライカレーなどもメニューにありますので
会社帰りに直行していただいてもお食事できます。
【予約】
西荻窪・旅茶箱までメールでお申し込みください。
予約はこちらまで→greenbazaar2008@yahoo.co.jp
先着30名ですが、定員オーバーの場合は次回開催時に
今回入場していただけなかった方を優先的にご案内いたします。
【場所】greenbazaar旅茶箱(http://ameblo.jp/greenbazaar/)
【電話】03-5310-5366
【住所】東京都杉並区西荻北4-4-2 西荻窪駅徒歩10分
【地図】はこちら。
西荻窪駅北口を出て左へ、商店街を西へ向かって直進。
セブンイレブン、旅の本屋のまどさんの先。
10分ほど歩いて突当たり、文具のみなみどうさん向かい、角にある不動産屋さん
の地下1階です。
【mixi関連コミュニティ】
石田ゆうすけ http://mixi.jp/view_community.pl?id=40587
西荻窪…greenbazaar◆旅茶箱 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2883487
旅人の夜 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2486457