石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
水が飲める国
水道水が飲める国は、世界にいくつあるか?
というのを、先日、テレビでやっていました。
さあ、みなさん、いくつあると思います?

ぼくの体験を話しますと、訪問した国が87。
そのうち、何カ国で水道水を飲んだかというのは数えていませんが、おそらく半分以上の国では飲んでいたような気がします。だから50前後ってとこでしょうかね。
まあ、ぼくなんかは、どちらかというと慎重なほうですからね。
ほんとはもっと飲めたんじゃないかな。

で、答え。
世界で水道水が飲める国の数は……



13


「は?」


あくまで、その番組内で公表していた数字ですよ。
(絶対おかしいと思う)


| 生活 |
近所の紅葉の道

あまりにも気持ちいい日和なので、またガラにもなく(笑)、サイクリングなどを。
場所は近くの善福寺川。
隠れた桜の名所、日本一の場所ですが(石田調べ)、じつはここ、紅葉もすごい!



こんなのが2キロぐらい続きます。
いやあ、自転車が好きになりそう(笑)。



パサパサ、パサパサ……。

ちなみに世界一周をした自転車くんのハンドルとタイヤです。

途中、ジュンの家に寄っていきます。
ジュンというのは、アフリカを一緒に走った即席自転車チーム「ドライペニーズ」のひとり。
時は流れ、美人の奥さんをもらい、子どももでき、そしてこんないいロケーションに家を買いやがりました。居間にいながら、桜の花見も紅葉も楽しめるんですぜ。ったく。

仕事をするつもりでパソコンも持って走っていたのに、ジュンの家で「昼ビール」をいただき、結局ダラダラと暗くなるまでいて、それからいちおうオフィスマクドに行ってはみたものの、本を読んだだけで帰りました。

いい日曜日だったなあ。



PS
それから龍馬伝の最終回を見ましたが、龍馬暗殺の一番の見せ場で ≪愛媛県知事選 ○○○氏当選確実≫ のテロップが流れて、ずっこけました。
こら! NHK! ちったぁ考えろ! 災害速報じゃあるまいし、あんなニュース、数分遅れても問題ないやろ! ルールどおりにしか動けないスタッフに、奔放な龍馬も「やれやれ……」と思っているんじゃないですかね。やれやれ。

あと、もう少し余韻がほしかったかな。強烈なカタルシスを期待していただけに、ちょっと肩透かし。脚本家、演出家、ともに力尽きたような印象が……。
でもま、1年楽しませてもらいました。
また『竜馬がゆく』を読もうかな。


| 生活 |
自転車とラーメン
友人の図書館男が写真展をしているというので、寺町くんゴウくんを誘い、自転車で新井薬師まで行った。
いやあ、自転車ってやっぱいいですね。
仕事以外で自転車にのることはめったにないんですが、先日、グルメ取材で自転車にのったら、なんかいいな〜と思いまして。秋の空と、自転車。合うんですねえ、これが。ラーメンとチャーシューぐらい合う。

で、今回も走ってやっぱり秋が好きだなあと。ものすごく好き。だから、それをたくさん味わうためには、この乗り物はほんと秀逸なんですね。空気のにおいが感じられて、どこまでも行けて、落ち葉を踏む音も聞こえる。
旅であんなにたくさんのったのに、自転車のよさをあらためて感じたのでした。

んで、帰りに有名なラーメン屋、野方ホープ軒に行ってみました。
今となっては懐かしい「背油チャッチャ」系。



サラリーマンだったころ、東京に出張して、この背油系を初めて食べたときは「なんて斬新なラーメンだ! さすが東京!」と感動したものだけど、今食べてみるとえらくオールドファッションな感じがします。
自分などはブームに疎いというか、ムーブメントみたいなものにのってたまるか、という部分があるんですが、自分の舌はこれを「古い」と感じるのだから、なんというか、わからんもんです。





| グルメ |
ティッシュが6枚濡れた夜

いやあ、泣いてしまいました。
きのうの長谷川穂積の試合。
足を止めて打ち合いに出るパターンはほんと予想外で、ときおりヒヤッとする場面もあり、これまでと比べると決していい内容ではなかったと思うんですが、それなのにそれなのに。なんなんでしょう。彼のボクシングはなんであんなにきれいなんでしょう。とにかく勝ってよかった。ほんまによかった。

あと弟分の粟生の試合もすばらしいものでした。
相手のダウンシーンは、金本の逆転ホームランのときぐらい、つまり隣から苦情がきそうなぐらいの大声で叫んでしまいました。

彼らの試合はちょっとレベルが違うなあ、という気がします。
口の悪い某兄弟の試合を見すぎたせいもあるかもしれませんね。って、こういう比較はよくないっすね。
あ、西岡も応援しています。

あと、めっちゃ好感が持てたのは放送の姿勢。
あおるような演出をせず、ひたすらボクシングを実直に誠実に見せてくれました。
前回のまさかの敗戦や、母の死など、ドラマチックな見せ方はいくらでもできただろうに、それをあえてしなかった。
けれんみたっぷりの演出で試合まで何十分、あるいは1時間以上も待たす、どこかの放送局とはえらい違いですなあ。
あ、また無粋な比較を……。

ところで、彼らの試合を見ながら、腹筋を狂ったようにしたのですが、少しも疲れなかったし、超怠け者のぼくが体を動かすことに喜びを覚えました。
もっともっとボクシングの試合を放送してくれ、プリーズ! TBS以外で!

あ、あと、そのあとの『ゴースト』でも号泣しました。
なんでもええんかい。カー(カラス)。

| スポーツ |
長谷川穂積と腹筋

秋はいいですなあ。
先日は「dancyu」というグルメ雑誌の取材で、都内を自転車で走り回りまして、紅葉が空を覆って、ハラハラ、ハラハラ、と落ち葉。そんな中を駆け抜けていると、ああ生きているってすばらしい、なんてなことを思うんですが、これはぼくが1年のうちで秋がいちばん好きだからですかね。夏が好きな人は夏の太陽を浴びながら同じようなことを思うのでしょうか。

あ。
なぜにグルメ雑誌で自転車? という質問はナシです。
ちなみに「焼き小籠包」という静かなブームになっている食べものの取材でした。
その号が出るとき、またお知らせします。

それで思い出した。
「BE−PAL」のぼくの連載、「リアル旅人図鑑」は、今月は大人事情のためお休みです。
来月は通常どおり掲載されますので。

ああ〜!
違うやろ!
本当は冒頭の一文を書いたあと、スポーツの秋→アジア大会のサッカー、男女とも金メダル!→そして今日は長谷川穂積の試合! と展開するつもりだったのに。

ということで、あいだをはしょって長谷川の話をしようと思いますが、今日は朝からなぜかご機嫌だなあ、と思ったら、そう、彼の試合があるのでした!
ガンバレ!
お母さんの不幸などがあって、どんな気持ちで試合に臨むのか、それが果たしてボクシングにどう影響するのか、素人のぼくなんかはわからないけれど、とにかく、彼の美しいボクシングをこれからも見たいので、復帰第一戦の今日はいい結果になりますように。
願をかけつつ、一緒に闘っている気分を味わうために、腹筋しながら観戦しようと思います。
試合が終わるころにはパッキパキに割れた腹筋が出来上がるはず。




| - |
海外でどんな風に伝わってるの?

エジプトにいる友人からメールが来たので、「北朝鮮の今回の攻撃、そっちではどんなふうに伝わっているの?」と何気なく聞いてみた。

なにしろ朝鮮戦争以来、半世紀ぶりに起こった、軍施設以外への攻撃である。大事件である。ふたたび戦争が再開されないという保証はない。世界も固唾を呑んで見守っているだろう。

と思っていたら、友人からはこんな返事が。

「こっちじゃドンパチは日常茶飯事なので、(今回の北朝鮮の攻撃は)新聞の外信面を読むか、アルジャジーラなどのニュース番組をつけっぱなしにしていないと気づかないレベル」

そ、そうだった……。
メールにつけられていたエジプトのニュースのURLをクリックして読んでみたが、たしかに北朝鮮の文字はどこにもない。今日の一面は「ギザでのキリスト教会建設に対するデモで1人死亡」だった。
(もしかしたら昨日のニュースにはあったのかもしれないが、日付を変えて読むことができなかった。読む方法はあるのかもしれないが、サイトがあまりにも重いので、途中でギブアップ)

ちなみにこちらです。「デイリー・ニュース・エジプト

しかし、帰国してもうすぐ8年。
世界を俯瞰的に見る感覚が薄れてきていることは否めない。
いまやインターネットで世界中の新聞が読めるのだから、とりあえず各地の主要トピックだけでも読めば少しはバランスが保てるかもしれない。と思ったけれど、そんな殊勝なことは自分はしないとわかっているので、ちょっと情けない。

| 社会 |
棺の中の映画と北朝鮮

『リミット』という、一風変わった映画を観た。
登場人物は生き埋めにされたひとりの男だけ。
物語も最初から最後まで棺の中だけで展開する。
男はバッテリーの切れそうな携帯だけで必死に脱出をはかる、というストーリー。
これより狭い密室劇はこの先もできないだろうなと思う。
なにせ足元に落ちている紙切れひとつ取るのも一苦労な空間である。
文字どおり息も詰まるようなこの映画が、しかしおもしろい。
謎解きの要素もあり、最初から最後までハラハラする。
ただし万人にはとても勧められない。
事実、映画館から出る人たちのほとんどは曇った表情をしていた。



以下、少々ネタバレになるが、、、

この映画の舞台はイラクである。
戦争の不条理を描いており、戦争ってたまらんなあという気分にさせてくれる。

と思っていたところに、北朝鮮の今回の報道。
数ヶ月前、新しい「将軍さま」の顔をテレビで見たとき、ますますヤバイんじゃないかと思ったけど、案の定のことがが起こった。
今後拡大しないことを祈るばかりである。

ところで、7年前、ぼくが帰国して間もないころ、ある小学校で講演をやったのだけど、講演後、先生が子どもたちにアンケートをやった。その中にこんな質問があった。
《日本のいいところはどこか?》

これに子どもたちの大半が「平和」と答えた。
そのときもぼくは違和感を抱いたのだが、尖閣諸島などの対中問題や今回の北朝鮮問題を経た今、同じアンケートをしたらどういう結果になるだろう? とちょっと思う。

| 映画 |
素晴らしい人たち

後光が差している人間というのは、いるものである。

ナンくんという韓国人の友人がいる。
大昔、何度かこのブログやHPにも書いたので、覚えている人もいるかもしれない。
前回会ったのは5年前だ。
そのときは、アフリカを一緒に走ったドライペニーズの面々とソウルに遊びにいき、ナンくんのお母さんが作った絶品キムチを食べた。

ナンくんはその後、ニューヨークに3年間留学した。
その留学中に日本人の彼女ができたそうで、その彼女に会いに、ナンくんはこのたび久しぶりに来日したのである。当然ぼくは2人の邪魔をしにいった。

5年ぶりに会うナンくんは、相変わらずとぼけた味を出していた。
そしてニューヨークでできたという彼女はナンくんをどつきたくなるぐらいベッピンで、すごく感じのいい子だった。

1日3食すべてラーメンでもいいというぐらいラーメン好きのナンくんのリクエストで、ぼくが東京一うまいと思っている中野の青葉へ。まあ有名な店だが、ここのつけめんはこれまで食べたどのつけめんと比べても圧倒的にうまい。実際、ふたりともいたく感動してくれた様子。
そのあと中野のオタクショップなどを冷やかしたあと、喫茶店へ。
そのとき「落語好きなんです」とナンくんが言うので、ぼくはふたりを相手に落語を披露した。

すると……


ふたりともバカウケ!!!!!

いやあ、素晴らしい人たちである。ほんと。
ていうか、まあ厳密にいえば、「わかる」人たちやね。









| 生活 |
進化したプリンター?

「文筆で食っていく!」と心に決めたのは世界一周中のこと。
その旅を終え、7年半ぶりに帰国したぼくは、和歌山の実家に自転車で帰る途上、大阪のヨドバシに立ち寄り、パソコン、プリンター、スキャナーを買った。こんな文明品を買ったのは初めてだったし、おまけに1日1000円で旅暮らしをしていたぼくにとっては、20万円という買い物は酒でも飲まなきゃやってられねえ! って感じだった。

その愛着あるプリンターがとうとうぶっ壊れた。
キャノンに電話すると、「その製品は古すぎて修理対象外です」とおっしゃられる。
酷使すること8年。
ぼくの感覚だと「まだまだこれからがんばってもらわな」であるが、キャノンに言わすと「よくもったものだ」ということだ。

しかたなく新しいプリンターを買いにいった。
ここで、8年前の店員の言葉が思い出された。
「プリンターは買いどきが難しいですね。どんどん進化していますから。今回はこちらのお安いのにして、グレードアップするのをお待ちになっては?」
ということだった。
それから8年。
今はさぞかしすごいのが出ているのだろう。
下敷きぐらい薄くなっていたりして。

などと思いつつ店に入ると、売り場に並んでいるのは一抱えほどもある大きなプリンターばかり。
店員にいろいろ話を聞き、自分なりに調べてわかったことは……。
「でかなっとるし、おも(重)なっとるし、ランニングコストも高なっとるがな!」
どうでもいい機能ばかり増え、こっちの求めているものはむしろ以前より退化しているのだ。
安くて、丈夫で、シンプルで、インクも少量で済む、といった方向へは進化してくれないんですかね? ったく。

と心の内でブツブツ言いながら、とりあえずキャノンのip4830ってのを買って使ってみたけど、やっぱり8年前の550i のほうがいいなあ。ブツブツ。 





| 生活 |
豚の尾頭付き

紅葉映える奥多摩で「豚の丸焼きキャンプパーティ」をやってきました。
参加者は総勢65人。
主催者は、ちょっとした縁で知り合ったナイスガイWくん。彼は朝5時から車を走らせて準備し、朝10時から豚を焼き始めたそうです。
んで食べ始めたのが午後5時。
つまり7時間も遠火でじっくり焼き続けていたわけでして。んで気になるお味はというと、

「うまーーーーーーっ!!!!!」

ぷるんとやわらかくて、めっちゃジューシィ! 肉には塩とローズマリーをふっているだけだけなんだけど、ほんのりスモークの香りもついていて、噛んだ瞬間、猛烈なうまみがジュワーッ。いや、こりゃすごい。

さらにWくんは「塩釜焼きをやりましょう」とタイやスズキなんかも大量に用意していて、卵白をまぜて練った塩で魚を包み、それをアルミホイルに包んで焚き火へドサッ。1時間ほどして、塩の塊を叩き割ると、中からホクホクと湯気に包まれた魚が。これもまたうまみがぎゅっと詰まっていて、いや、はや、極楽。さらに豚汁、パエリア、あとなんだっけ? 
なにはともあれ、Wくん、Aさん、ほんとにありがとう! おもろい休日でした。



追記

上記のWくんは、綿村くんです。
ウェブをはじめとしたITのサポートやっています
ブログアップ後に本人から名前掲載可のメールが来たので、ここに追記として(笑)。



| グルメ |
★新刊が発売されました
『自転車お宝ラーメン紀行』 レトロな路地や古い喫茶店など都内の“お宝”を探索しつつ、昔ながらのラーメンを目指す大冒険(?)紀行です。産業編集センター刊。1100円+税。感想お待ちしています!→yusukeishida@hotmail.com
★dancyuウェブに連載中
食の雑誌「dancyu」のウェブサイトに「世界の〇〇〜記憶に残る異国の一皿〜」というアホな記事を書いています。→https://dancyu.jp/series/ikokunohitosara/index.html
CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< November 2010 >>
LINKS
PROFILE
RECOMMEND
行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅 (幻冬舎文庫)
行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅 (幻冬舎文庫) (JUGEMレビュー »)
石田 ゆうすけ
7年走って見つけた世界一の宝とは?
RECOMMEND
RECOMMEND
洗面器でヤギごはん (幻冬舎文庫)
洗面器でヤギごはん (幻冬舎文庫) (JUGEMレビュー »)
石田 ゆうすけ
食べ物ストーリーでつづる世界一周紀行
RECOMMEND
道の先まで行ってやれ! 自転車で、飲んで笑って、涙する旅 (幻冬舎文庫)
道の先まで行ってやれ! 自転車で、飲んで笑って、涙する旅 (幻冬舎文庫) (JUGEMレビュー »)
石田 ゆうすけ
ニッポン飲み食いハチャメチャ自転車紀行。文庫改訂版
RECOMMEND
地図を破って行ってやれ!  自転車で、食って笑って、涙する旅
地図を破って行ってやれ! 自転車で、食って笑って、涙する旅 (JUGEMレビュー »)
石田 ゆうすけ
日本紀行第2弾。東京、茨城、滋賀、屋久島、種子島、土佐、北海道、熊本、三陸…
RECOMMEND
大事なことは自転車が教えてくれた: 旅、冒険、出会い、そしてハプニング!
大事なことは自転車が教えてくれた: 旅、冒険、出会い、そしてハプニング! (JUGEMレビュー »)
石田 ゆうすけ
旅のハプニングやノウハウをつづった実用エッセイ
RECOMMEND
台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ
台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ (JUGEMレビュー »)
石田ゆうすけ
台湾一の感動メシを探せ! 初のフォトエッセイ
RECOMMEND
道の先まで行ってやれ!―自転車で、飲んで笑って、涙する旅
道の先まで行ってやれ!―自転車で、飲んで笑って、涙する旅 (JUGEMレビュー »)
石田 ゆうすけ
ニッポン飲み食いハチャメチャ自転車紀行
RECOMMEND
「勝ち論」 本気で仕事する24人からのメッセージ
「勝ち論」 本気で仕事する24人からのメッセージ (JUGEMレビュー »)

「本気で仕事する24人」にぼくが入っています(笑)。デカイこと言っています。
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
モバイル
qrcode
SPONSORED LINKS