石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
上原の華麗な投球
ネットでワールドシリーズの生中継をやっていたので、
原稿を書きながらチラチラ見てしまったが、
いや、上原すげー!
最後も完璧に抑え、レッドソックス優勝!
おめでとー!

しかし1試合を通して見ていると、
あらためてアメリカ人はでけーなと。
背中も肩も盛り上がったバッファローみたいな投手が
バスンバスン投げているわけだ。
で、最後の〆に出てくるのが、
われらが上原。……めっちゃ細えぇ。
(アメリカ人と比べたらだけど)
よくもあのバッファローたちを差し押さえ、
不動のクローザーにのし上がったものだと感心する。
だけど投げ始めたら、
明らかにピッチングフォームが一番美しいと思えるのだ。

バイオリニストのように細い投手が、しなやかな球筋で、
バッタバッタとマッチョたちを打ち取っていくこの痛快さ!
アメリカのみなみなよ、
この上原の小気味いい投球を
末永く記憶しておいてくれやっ!


| スポーツ |
週末のイベント

なんかバタバタしているのに、
日本シリーズがおもしろすぎて
目が離せない! くぅ〜!

ということで、
今週の連休に、新潟でイベントが開かれます。
3日の「サイクリング&ケーキ」は50名の方に応募いただき、
受付を締め切らせてもらったとのこと。
ありがとうございました。
で、その夜の懇親会と、
翌日のリレー講演会のほうは、
まだ若干空きがあるそうなので、
よかったら、どうぞ。

11月3日(日) 19:00〜
『リレー講演会前夜祭』
居酒屋「六之助」
新潟市中央区弁天3-1-21
025-246-3296
石田ゆうすけと河内牧栄さんを囲んで飲み語ります。
参加費 4500円

11月4日(祝)
『リレー講演会』
いつもの世界一周トークにくわえ、
今夏旅したブータンのスライドや動画もお見せします。
10:00〜 受付
10:30〜12:00 河内牧栄講演会
13:30〜15:00 石田ゆうすけ講演会
15:30〜16:00 対談
会場: ほんぽ−と新潟市中央図書館3Fホール
参加費:無料(ただし要申込み)
定員120名
※午前や午後の部だけの参加もOKです。
お申込み
ボランティアグループ「エンライトン」
025-243-1019
watanabesp@aol.com

詳細はこちら

| お知らせ |
阿佐ヶ谷の中の異国

近所に住むJちゃんに誘われ、
阿佐ヶ谷の朝鮮学校に行った。
コレアン祭りというのをやっていたのだ。
「焼肉めちゃくちゃうまいから!」
とJちゃんは目の中の毛細血管を
真っ赤に充血させるほど興奮気味に言った。

恥ずかしながら、
僕は自分の住む阿佐ヶ谷に
朝鮮学校があるということも知らなかった。
で、行ってみると、小さなグランドに長机が並べられ、
いろんな料理の露店が立ち、
キムチや焼肉の香りが
もくもくとたちこめているのである。
閑静な住宅街のその一角だけ、
完全にコレアになっているのだ。


開始間もないころだから、まだ人は少なめ。

僕たちは正気を失って、片っ端から料理を買い、
長机に座って貪り食い始めた。
タッカルビに、焼肉に、トッポギに、イセエビの味噌汁、
コレアン巻き寿司、チジミ、キムチ各種、エトセトラ。



うめえええええっ! 
やっぱコレアンフードうめえええっ!
さらにビールやマッコリをぐびぐびやって、
真昼間からいい気分になって騒いでいたら、
うしろに座っていた朴さんというオジサンと、
そのファミリーらしき人たちから「食え食え」と
肉や野菜の差し入れがどんどん来るのである。
うーん、このあたりもやっぱりコレアだ。
自転車で韓国を走ったときも、
同じような笑顔で、
あちこちから食べ物をもらったのだ。
自分の住む町にいながら、
旅の空の下にポンと瞬間移動したような、
なんだか不思議な1日でした。

いや、それにしてもうまかった!

| 生活 |
ひとまず

僕が伊豆大島でお世話になったゲストハウスが
台風26号による土砂で流され、
宿泊されていた方たちが行方不明になっていました。
その方たちの情報が何かあれば、と
このブログでも呼びかけさせてもらいましたが、
とうとう全員発見されたようです。
ご協力ありがとうございました。





| 社会 |
変態ユース、東京の会

先日、「桃岩荘ユースホステル東京大会」というのに参加してきた。
礼文島のキ〇ガイユース「桃岩荘」で夜な夜な行われている
キチ〇イミーティングを東京でやろうという会だ。

この桃岩荘については
近著である『地図を破って行ってやれ』に詳しく書いている。
「そんなもん買ってたまるか!」
というきわめてまともな貴方には、こちら
当ブログの過去記事である。
そこにも桃岩荘のことをちょこっと書いたので、
本を買う必要はまったくない。
ただ、まァ、言っておくと、この本は僕の一番のお気に入りである。
嘘だと思ったら買って読んでみてください(役所広司ふうに)。

ま、そんなわけで会場に着いてみると、長蛇の列!
20年以上前に「京都大会」にも行ったことがあるのだが、
そのときよりも多いんじゃないだろうか?
旅人が激減しているなかで、嬉しい驚きだった。

んで、その長蛇の列に並んだら、
最後尾にいたカップルがこっちを振り返って
「ああーっ!」と大声を上げた。
あれ? どこかで見たような……と次の瞬間、
僕も声を上げていた。
礼文島の絶景ルートを歩いたとき、
僕のすぐ前を歩いていたカップルだ。
東京でもたまたま同じ位置関係で並んだというわけである。
まァ、ちょっとしたことなんだけど、
旅の世界ではこういうのが日常茶飯事に起こるから笑える。

そのほかにもたくさんの再会があり、
「あーっ!」とさんざん叫んだあと、会場へ。
ムンムンとした熱気のなか、
ギターが鳴らされ、だみ声がこだました。


熱い熱い。
最後は輪になって肩を組んで歌って……と
外から見たらドン引き確実の状態になった。

このあとの二次会でも100人以上が飲んでワイワイ。
ああ、思いっきり変な夜だったけど、
でもこういう時間が日常に点じられると、
なんかチリチリと光ります。



| |
大島のゲストハウス、その後

伊豆大島の雨、および台風が気になりますが、
今のところ、被害の拡大はないようです。
そしてゲストハウス「もりおの家」の
オーナー氏のブログによると、
台風26号による被害が出た当日に
宿泊していた人、4名のうち、
“生存者含め3名発見されました”とのこと。
あと1名です。
当日泊まっていた方の情報、ご存知でしたら、
僕のところまでご連絡ください。
yusukeishida@hotmail.com

また、ボランティア出来る方も
一報ください。
オーナー氏の連絡先をお教えします。
ちなみにチェーンソーが不足しているようです。

オーナー氏のブログや連絡先を
のせたほうが早いと思うのですが、
危ぶんでいたとおり、
つまらない連絡をよこす輩がいるようなので、
こういう形にさせてもらっています。

| 生活 |
越前岳&伊豆大島のこと

バカみたいな話だが、
富士山に登っても富士山は見えない。
ならば、秀峰富士を眺めるには、どの山が一番か?
といろいろ調べた結果、越前岳、という山が浮上した。

ということで、昨日その山に登ってきた。
台風一過で、天気予報は晴れ! 
これ以上ないタイミング!

ちなみにこれはビーパルの連載エッセイ、
「国境なきイシダ」の取材である。
今回同行したのはイギリス人の男性。
国の最高峰が1344m、というイギリス人に、
標高3776mの富士山を見せて、
「どうだ、いいだろう〜」と悦に入る、というコンセプト。

で、ヒーコラ登ってみたら、

ジャーン!



まあ、なんてきれいなスロープ(稜線)でしょう。
さすが世界遺産の山だなあ。

って、これのどこが台風一過&快晴じゃい!

というわけで思いっきり外してしまいました…。
でもいろいろおもしろかったので、楽しい記事になりそうです。



《伊豆大島の災害について》

テレビで災害現場の空からの画像を見た瞬間、息を呑みました。
以前利用したゲストハウスが、まさに災害のあった場所だったから。
その宿のブログが、今朝になってアップされていたのを見て、
一瞬ホッとしたのですが、
読み進めていくうちに愕然。
宿は跡形もない状態だったそうです。
そして、僕も世話になった管理人の女性は
土砂の中から救助されたものの、重体。
また宿泊者は安否もわからない状態だとか。

そこで、もし伊豆大島のゲストハウス「もりおの家」に
台風当日に宿泊していた方をご存知の方、
いらっしゃいましたら、連絡いただけないでしょうか?
yusukeishida@hotmail.com

オーナー氏に伝達しますので。
(彼は災害当日は島外にいて、
宿泊状況等を把握されていない模様)。

当ブログは拡散OKです。


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旧赤線地帯のいま

先日、向島に用があったので、
ついでに「鳩の街」を散策してきた。
かつて赤線地帯だった場所だ。
その種のうらぶれた風情に心惹かれる僕は、
4年前に取材でここを訪れたのだが、
予想をはるかに上回る状態で遊郭の気配が残っており、
吉行淳之介の小説世界をそのまま見ているような異様な興奮を覚えた。
その顛末は近著『地図を破って行ってやれ!』に詳しく書いている。
ということで、よろしく(笑)

で、今回、そのとき以来4年ぶりに訪れたわけだが、
歩きながらしだいに朦朧とした思いに包まれていった。
あちこちに残っていた元娼家はあらかたなくなり、
新しく建てられた近代的な住宅が目立つようになっていた。
細い路地もくまなく探したが、
あきらかにそれとわかる家は4軒しかなかった。
何より、路地にたちこめていた馥郁たる香りが消え、
なんの特色もない、のっぺらぼうの路地と変わり果てていた。

打ちひしがれた思いで、「こぐま」という喫茶店に入った。
古民家を利用した店内は、
琥珀色の光にぼんやり浮かび上がっていて、
変貌著しい路地とは対照的に、濃厚な空気が漂っている。
珈琲を飲んだあと、店主にいろいろ質問してみた。
彼はこの「鳩の街」が気に入って8年前に店を始めたらしい。
「でもここ2、3年で急激に変わっていきましたね」
と沈痛な面持ちで言った。

その夜、やはりこの「鳩の街」で店をやっていた人に会った。
いろいろ聞いてみたが、彼女もやはり、
「ここ2、3年で急に変わった」
と寂しそうに語った。

前述のとおり、僕が取材したのは4年前である。
赤線地帯の面影を見る最後のチャンスに、
僕はかろうじて間に合ったようだ。
そう考えると、ホッとした思いもかすかにわいてくるが、
それ以上にやはり寂しさのほうが強く、
ただただ残念でならなかった。

「見たい」「会いたい」と思ったときが、
それをするタイミングなのだろう。
モノも人も、おそらく、思わぬスピードで
消えていくものなのだろうから。


わずかに残るかつて「特殊カフェー」だった建物

| |
オヤジたち信州へ

サラリーマン時代、
同じ釜のメシを食らった(?)仲間たちと
駒ヶ根に“同期旅行”に行ってきました。
2年に一度の恒例行事です。いつの間にか。

東京、愛知、京都、岡山、広島、香川、と各地から
さわやかなオヤジが12人集結。
(このうちすでに会社をやめたヤツが5人・笑)


この店はよかった!
「味わい工房」
コース形式のビストロ料理&飲み放題で5000円。
驚くなかれ、この値段で、
出てくるビールはなんとすべて地ビール!
キャー!
なぜそんな太っ腹なことができるかというと、
この店は「南信州ビール」という
地ビール会社直営のレストランだから。
飲み放題だからどやろ? と思ったけど、
3種の地ビールはどれも上等、
料理もほんとにこの値段でいいの? と思うウマさ。

で、コテージに帰って2次会。
飲み放題でさんざん飲んだのに、
まだ飲むか? という感じだけど、
日頃ストレスをためにためたオヤジたちは
とどまることを知りません。

というわけで、同期旅行は毎回、こうなります。


ダメだこりゃ。

でも社会的責任を背負ったオヤジたちは
翌日にはちゃんと復活。
と言いたいところだけど、
寝坊したおかげでロープウェーに乗れず
(なんと7時過ぎで大渋滞。三連休すげー)、
断腸の思いで山登りは中止(苦笑)。
んで、巨石公園へ。




こういうとこ大好き。
石のアートがたくさん。
でも二日酔気味のオヤジたちは寝ぼけ顔。

そのあと、車でしらびそ峠ってところへ。
南アルプスが一望。
ほんとよく晴れました。



景色もメシも最高で、
いやあ、おもしろかったなあ。

でもま、毎回思うけど、
入社してから20年以上たっても、
こうして集まって、飲んでくだらない話をして、
旅行できる仲間と巡り合えたってことが、
何よりもおもしろいと思えます。ほんと感謝。

| |
哀愁の傷跡

アフリカを一緒に走ったチャリ軍団「ドライペニーズ」の面々が、
長野のタケシん家に先週集合し、
稲刈りをやった、ということを前に書いた

そのときの写真がこれ。

今年も実ったぞ〜!


汚いオヤジたちを見たい方は写真をクリック。最近、この技を覚えた(笑)。
左から、アサノ、ジュン、俺、タケシ。


合鴨農法で丹精込めて作った稲を、
“はぜ”にかけて天日干しにしたのである。
これで甘さが一段と増すのだが、
この“はぜかけ”がなかなかの重労働だった。

で、おとといだったか、タケシから次のようメールが届いた。

「24号泣だぜ!」

なんだなんだ?
何かの雑誌の24号の俺の連載記事が良すぎて
泣けてきたとかそういうことか?
と、まったく何の根拠もなく、
自分の都合のいいことを考えたのだが、
添付されていた写真を見て、
ゲラゲラ笑ってしまった。









台風24号ですな。

タケシは仕事を早退して、ひとりで直したそうな。
ま、手間暇をよけいに(無駄に)かけた分、
きっと甘さも1割増しぐらいになっているはず!



| 生活 |
★新刊が発売されました
『自転車お宝ラーメン紀行』 レトロな路地や古い喫茶店など都内の“お宝”を探索しつつ、昔ながらのラーメンを目指す大冒険(?)紀行です。産業編集センター刊。1100円+税。感想お待ちしています!→yusukeishida@hotmail.com
★dancyuウェブに連載中
食の雑誌「dancyu」のウェブサイトに「世界の〇〇〜記憶に残る異国の一皿〜」というアホな記事を書いています。→https://dancyu.jp/series/ikokunohitosara/index.html
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