石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
小爆発

物書き仲間の嵐よういちくんが
トークイベントに誘ってくれたので行ってきた。
ミラクルひかる×サイボーグかおり×ラリー遠田
のはちゃめちゃナイト。
(そんな名じゃなかったけど、そんなイベントだった)
このうち、お笑い評論家のラリー遠田さんは
以前、飲み会で一緒になった顔見知り。
サイボーグかおりさんは
口でいろんな音を出してDJプレイをする
ヒューマンビートボクサー。
以前観た映画『TOKYO TRIBE』の中で
驚愕のパフォーマンスをしていて、
気になっていた人だ。
ミラクルひかるさんは
宇多田ひかるなどの真似で知られる芸人さん。
芸能界にからっきしうとい僕は
彼女のことを存じ上げなかったが、
えらく美人さんだった。

で、こういう3人がステージに上がって、
何が始まるかというと、こんなことが始まる。


お灸ショー。

観ているこっち側のリアクションも難しかった。


お灸中でマグロ状態のミラクルさんを前に、
宇宙とミトコンドリアについて語るサイボーグさんとラリーさん。


歌の時間もちゃんとありました。


ミラクルさんの指を食べて
健康状態をチェックするサイボーグさん。

ライブ後、嵐くんとしつこく店に残って飲んでいたら、
演者3人が降りてきたので、
そのままちょっとしゃべった。

僕はわけのわからないコンテンポラリーアートが好きなのだけど、
それは自分の中になんか小爆発が起こるから。
今回もそういう爽快感をいただきました。


| 生活 |
御礼

うれしい知らせが入りました。
拙著『行かずに死ねるか!』が
重版となりました。
これで24刷目です。
読んでくださった方、
本当にありがとうございます!

| 著書について |
美しすぎるシーン

女子サッカーW杯、準々決勝。
試合開始は朝の5時だったが、
あまりにもワクワクしすぎて、
4時にパチッと目が覚め、
それから眠れなくなった。
遠足前の小学生か。

で、起きて仕事しながら待って、
やっとキックオフ。
じりじりする試合展開だったけど、
後半残り3分というところで、
岩渕がゴーーーール!!
うおおおおおーっ!!
朝っぱらから大絶叫してしまった。

いやはや、思い返すだけでも興奮する
すばらしいゴールシーンだった。
ニュースでそこだけを観る人も多いと思うが、
それだとさほどすごいシーンには見えないかもしれない。
でもゴールに至るまでのすべての時間がドラマだった。
酷暑の中、すべての選手が動いて動いて、連動して、
跳ね返され、また動いて、連動して。
練習と、高められた技術と、経験と、汗と、息遣い。
それらすべてが結実したのが、あのシーン――
そんなことをひときわ強く感じさせるゴールだった。
だから時間がたってから振り返っても、
人を感動させる力があるんじゃないだろうか。

で、もうひとつグッと来たのが、
試合終了後のシーンだった。
キャプテン宮間が、
負けた相手チームの主将、デヴァンナを
強く抱きしめたのだ。
互いにアジア圏で長くやっているベテラン同士。
親交がないはずがない。
デヴァンナも宮間に腕をまわして、
ふたりで長いあいだ抱き合っていた。
死力を尽くした者同士の、無言の会話。
ここでもオッサンは
「なんちゅう美しいシーンや…」
と泣きそうになったのでした。

宮間はいつもそうなのだ。
相手をたたえることを忘れないんだよなあ。
かっこよすぎる!大好きだ!


| スポーツ |
たい焼き対決

昨日はやや切ない話を書いたが、
町の変化も悪いことばかりじゃない。
いい店ができて喜ぶことも多々ある。
最近ではここ。
このブログでも何度か書いたけど、



そう、たい焼きの「ともえ庵」。
中野から移転してきた店らしいけど、
よくぞ阿佐ヶ谷に来てくれました。

1枚ずつ焼く「一丁焼き」という製法で
焼き上げたたい焼きは、
皮がパリッとして香ばしく、餡がたっぷり。



餡の甘さはかなり控えめで、
小豆のほくほく感が前面に出ている。まさに僕好み。

前に恵比寿の「ひいらぎ」とどっちがうまいか、
と書いたが
、その後、食べ比べしてみた。
結果、甲乙つけがたし。
どっちもやにこーうまい(「とてもおいしい」の南紀弁)。
ほんと僅差だが、僕はひいらぎに軍配か。
でも虎キチKはともえ庵に軍配を上げたから
つまるところ個人の好みかな。
ともあれ、阿佐ヶ谷に来られたら
ぜひお試しあれ。
ともえ庵

| グルメ |
町の喪失

「温泉ラーメン 380円」
という看板のかかった古めかしい店が、
僕の住む町、阿佐ヶ谷にある。
その謎めいたネーミングや
どこかゆるい感じが、
この町によく合っていた。
その店は今にも崩れそうな
古い木造の建物の一角に入っており、
向かいには古ぼけた銭湯があった。
そのロケーションや建物の雰囲気も
やはりこの町を象徴しているように思えた。



温泉ラーメンの看板ばかり目立つのだが、
店の名は「鳥よし」で、焼き鳥屋だ。
昔、何度か行った。
カウンター6席ぐらいの小さい店で、
初老のオヤジがひとりでやっている。
焼き鳥は普通にうまかったし、
温泉ラーメンも380円が信じられないくらい
ちゃんとした味だった。
もっとも徐々に値上がりして、
最近ではたしか450円ぐらいになっていたと思う。
(それでも安いが)



僕がこの町からまったく離れる気が起きないのは、
なんか落ち着くからだ。
こういう昭和な店があちこちにある。
それらがちゃんと続いている。
変化が少ないのは、美徳なんじゃないかと思う。
それが自分の住む町ならば。

でも最近、この時間が止まった町、
いや、時間の歩みがのろい町、
といったほうが正しいと思うが、
その阿佐ヶ谷の変化のスピードが
どんどん速くなってきたように感じる。
店の新旧交代はめまぐるしいし、
古い木造アパートは次々に壊され、
あっという間に没個性の四角い集合住宅に
建て替えられている。

で、先日、取材旅行を終え、
6日ぶりに阿佐ヶ谷に帰ってきたら、
木造2階建ての建物が大きく破壊され、
内部がむきだしになっていた。
2階の便所とおぼしきところには、
今では田舎でしか見ることがなくなった、
パックマンが口を開けたような
朝顔型の小便器が
木の壁とともに斜めにかしいでいて、
昭和という文化の終焉を思わせた。

しかし、これはなんの建物だったんだろう?
ただの木造アパートだったっけ?
我が家のすぐ近くで、
いつも通っている道なのに思い出せない。
“喪失”を発見するたびに、
それを嘆くのだが、
しかしそこに何があったかが思い出せない。
記憶なんていい加減なものだ。
などと思いつつ、まわりを見回すと、
向かいに銭湯があった。

「………」

温泉ラーメンの看板を探したが、
すでに撤去されたのか、
どこにも見当たらなかった。

| 生活 |
三平の町

昨日は幸せな日でした。
女子サッカーのベスト8進出に、
阪神の首位返り咲き!
ああ、人生はなんてすばらしいんだ。
しかし貯金1で首位って…。
どんだけ弱いんだ、セリーグ。

と、いまおもしろいニュースを発見。
タイトルだけで笑ってしまいました。

「ある意味神がかり。
首位浮上の阪神。
6部門すべてでリーグワースト」
※記事の詳細は→こちら

わっはっは。
ほんとなぜ首位にいるのか
さっぱりわからないダメ阪神です。
和田采配が冴えている印象もまったくないのに。

ということで、またまた
一昨日まで旅した秋田からのショットで、
お茶を濁したいと思います。

あ、そうそう、コメントのほうに
質問をいただいたのでお答えしますと、
この旅の模様はサイクルスポーツの連載紀行
『僕の細道』の次号分に載ります。
(今月号は本州縦貫ツーリングです)

で、今回の旅のテーマは
「釣りキチ三平の里でウッヒョー!」
でした。
かの名作の作者、矢口高雄大先生の故郷、
秋田県横手市増田町界隈を走りながら、
いい沢があったら釣竿を出して、
ヤマメを釣ろうという…。

で、その増田町に行ってみたら三平一色でした。


この看板の矢印に向かっていくと、


すごい立派な美術館が。
なんと入場無料。
なのに100人もの漫画家のレアな原画が並んでいて大興奮!


三平そば…矢口先生の許可はとっているのだろうか?

そして最も感動したもの。

これ



三平マンホール。
ウッヒョー!

あ、ちなみに釣果はニジマスが3匹…。
外来魚なんて見だぐねぇ〜!

| |
田のにおい

女子サッカーやった!
2−1でオランダに勝利!
2つの得点はどちらも
気持ちのいいパスがつながった結果のゴールで、
じつにおもしろい試合でした。
ベスト4をかけた次の相手はオーストラリア。
勝ってくれー。
んで1試合でも多く楽しませてくれー。

ということで、昨日まで旅した秋田からのショットを。
掲載ページは白黒になるので、
たぶん、使わないであろう写真。



こういうのを見ながら走っていると、
このあと寝床が決まっていないことが
かえって楽しい。心がのびのびして。

| |
最も深い湖

秋田取材から帰ってきました。
いろいろ書きたいけど、
今日はもう眠いので、
ひと言だけ。
田沢湖がきれいだった!


空が天地に広がっています。
湖底の石もくっきり。


こういう湖をずっと見ながらのサイクリングでした。
ヒャッホー!

ちなみに田沢湖は水深423mと、
国内では最も深い湖。
それはご存知の方も多いと思いますが、
世界でもなんと17番目の深さらしいです。
けっこうすごくないですか?


| |
事件現場を探せ!

朝ドラ『まれ』の再放送を見ながら
家で昼飯を食べていると、
消防車やヘリコプターの音がやかましく鳴りだした。
会話するのも大変なぐらいの音量だ。

何か事件かな? 
と思って腰を浮かしかけたが、
様子を見にいって
味噌汁が冷めるのもつまらない。
僕は再び腰を落ち着け、昼飯を食べ始めた。
しかし騒音のせいで『まれ』がまったく聞こえないのだ。
仕方なくボリュームを思いっきり上げると、

ウー!ウー!ウー!(消防車)
バラバラバラバラバラ!(ヘリコプター)
「これ能登のイチゴやないけ?」(まれ)

などの大音量が食卓に横溢し、
うるせえええっ! 
と少々いらいらしながら納豆をかきこんだ。

で、その数時間後、友人数人からこんなメールが。
「立てこもり事件があった阿佐ヶ谷北3丁目って、
てめえの家の近くじゃねえか?」

ぬお!さっきの騒ぎはそれか!? 北3丁目なら近いやん! 
ていうか、3年前まで俺が住んでたとこやん!
ということで仕事を放りだし、ヤフーを見てみると、
なんとトップ記事で扱われていた
(すぐに解決したので一瞬で消えたが。
家の住人のおじいさんが包丁持って暴れたらしい)

映像つき(テレビのニュース)の記事だったので、
その動画を観てみると、見覚えのある建物を発見!
原稿の締め切りに追われている僕は
すかさずヤフーの写真地図を開き、
事件現場の特定作業に入った。

で、約5分後…

見つけた!!!

続いて、自分の家をその地図上から探し出し、
そこから事件現場となった家までの距離を
「ルート検索」で測ってみると、

483メートル!
近えええっ!
全力で走れば1分半で行ける!
そんなところで爺さんが包丁を持って暴れていたなんて!
そんな近くに住んでいるなんて、俺すげーっ!

…と、どういうわけだか、ほんの一瞬、
自分を中心に世界がまわっている気がして、
全能感に浸ったのだった。


明日から取材でまた留守にします。
秋田あたりを旅しようかと。




| 生活 |
信頼が生む力

なんだ今日のサッカーはあああ!
なんで混雑している中央からばかり攻める!?
単調な攻めに終始したのは、
「この相手ならいつかはこじ開けられる」
という慢心が意識下にあったからじゃないのか?
あと、選手交代がほとんど機能しなかったあたり、
もしかしたらハリルホジッチ監督の引き出しも
そう多くないのかも…?
いやいや、一戦だけで判断するのは早計というもの。
しかし、こんな試合には愛のブーイングじゃ!
ブーブーブー!

ところで、酒井宏樹はたしかにミスが多かったけど、
誰も彼にパスを出そうとしないんだもんなぁ。
彼がどフリーのときでもそう。
本田なんかあからさまに酒井を無視…。
あれじゃ萎縮してしまってミスも多くなるよ、
とちょっと同情してしまった。
選手同士、互いに信頼し合ってひとつにまとまらないと、
大きな力は生まれないだろうな、
と今日の試合を観ていてあらためて思った。
そう、日本女子サッカーが
4年前に優勝したときが、まさに好例。
あの団結っぷりはなんだか奇跡じみていたもんなあ。
いまの女子は男子同様にそこが弱いような…。
信頼と団結、それを1試合ずつ
女子には高めていってもらいたい。
ということで、明日のエクアドル戦も
6時から起きて応援するぞー。



| スポーツ |
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