石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
トコノクボという本

友人のイラストレーター、
榎本よしたかくんが
本を出しました。

『トコノクボ
〜くじけない心の描き方〜』



夢だったイラストレーターになるまでのこと、
およびそれからの彼の半生を描いた
エッセイ漫画です。
キンドル版で出されて評判になり、
今回めでたく文庫化となりました。

彼、かなり凄絶な人生を歩んでいます。
ここまでの経験をしても
人は頑張れるのか、となんだか痺れます。
この本を読めば、
自分の苦労がちっぽけなものに思える、
という人はけっこういるんじゃないでしょうか。
といっても、不幸自慢の
独善的な本では
まったくありませんし、
自分の哲学をおしつける
うっとうしい説教本とも違います。
ほのぼの系の絵もさることながら、
選ばれた言葉の数々を見ていると、
バランスがとれているなあ、と感心します。

とにかく、おもしろいし、
読むと力がわくし、
アフォリズムじゃないけど、
なにげにいい言葉がちりばめられていて、
いろんな示唆を与えてくれる本じゃないかな。

ぶっちゃけ、彼のサイトでも大半は読めますが、
全ページ加筆修正され、
文庫用の描き下ろしも入っています。
それに今回、あらためて本で読んでみると、
パソコンで読むのと比べて、
感じ方がずいぶんと違いました。
本で、紙から読んだほうが、
ずっしりした質量が胸に残ったし、、
読み終えたあとの爽快感が
ひときわ強く感じられました。
よかったらぜひご一読くださいませー。

| 生活 |
築地の魚

昨日は某雑誌の取材で、
早朝から築地へ。
やっぱり外国人だらけですね。
観光客風情の集団から、
ふいに日本語が聞こえてくると、
「え?」
と意外に感じるぐらい。

んで、いろいろ食べましたが、
やっぱり素材って大切ですね。
生きている車エビを塩ゆでして食べたら、
ぶりんぶりんで、甘いのなんの。

ところでケッタイな魚も見ました。



| お仕事 |
ワインの記事と、緑色の何か…。

出てからちょっと時間がたちましたが、
ダンチュウのムック本
その名も
『ワイン』
に記事を書いています。
といっても、前に書いた記事の再録ですが。
P10から4ページです。

表紙が相変わらずカッコいいです。



コンビニにも置いているんで、
よかったら読んでみてくださーい。

あとこちらは最近発売された雑誌。
『バイシクルナビ』
1年の休刊期間を経て、
復活しました。



こちらは僕がインタビューされています。
(だから文章は別のライターさんです)



で、いま何気なく写真を見てみると、
サドルの下のキャリアのところに、
何か緑色の奇妙なものが…



おかっぱ頭の少女…?

最近、こんなんばっかだなあ

さて、ほんとに心霊写真かどうか、
書店でおたしかめください(笑)。







| お知らせ |
サイクルモードでちょこっとしゃべります。

山形から帰ってきました。
鶴岡、なんかいい街だったなー。
レトロな雰囲気があって。

さて、ちょいバタバタしているので、
お知らせだけ、1件。

日本最大級のスポーツ自転車フェス、
「サイクルモード」のイベントに
ちょこっとだけ出ます。
以下、サイトから引用。

11月7日(土) 16:30〜17:00
『旅したい若者集まれ! 
世界自転車旅の秘訣伝授トークバトル』
旅行作家の石田ゆうすけさんと、
日本全国&世界を放浪するクセ(!?)のある
スポーツナビゲーター&ライターの星野知大が
自転車旅の秘訣に迫ります!
さらに当日は
「石田さん&星野オススメ!
 日本“ここに『行かずに死ねるか!』”5選」
を決定。
長期&短期で自転車旅に出かけたい人、必聴です!!

以上。
詳細はこちら

トークは無料ですが、
サイクルモードの入場には
昔の映画代ぐらいの料金がかかります。
チケットの詳細はこちら


| お知らせ |
山陰、歓喜のコスパ

昨晩、山陰の取材から帰ってきました。
やっぱ日本海の魚はウマい!
地酒もウマい!

で、地方に行くと、
いつも値段の安さに小躍りするのですが、
今回はその喜びもひとしおでした。

まずはなんといってもカニ。
松葉ガニはまだ禁漁中ですが、
ベニズワイガニはすでに解禁しています。



写真のこの半身で、いくらだと思います?

なんと、550円!
ぶっひゃー!

タグつきの松葉ガニと比べると、
大きさもウマさもさすがに劣りますが、
でも冷凍のズワイガニなんかと比べると、
味は雲泥の差!
いやあ、カニってなんでこんなにうまいんでしょう?
ちなみにお酒は千代むすびの純米大吟醸。
コクがたまらねえ。

さらにこれ ↓
山陰といえばやはりノドグロ。



写真の干物2枚で、さあいくらでしょう?
高級フレンチでお馴染みのノドグロですよ。

そう、3万円!

と答えてくれた方、
出題者の意図をよくわかってらっしゃる。

本当の答えは…

なんと600円。
ドッカーン。

ま、サイズはかなり小さいですが、
味は正真正銘のノドグロ。
食べた瞬間、トロッと溶けていく甘さは健在、
というか、印象としては大きいノドグロとほぼ変わりません。
マジな話、口に入れた瞬間、ひとりで笑ってしまいました。

さらに帰りの電車では駅弁のカニメシ。
容器から気合が入っています。



中を開けると、、、



うわ、想像以上にカニが大量!
で、食べてみると、
これがウマいのなんの。
カニの身がふっくらして、
香りも高くてジューシーで。
比較はナンセンスだけど、
カニメシで有名なあの町のより、
はるかにウマかった!
(ていうか、あの町のカニメシ、
正直、かなりイマイチ…)
駅弁トータルで考えても、
これまで食べた中でダントツ1位かも。
そんなに食べていないけど。

ところで、境港でまた心霊写真が
撮れてしまいました。
かなりハッキリ写っているので、
怖いのが嫌いな人は
「戻る」をクリックしてください。
閲覧マジ注意!













明日は山形で講演です。


| |
親心ごっこ

自分の子供をカメラで撮りまくる親がいる。
ていうか、まあ普通は撮りまくるのだろうが、
よくやりますなあ、と思ってしまう。
どの写真もおんなじやないか。

ところで、いま我が家には6人が寝起きしている。
厳密にいえば、5人のオッサンオバハンと
4歳になったばかりの女の子が1人。
この女の子というのが僕の姪っ子にあたる。通称ユッキー。

僕は不思議と子供にけっこうなつかれる。
人見知りのひどい子が僕にすぐに近づき、
抱っこを求めるのを見て、
親が驚愕する、というパターンが何度もあった。
子供は僕を見て、頭のレベルが同じだと直感するのかもしれない。
と言ったら、子供に失礼か。

それはともかく、この姪っ子のユッキーには、なつかれなかった。
去年は僕を見た途端に大泣きした。
今年は泣きはしなかったけど、僕を見事に避けていた。
だからウチに泊まるのほんまに大丈夫かいな?と思った。
で、最初はやっぱり距離があったのだが、
2日目にもなると壁はとれ、
3日目の今朝はすっかり、僕はユッキーのオモチャと化した。
そうしたら、まあ、なかなか可愛く見えてきた。

で、昨日は、僕は山梨の学校に講演へ。
ユッキーご一行さまは浦安のテーマパークへ。
そこでユッキーは
「憧れのディズニープリンセスになれるコース」
というサービスを受け、
ラプンツェルならぬユキンツェルになったらしい。
ちなみにドレス&シューズ&メイク、
すべてばっちりやってもらって2万3100円。
ま、全部お買い上げなのでこれぐらいはするのだろう。
それにお姫様になってディズニーランド内で遊ぶ、
というのは女の子にとっては得難い経験になるのだろう。

案に違わず、ユキンツェルは遊びまわって、
家に着いたときはすでに爆睡していた。


長い髪もちゃんとあります。

で、翌朝、ユキンツェルが長い眠りから覚めると、
目の前にはきれいな花束が。



じつはこれ、僕が学校から「講師先生に」ともらってきもの。
でもユキンツェルは姫なので、自分に届いたものと思っている。



「このはなどうしたん?」

「ユージーンから届いたんやで。ユキンツェルに、って」

(ユージーンというのはラプンツェルの王子さまらしい)

すると、ユキンツェルはすごく喜んだ。

わ、今めっちゃいい顔した!
これは写真に撮らなくては!

とユージーンならぬ「ゆう爺」の僕はカメラを取り出し、



(もう一度笑え…)



(笑え…)



(笑って…)



(お願い…)



(違う…)



(もうちょい…)



(笑った!)

こりゃ撮ってまうわ!
可愛すぎるがな!!!

(じつはここに載せたのはほんの一部で、
もっと撮りまくっている)


ということで、ユキンツェルご一行を家に残して、
ゆう爺はいまから取材旅行に行ってきます。山陰に。

…鳥取で震度4の地震相次ぐって…大丈夫か?


| - |
亀田父の名セコンド

アメリカで行われた
亀田の試合をテレビで観た。
いやはや。
対戦相手のチャンピオン、
河野選手に試合前、
これまで以上に大きな口を叩いていたのに、
誰が見てもはっきりわかるほどの完敗。
自業自得(試合前の行為が)とはいえ、
彼にとっては辛く恥ずかしい夜になった。

しかし考えてみると、これまでも
このような一種の返り討ちに遭う可能性は
常にあったわけで、
そのうえで、毎回、
試合前にああいう挑発行為を繰り返していたのだから、
よくやっていたよなあ。
試合を盛り上げようと、
がんばっていたんだと思う。

…いや、日本での試合は
絶対負けない手筈になっていたから、
なんの心配もなかったか?

ま、それはともかく、今日の試合では
亀田父のセコンド姿を久しぶりに見た。
(彼は資格を奪われていたから、
日本ではセコンドにつけなかった)

さすがの名セコンドである。
彼のでかいダミ声はマイクがぜんぶ拾っていた。

「倒せ!おらぁ!」
「河野コラァ!」
「レフェリー、おい!」

見事なアドバイスの連続であった。
哲学的でさえある。

亀田興毅は引退を宣言した。
正直、ちょっとさびしい気はする。
なんだかんだ言っても、
これだけ衆目を集めたボクサーはいない。
僕も試合があるたびに注目していた。
次に何をするのかは知らないが、
やっぱりオヤジとは距離を開けたほうがいいと思うよ。
あの「レフェリー、おい!」には、
あのオヤジの品性がくっきりと見てとれた。
今さらだけど。

| スポーツ |
あの事件は

傾きマンション問題で、
工事を請け負った会社の親会社、
旭化成が過去3000件の物件を調査するという。
この報を読んで思ったのは何年か前の
耐震偽装問題。
あれはどうなったんだろう?
今の耐震基準に照らし合わせると
欠陥物件の数がとんでもないことになる、
と何かで読み、
パンドラの箱が開かれたのだな、
と思ったものだけど。
あの事件もしばらく世間を騒がせたあと、
嵐のあとの凪のように静まった。
アパホテルのあの女社長の
涙の会見はなんだっただろう。
白人女性が軽快な音楽にのって踊る
不思議なCMをたまに目にするが、
耐震補強工事はすべてやったのだろうか?
などと考えながら、
山梨の某学校に講演に行ってきます。

| 社会 |
流されない男が便を検る

僕は自分でいうのもなんだけど、
とても強い人間だから、
まわりに流されることが一切ない。
君子は和して同ぜず。
狷介不屈、ラオウのごとしである。

ところで最近、やたらとガンの話を耳にする。
芸能界に疎い僕でも知っている、
あの人も、あの人も。
なんだか続くなあ、と思ってしまう。

ということで、区の無料健康診断に行ってきた。
言うまでもなく、100%自分の意志でだ。
「そろそろ行こうかな」とふと思っただけだ。
著名人の罹患や世の中のムードとはまったく関係ない。
ただ、前回受けたのが何年も前だから、
今回は一応、エクストラチャージを払って
(といっても1000円とか500円とかだけど)
フルコースでお願いした。
つまり、バリウムを飲み、肺のレントゲンを撮り、
ウンコもほじってケースに入れて持っていき、
なんならケツからカメラを突っ込んでくれ、と思い、
その心の準備もしていたが、
べつに過剰に病にビビっているわけではない。

で、その診断の結果が今日出た。

異常なし。
悪いのは顔だけだった。ふう。




| 生活 |
オッサンたちの旅

元いた会社の仲間たちと旅に出かけた。
その名も同期旅行。そのまんまやね。
2年に一度の恒例行事だけど、
以前は毎年やっていたので、
これまで何回行ったんだか。
ともあれ、西は岡山・香川から、東は東京まで、
今回もあちこちから集まって信州へ行ってきました。

ということで、以下、完ペキに内輪ネタです。
オッサン集団の写真、誰が見たいんだっつうの。


BBQ会場で肉をたらふく食べたあと、
ログキャビンに移っての二次会風景。
ちなみにここは「ウッディもっく」という宿泊施設。
かなり気持ちのいい温泉もついて、
素泊まりひとり4500円ぐらいとコスパ最高。
夜も更けたところで、僕の心霊写真お披露目会も行われました。


霊が悪かったのか、翌朝は本降りの雨。
上高地に行く予定だったんだけどなー。
仕方なく木曽路の奈良井宿(ならいじゅく)へ。


雨が強くなってきたので雨宿り。
雨が似合う町ではあります。



さらに下諏訪の慈雲寺へ。
(このあたりでやっと晴れ間が)
前に取材で同町を訪れた際、
現地の人から勧められて行った寺なんだけど、
めっちゃいいんです、ココ。
うしろの松はその名も「天柱松」。
すごい枝ぶりでしょ。1本の松ですよ。


同じく慈雲寺の石庭へ。
いや、ほんとカッコいいわ、この寺。
これほどのクオリティで無料というのもすごい。


竜安寺より好きかも。人がいない分。

最後は諏訪大社。

なんかオッサンの修学旅行みたいだな。


このあと諏訪で食べログ評価1位のラーメン店へ。
入店のタイミングがよかったのか、
さほど並ばずに食べられたんだけど、
僕らのあとから来るわ来るわ、人の波。
こりゃあ期待できる! と食べてみたら、マッズー。
味と行列の不思議な関係でした。
3連休だったから、僕らと同じように
観光客が食べログを見て押し寄せていたのかも。
この情報化社会、いろいろ問題あるよなー。
って、ま、流された俺らもアホなんだけど。


見た目もダメだこりゃ。

というわけで〆で大コケしたあと、解散。
「また2年後」
と言い合ったのち、
それぞれの場所へ車が散っていくときの妙な寂しさが、
僕は嫌いじゃありません。
聞けば、社内の上を見ても下を見ても、
こんなふうに同期同士で旅している年代はいないとのこと。
ジジィになっても続けたいな。

ところで、奈良井宿で買ったカボチャが
めちゃくちゃウマかった!
ほくほく感が過去最高。
次郎カボチャという名前です。
見かけたらお試しあれ。

げ。カボチャの味を思い出していたら、
夜中に猛烈に腹が減ってきた。
ていうか、まだ今日の仕事終わっていないのに、
ブログに時間かけている場合か!アホ!

| |
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