最初のガンダムや、探偵じゃないほうのコナンは好きだが、
特別アニメが好きなわけじゃないと思う。
とくに最近のアニメの独特のテンションや
八重歯の美少女が出てくるようなアニメは
どうも受け付けない。
そんな僕でも湯浅政明という監督にはのめりこんだ。
作品の持つエネルギーに圧倒され、2日連続で劇場に足を運んだ。
それがちょうど2ヵ月前のことだ。
で、昨日、これまで自己流でやっていた包丁研ぎに疑念が生じ、
基本を確認しておこうと「包丁の研ぎ方」で動画検索をかけたら、
関連サイト(?)に『夜明け告げるルーのうた』が現れた。
包丁を研ぎながら、ついついクリックして観てしまい、
またまた広大無辺なるネットの海に漕ぎ出してしまった。
そうしたら、とあるカフェで
『夜明け告げるルーのうた』展をやっているとの情報が。
期間は、なんと今日(10/30)まで! すごい偶然!
でもこのときですでに18時半だった。
カフェの営業時間を見ると22時までだ。
心を動かされたが、寒いし出かけるのは億劫である。
どうせ遠くでやっているだろうし…
と住所を見たら、西荻窪! ここから二駅やん!
見えない力が働いているのを感じた。
そもそもなぜ今日のこの日に包丁を研ごうと思い、
殊勝に基本を確認しておこうなどと考えたのか。
そんなことをしなければまったく違った未来が待っていたのだ。
ということで、西荻窪のササユリカフェに行った。
あの作品はアニメという範疇にくくられるものではないから、
アニメファン以外も来ているだろうと思ったら、
どの角度から見ても「オタク」という雰囲気の方ばかりで、
みんな食い入るように原画を眺めたり、
何かに憑かれたように写真を撮りまくったりしていた。
その熱気に最初は引いてしまったが、
僕も気が付けば、同じような行動をとっており、
誰が見ても立派なアニメファンになっていたと思う。
絵コンテを見ていると、魂がどうやって吹き込まれているかがわかり、
役者が役に命を吹き込むのと変わらないように思えた。
湯浅監督も来ていたらしい。
直筆のイラストとサイン。
カレーを食べながらサササッと描いたそうな。