石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
カメラのレンズ等に入った砂のかきだし方

1ヵ月前に買ったばかりの

”高級”コンパクトデジタルカメラを三脚にセットし、

セルフタイマー撮影をしたら、

風で倒れてカメラが砂浜に突っ込んだ、

という話を3日前に書いた。

なかばパニック状態になりながらも、

丁寧に砂を払って、完璧と思えるくらいに綺麗にし、

祈る気持ちで電源をオフにすると、

ガリガリガリと派手な音を立ててレンズが収納され、

僕も三脚みたいにその場で倒れそうになった。

 

で、そのカメラを昨日、

銀座のキャノン修理センターに持っていったら、

レンズからセンサー全部を交換しなければならない、

と言われた。

そのためには3万円近くかかるらしい。

ただし、まだ動くから、

このまま使いたおして、動かなくなってから、

交換したほうがいいのでは、

というアドバイスもくれた。

 

じゃあそうしましょう、ってことで持ち帰ったのだが、

このまま使うにしても、

あまりにもガリガリと大きな音を立てるので、

どうにも気持ち悪い。

何か自分でできることはないか、

とあれこれ試した結果、

すばらしい方法を開発したのである。

紹介しよう。

同様の症状でお困りの方はたぶん多いと思う。

一度これを試してみてください。

 

用意するものはクリアファイル。

これをハサミで切って、フックをつくります。

左にあるのがそのフック。

フックのカーブや大きさはいろいろ試しながら

最適なものをつくりあげてください。

 

で、このフックをレンズの接合部の隙間から入れ、

砂をかきだすのです。

 

最初は観光パンフレットの角などでやっていたのですが、

紙だからすぐに破れるし、砂がどんどん奥に入ってしまいます。

砂をかきだすためには、このフックの形が非常に重要。

(考えてみれば当たり前だけど)

結構とれるんですよ、これで。

たまに”大物”が取れ、

巨大耳アカを取ったときのような快感も得られます。

小一時間ぐらいやって、電源をオフにしてみると、

ごくわずかにガリガリと鳴るものの、

何十倍もスムーズに収納されました。

正直、これをやる前は

1ヵ月ぐらいで動かなくなりそうだな、と思っていたけど、

今の状態なら1年以上は持ちそう。

お試しあれ〜。

 

って、これぐらいのアイデアなら、

すでにネットにたくさん出ているんでしょうか?

つまらない思いはしたくないから、調べない。

 

| - |
観戦クッキング

居間にまな板と包丁と食材を持ち込み、

晩飯をつくりながらプロ野球を観た。

キャベツを千切りにしながら祈り、

カボチャをつぶしながら叫び、

アジをおろしながら笑い、

最後は延長12回、代打満塁サヨナラホームラン!

野球漫画かよ!

両軍の選手、監督の顔が明暗くっきり分かれ、

そこに人間ドラマのおもしろさが見てとれ、

これが野球の魅力なんだよなあとしみじみ。

巨人ファンには申し訳ないけれど、

8回に同点ホームランを打たれた澤村と原監督の顔は

下手な映画よりもはるかに凄絶だった。

あまりにおもしろい試合だったため、

18時の試合開始とともにつくり始めた晩飯が

完成したのは試合終了時の22時過ぎ。

ほとんど手が動いていないじゃねーか!

 

ともあれ、これで巨人と入れ替わり、

我がタイガースが2位に浮上!

今日の先発は高橋遥人。頼むぞ!

俺はお前のストレートが好きだ!

 

| グルメ |
川崎殺傷事件

川崎での痛ましい事件について

誰しもが思う

「死にたいなら一人で死ね」

という考えを、

著名人たちがテレビで声高に発言する。

コメンテーターとして

それはどうなのかな、

と首を傾げてしまうけれど、

実際、僕も同じことを思ったし、

遺族の心情を想像して胸を痛めながらも、

思考はそこで止まっていた。

そんなとき、こういう記事を読んだ。

「死にたいなら一人で死ぬべき」

という非難は控えてほしい

 

なるほどなあと思った。

その視点はなかった。

自分にはない考えに触れ、視野を広げる。

常々そうありたいと思うし、

その機会が増えたことは

ネットの功罪の「功」だと思うのだけれど、

実際には、真逆の「罪」が目立つ。

己の思想に沿った考えのみ選択し、

視野を狭め、尖鋭化させてしまう。

上の記事には批判が殺到した、

別の記事で知って驚いた。

 

感情的、短絡的な発言が増えるのは

ネットの匿名性によるものだろうけど、

読解力という基礎の部分が欠如しているのは、

なんとも薄ら寒い気持ちになってしまう。

 

何が書きたかったのかわからなくなってきたが、

とにかく、殺伐とした世と向き合っていくためには、

ちゃんと考える、想像する、

このことがますます大切になっていくんじゃないかなと。

思考を安易に止めてはだめだ、

と自分に言い聞かした、という話です。

 

| 社会 |
カメラの悲哀

白神山地周辺の旅から帰ってきました。

新緑の盛りは過ぎていたけど、

それでも緑がきれいでした。

 

白神山地の「核心地域」に向かう道。

 

「核心地域」の遊歩道。

まさに緑のシャワー。

 

天気がよかったので、

能代〜鯵ヶ沢間の西海岸も堪能できました。

ハリボテみたい。

ディズニーランドにありそうな岩だな。

 

この岩と自転車と俺、という写真を撮ろうと、

三脚にカメラをセットし、

岩のところに走っていって振り向いたら、

風でカメラが倒れており、

買ったばかりのキャノンG7Xが砂まみれに。

「ギャーッ!!!」

走って救助に行き、カメラを拾い上げると、

本体から飛び出したレンズの隙間にまで

細かい砂がびっしり。

半ばパニック状態で砂を丁寧に取り払い、

祈る気持ちで電源をオフにすると、

ガリガリガリといい音が鳴って、

ぎこちない動きで、

レンズが本体に仕舞われました。

G7Xの初舞台だったのに…。

一応修理に出すけど、

短命ランキング、堂々の1位になるか?

| |
御礼

うれしい知らせがありました。

拙著『行かずに死ねるか!』が

重版になったとのこと。

これで26刷り。

単行本が出たのが16年前、

文庫本が出たのが12年前。

もうだいぶ古い本になりましたが、

今でもこうして重版されるのは、

みなさんが読んでくださるおかげです。

ほんとありがとうございます。

 

ということで、明日から元気いっぱい、

取材旅行に行ってきます。

今回は白神山地方面へ。

| 著書について |
ふたたびシェ・イシ

めでたいことがあったので、

以前住んでいたアパートの隣人である、

映画監督のまつむらしんご夫妻を迎え、

「シェ・イシ」を開催した。

我が家で不定期に開かれる

フレンチレストランのことだ。

シェフはイシーダ・ユスーケ。

 

まずはオードブル3種。

手前からズッキーニの野菜巻き、リモージュ風カボチャサラダ、

ネギとグレープフルーツマリネ、ズワイガニを添えて。

 

続いて温かい前菜。

マッシュルームのサワークリーム生ハム詰め。パセリかけるの忘れて。

 

イサキとタコのカルパッチョ・・・の残骸。

食べる前に撮るのを忘れた。

今回は前回にもまして撮影はいい加減だ。

 

このあとマッシュルームのスープが出され、

それから魚のメインへ。

天然真鯛のポワレ。フュメドポワソントマトソースを添えて。

 

リンゴのソルベが出されたあと、

お肉のメインは今回も、

ラム肉のグリル、ブルーベリーソースを添えて。

最後にコーヒーとまつむらくんが持ってきたメロンで〆。

 

手前みそになるが、笑えるくらいうまかった。

まつむらくんはワインも飲まずにひたすらかっこみ、

「お代わり!」と皿を突き出すのである。

定食屋じゃねえ!

もっとも、シェ・イシの特長は

この「お代わり」なんだけど。

東京広しといえど、

お代わりのできるフレンチがどこにあるだろう?

 

食べ終えたあとのまつむらくんの台詞がよかった。

「石田さん、どこに向かっているんですか?」

 

 

| - |
”ライブ放送”の尋常じゃない緊迫感

プロボクシングには4団体あり、

それぞれに王者がいて、

ほかにも暫定王者など

よくわからない王者もいるので

世の中、世界チャンピオンだらけだ。

この中で一番強いやつを決めよう、

ということで始まったのが「WBSS」、

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズである。

日本の”至宝”、井上尚弥がこれの準決勝に挑んだ。

 

試合会場はスコットランド。

日本時間の朝4時だか5時だかに試合開始。

WOWOWがライブ放送していたが、

僕はこれに入っていないので、

21時からの録画放送を見ることにした。

そのために朝からネットを切り、

携帯のニュースも目に入らないようにし、

さらにはボクシング好きの友人たちには

「ライブ状態で観るので、

結果をメールしないように」

と予防線を張っておいた。

生きづらい世になったものだ。

 

しかしそこまでやった甲斐があった。

とくに1ラウンドの攻防には、

稀に見る緊迫感があった。

相手のロドリゲスもさすがに無敗王者で、

思った以上に強い。

井上の被弾なんて、

これまでほとんど見たことがないのに、

昨日は何発かもらっていた。

放送時間は残り20分ほど。

序盤で決着がついたのは明らかだが、

もしかしたら井上が一発いいのをもらってKOされる、

なんて大番狂わせが起きた可能性もある。

1ラウンドを見る限りそう思え、

まさに手に汗べったり、心臓バクバク状態。

で、2ラウンド目に衝撃の結末が待っていた。

井上の左フック一発でロドリゲスがダウン。

無敗王者がその一発で戦意喪失し、

自分の陣営に向かって

もうダメだ、と弱々しく首を振っていた。

とんでもないものを見てしまった。ライブで。

 

バンタム級にはもう相手がいないんじゃないか、

と思ったら、いた。

ネリだ。

虫唾が走るので

あいつには関わってほしくないけど、

うーん、でもやっぱり本音では見てみたいな。

 

それにしても、

野球の大谷翔平の活躍を見るにつけ、

この時代に生きてよかったとつくづく思うが、

井上尚弥もそう。

感謝感謝です。

| スポーツ |
山に水をくみにいくうどん屋

ちょっと遅くなりましたが、

食の雑誌「dancyu」ウェブ版に書いている

うどんの最新記事、アップされています。

(連載記事とは別の)

よかったら、読んでみてください→こちら

| グルメ |
お祭り騒ぎ

昨日は今季初、東京ドームに参戦!

でも相手の先発は菅野。

勝てる気がしない。

 

ところが蓋を開けてみると、、、

 

買って間もないキャノンG7Xの画質。悪くない!

 

カッキーン!

大山のタイムリー!

そのあと出るわ出るわホームランの嵐。

菅野から4本、代わった田口からも1本!

一試合5本のホームランなんて、いつ以来だろう?

少なくとも僕の球場観戦歴では初めて。

ま、こっちも2本のホームランを打たれ、

結果、乱打戦となったけど、13対8で勝利。

いやあ、気持ちよかった!

大山のホームランはすごかったな。

しかし、菅野はどうしたんだろう?

最初から明らかに悪かった。

1回から「あれ?勝つかな?」と思ったもんなあ。

投球数が去年初めて3,000球を越え、

その影響が出ている可能性がある、と何かで読んだ。

と気になって、いま探してみたら、あった。

巨人・菅野智之の状態が気になる。

 

日本球界という括りで考えると、

彼のこの不調ぶりはちょっと心配。

| スポーツ |
春の豆

郷里の父は退職後、そのありあまるパワーを

農業に注力し、無農薬のおいしい野菜を作っている。

収穫した野菜をたまに送ってくれるので

とても助かっている。

春はとくに楽しい。

ということで、春の豆、フルコース。

 

 

豆ごはん、スナップエンドウの天ぷら、焼きそら豆。

(向こうにあるのはイワシの煮つけ)

もうこれだけで他には何もいらないという感じ。

春の豆の幸福感は何物にも代えがたいけれど、

とくにスナップエンドウの天ぷらはすごいです。

食べたことない人、だまされたと思ってつくってみてください。

普通に天ぷらにして塩で食べます。

世の中にこんなうまいものがあったのかー!という味です。

なんか前も書いた気がするけど。

 

| 生活 |
★新刊が発売されました
『自転車お宝ラーメン紀行』 レトロな路地や古い喫茶店など都内の“お宝”を探索しつつ、昔ながらのラーメンを目指す大冒険(?)紀行です。産業編集センター刊。1100円+税。感想お待ちしています!→yusukeishida@hotmail.com
★dancyuウェブに連載中
食の雑誌「dancyu」のウェブサイトに「世界の〇〇〜記憶に残る異国の一皿〜」というアホな記事を書いています。→https://dancyu.jp/series/ikokunohitosara/index.html
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