石田ゆうすけのエッセイ蔵

旅作家&エッセイスト、石田ゆうすけのブログです。


※親サイトの『7年半ぶっ通しチャリ世界一周』はパソコンを新しくしたためにストップしたままです。
近況報告や各種案内は、もうしばらく、当ブログにて行います。
中華とカンボジアの胡椒

食の雑誌『dancyu』最新号に

記事を書いています。

 

今月の特集は大衆中華。

 

その中のコッテコテの料理を2ページ。

右の料理なんてカツカレー+炒飯ですよ。

ある相撲部屋の親方はこればかり食べるとか。

 

で、ぜひ読んでほしいのがこちら。

 

小特集が黒胡椒なんですが、

その中で倉田氏の記事を書かせてもらっています。

カンボジアの胡椒を復活させた日本人男性です。

やったこともすごいけど、人としておもしろくて、

インタビューが妙に盛り上がりました。

ぜひぜひご一読くださいませ。

 

それと、僕の書いた記事じゃないですが、

陳健一さんの聞き書きがめっちゃおもろいです。

お父上、陳建民氏のことを語っているのですが、

いやぁ、むちゃくちゃな人です(笑)。

 

| グルメ |
マクドとあんみつ

『ファウンダー』という映画を観てきた。

副題は『ハンバーガー帝国のヒミツ』

マクドナルド兄弟が始めたハンバーガーショップを

事業家のレイ・クロックが、いかに乗っ取り、

悪びれもせず「ファウンダー=創業者」を名乗り、

世界中に広げたか、という物語。

レイがマクドナルド兄弟の店を知る経緯や、

兄弟が現在のファストフード店すべてに通じるシステムを

構築する過程が実におもしろい。

その後の展開にも唸らされた。

資本主義の光と影が絶妙に描かれている。

 

「創始者」であるマクドナルド兄弟は意外にも品質本位で、

事業拡大にのみ邁進するレイ・クロックとは

すぐにぶつかり合ったらしい。

レイが兄弟に言い放つ言葉が凄まじい。

「溺れている者がいれば、

その口にホースを突っ込んで、水を浴びせる。

お前らにそれができるか?」

史実ではないと思うが、映画の中では

実際こういうことを言いそうな男としてレイを描いている。

それでも極悪人にしていないのは見事なバランス。

レイは資本主義のメタファーだが、

良いか悪いかという問題ではない。

ただ、同社の利益の出し方がちょっと意外で、

えげつなさはどうしても感じる。

マクドナルドがこの映画を

一切サポートしていないのは当然だろう。

 

その帰り道、一駅手前の高円寺で降りて、

映画の世界とは真逆の店に入った。

 

 

先日、偶然見かけた店である。

「なんや、こんな近くにあったんか!」

と心中叫んでしまった。

というのも、以前、笛吹の想くんと高田馬場で

戦前からあるようなあんみつ屋に入ったのだが、

その店が最高だったのだ。

お婆さんは漫画のキャラクターのように

手をブルブル震わせながら

あんみつを運んできてくれたのだが、

寒天のキリリとしたエッジの立ち方、冷え方、

全体のバランス、どれもこれもが完璧で、

人生史上一番のあんみつに即座に認定された。

ところがその数か月後、その店に行ってみると、

なんと閉店していたのだ。

あまりのショックに、店の前でしばらく立ち尽くしてしまった。

それ以来、あのレベルのあんみつを求め、

果てしない旅が続いたのだが、その約7年後、

とうとう同系の店を見つけたのである。隣町に(笑)。

そのときは時間がなかったので、立ち寄れず、

日を置いて今回、初訪問となった。

 

このサンプルと値段を、クリック拡大して見てほしい。

今は本当に平成なのか?

クリームあんみつはだいたい600〜800円ぐらいするが、

この店は450円! 

さらに甘味処なのになぜか中華そばやカレーまであって、

それぞれ450円に500円。

 

で、まずは中華そばから。

爺ちゃんが作る中華そばの麺は安定の柔らかさ。

でもこれはこれでうまい。これなんだよ、ラーメンは。

凝ったことせずに普通にやれば普通においしいんだから。

 

で、本命のクリームあんみつ。


ヴィジュアルも完璧だが、

食べてみるとやっぱり大当たり。

あんこもきちんと手作りで、

小豆の粒が立っていて、うまいことうまいこと。

気取った店の800円のあんみつより、

こういう店の450円のあんみつのほうがずっとうまい。

お爺ちゃん、チェーン展開しませんか?

 

| グルメ |
函館名物塩ラーメンのうまい店

昨日は新潟の見附市で講演してきました。

しかし新潟づいているなあ。

何回講演しただろう?

担当者の方も自転車好きらしく、

昔、北海道を走って最高だったとか。

 

というわけで、北海道話をもうひとつ。

富良野メロンに続いて食べものネタ5連発。

 

苫小牧近くの超有名店「味の大王」。

カレーラーメンの元祖の店だとか。

食べてみたら、うん。

ラーメンにカレーを入れた味でした。

 

森町のイカメシ。

イカメシ発祥の町だとのこと。

イカにご飯を入れた味でした。

 

カニメシ弁当で有名な長万部の「かなや」。

弁当以外に食堂もやっていて、

温かいカニメシが食べられます。

昔、この弁当を食べて、

「うーん」と眉根にしわを寄せたんだけど、

こっちの弁当じゃないほうはなかなかでした。

 

そして北海道グルメといえば、

なんといってもこれ。

セイコーマートのクロワッサン。

これはほんとうまいので、北海道行かれたら是非。

(ホットシェフ店舗のみの扱いですが)

原材料の表示も小麦粉の次はバターですからね。

マーガリンなど他の油脂類は使っていない様子。

香りがほんと最高なんです。

朝メシはほぼ毎日これでした。

函館で3人組のヤング日本一周チャリダ―に会ったのですが、

彼らは2カ月ほど北海道をまわっていて、

食べたことがないとのこと。

「北海道出る前に必ずクロワッサン食うべし!」

これがオッサンチャリダ―から若者たちへの

含蓄あるメッセージでした。

 

それともうひとつ、彼らに伝えたメッセージ。

「ここのラーメンを食べるべし!」

函館名物の塩ラーメンですが、「マメさん」というお店。

横浜ラーメン博物館の館長の本で知った店です。

いや、ここのはうまいですよ。

思わず「感動しました!」と店主に伝えたほど。

翌日、食べログとかいうサイトで

一番人気だった店にも行って、

30分ぐらい並んで食べたけど、

「マメさん」の圧勝。

ま、好みですけどね。

函館行かれた方はぜひ。

 

| グルメ |
富良野メロンの衝撃

先月、プライベートで富良野に行ったとき、

メロンを実家に送ったら、

母から「めっちゃうまいわびっくりしたわ」と

えらく興奮した様子で電話がかかってきた。

そのような母は僕の記憶にはほぼなかったので、

よっぽどうまかったのだろう。

じゃあ次は俺自身が食べてみよう、

と思いつつ今回、道南を走っていると、

とある町の大型海鮮店で富良野メロンを見つけた。

しかし値段を見て驚愕。

1個3,500円。

先月、実家に送ったのは農家の直売所で買ったもので

1個1,500円だったのだ。

こんなに違うのか、と感じ入っていると、

別の場所にカットメロンがあった。

こちらは2切れ入って500円。

しかも熟しまくっていて、見るからにうまそうである。

こんな感じ。

 

で、食べてみたら、

 

「・・・・・・・!!!」

 

衝撃だった。

メロンの概念が変わった。

母のあの興奮っぷりがやっと理解できた。

 

「メロンってこんなにうまかったんや…」

 

宮崎完熟マンゴーを食べたとき並みの驚きだった。

何が違うって余韻が違う。

食べ終わったあとも、

顔のまわりに香りが漂っている感じがして、

うっとりと酔った心地になってしまう。

 

それからというものメロンを食べまくった。

ひどいときなどはカットメロンを食べながら、

しぼりたてメロンジュースを飲んだ。

どのメロンもうまかったが、

最初のカットメロンほどの感動はなかった。

富良野メロンがよかったのか、

最初のメロンがたまたまいい球だったのか…?

函館の朝市のおじさんは、

夕張メロンの糖度は13なのに対し、

富良野メロンは16だと言っていた。

 

そんなわけで、富良野に行かれる方は、

ぜひメロンをご賞味あれ。

そして、僕にメロンを送りたいという方、

ドシドシご連絡ください。

住所教えますので。

 

 

 

| グルメ |
感動の北海道メシ

まだまだ続く北海道ばなし。

今回はうまいメシ屋情報を。

羽幌の「浜の母ちゃん食堂」という食堂。

天売島に向かうフェリーターミナル内にあります。

 

なんと、フグだしラーメン。

これがうまいのなんのって。

ラーメンのバリエーションが豊富な東京でも

フグスープのラーメンってのはないのでは?

(え? ある?)

しかも650円という安さ。フグで。

 

海鮮カレー700円。

あまりにうまかったので、

女将の「母ちゃん」に作り方を聞いたら、

一般家庭ではまず無理というぐらいの量のタコで

スープをとっているんだとか。

 

ところで、この時期、北海道と言えばウニですが、

なんだかとてつもなく高騰しているようで、

礼文島の食堂ではこんな価格…。

 

 

格安航空で東京から札幌に行けるじゃねえか! 丼一杯で!

 

というわけで、明日は朝4時半起きで

始発の新幹線に乗って広島へ。

島根との県境にほど近い山奥の

北広島町に取材に行ってきます。

水害、大丈夫かな…。

 

 

 

 

| グルメ |
日本一大きな酒場

ちょっと遅くなったけど、

6月6日発売のダンチュウに書いています。

今月のテーマは酒場。

その特集「いい酒場って、なんだ?」のなかで

阪神甲子園球場という酒場について書いています。

席数4万7508の日本一大きな酒場です。

そこでは酒を美味しくする余興として

野球というスポーツが行われています。

ま、お察しのとおりアホな記事ですが、

別に僕が持ち込んだ企画ではありません。

誰の企画かは読んでもらうとわかります(笑)。

 

ところで、じつは僕はまだ読んでいません。

(松本伊代みたいな台詞だな)

編集部から我が宅に送られたのですが、

宅配業者の某ブラックキャットがなんと二度も紛失!

送料を値上げするなら、ちゃんとやれー。

 

 

 

| グルメ |
ハモと玉ねぎ

今の時期、「なる川」のハモ鍋がめちゃくちゃうまいから

だまされたと思って食べてみろ!

と和歌山県人会の姐さんたちから熱っぽく勧められ、

気にはなっていたのだが、家でばかりメシを食べていたら、

「おら、ちょっと出てこんかい、ハモ食うぞ」

と姐さんたちから呼び出しがかかった。

 

ということで、市ヶ谷の「なる川」へ。

和歌山の女将がやっている店で、

和歌山直送の厳選素材を使った

うまうまな料理を出している。

 

ハモといえば梅肉和えのイメージが強いが、

紀北ではこういう食べ方をするそうだ。

(僕の郷里の紀南とは文化も言葉も違う)

 

鍋に入れるのは基本的にハモと玉ねぎだけ、

と実にシンプルである。

(色どりとして水菜も入るが)

ただしハモは身のほか、肝、卵巣、そしてなんと浮袋、

と様々な部位が入る。

 

見た目はそんなにすごいご馳走には見えないが(失礼!)、

食べてみると、身がふわふわで、

淡泊な味とダシの旨みが合わさって、

いや、こりゃうまい。

 

季節のものなので、今の時期の20日間程度しか提供されないが、

姐さんのひとりは去年、3回も食べたそうな。

 

今年は6月23日まで。平日のみ。

生牡蠣2個、小鉢2品、〆のそうめん、

そしてデザートがついて6000円。どうです?

予約表を見たらだいぶ埋まっていたけど。

 

 

| グルメ |
大阪でアジア旅行

甲子園取材で大阪に一泊した翌日、

友人の店「チョウク」へ。

アジア料理の店だ。

店主のノボルくんとはトルコで出会った。

料理人の彼はそのとき、

料理武者修行の途上で、

インドのカレーをはじめ、

アジア旅行で出会うおいしいものを

提供する店を出したい、

と熱く語っていたのだ。

宿のキッチンで彼が作ったカレーを食べたときは

こんなにうまいカレーがあるのか!?

と心底驚いたものである。

 

そんなノボルくんが大阪の福島に

「チョウク」を出したのは9年前。

福島駅から徒歩5分とはいえ、

全然目立たない場所で好立地とは言えず。

大丈夫かな、というこちらの勝手な不安は

しかし、まったくの杞憂だった。

「うまい!」の噂は噂を呼び、

今ではすっかり人気店に。

食べログを見ても評価高いんだよなあ→こちら

立地は経営の条件として重要だが、

本当にいいものは悪条件をも凌駕するのだろう。

 

で、この日は看板メニューのミールスを注文。

 

 

南インドのカレー定食である。

4種のカレーとヨーグルトを

ぜんぶご飯にかけて食べる。

味がまだらに混ざって、

ご飯をすくう場所によって味が変わる楽しさ。

これ、最高なんで、未体験の方はぜひ一度。

上のミールスで、チャイがついて税込み1000円。

ボンカレーや松屋のカレーしか食べない人には

高いと感じるかもしれないが、

いい素材を使えば、この値段帯になる。

(カレー屋は儲からないと

ある筋から聞いたことがある)

 

店は外観も内装もアジアの大衆食堂風。

リラックスした雰囲気で居心地抜群。

 

まさにこのコンセプトどおり。

研究熱心なノボルくんは

現在も年に一度はアジアに行って

現地の味に触れ、

お店の料理に生かしています。

 

 

| グルメ |
お墓参りと茨城納豆

旅仲間セイジさんの命日ということで、

彼の大学時代の友人たちと

お墓参りに行った。

高さ120mと、かつては世界一を誇った

牛久大仏が立っている霊園に

セイジさんは眠っている。

墓前にて彼が生前愛したワイルドターキーで乾杯。

昔話をしていたら、

彼もやってきて、

いっしょに飲んでいる気分になった。

いい日だった。

 

ところで牛久は茨城県にある。

横綱稀勢の里の出身地でもある。

で、今年初めに茨城の水戸を訪れた際、

居酒屋に入るとメニューに納豆があった。

さすが納豆の本場。

これは食べなあかんやろと

頼んで食べてみたら、

それがヤニコーうまいので驚いた。

(ヤニコー=「非常に」の南紀弁)

「どこの会社の納豆ですか?」

と居酒屋の店員に聞いたら「水戸納豆」という答え。

そういう会社があるらしい。

 

帰宅後、東京ならどこで買えるかと

ネットで調べてみたが判然としない。

ええい、もどかしい!

と水戸納豆社に電話して聞いてみると、

東京では売っていないとの回答。マジか〜。

 

ということで今回の茨城行の土産に

こんなものを買ってきた。

 

 

今回訪ねた牛久やつくばが

水戸から離れているせいか、

目当ての「水戸納豆」はなかったが、

上の4品すべて茨城産の納豆である。

そのうちの2つは原料の大豆も茨城産である。

スーパーの売り場を見ながら

地元産納豆がこんなにあるのかと感心した。

やっぱり納豆文化が発達しているのだ。

で、今日早速食べてみたが、

うん、やっぱりうまい。

 

ちなみに僕の出身地、和歌山は

納豆の消費量がワーストらしい。

実際、僕も18歳までは

「あれは食べものではない」

と思っていた。

ではなぜ19歳から食べられるようになったかというと、

19歳から1年かけて自転車日本一周をしたからだ。

とくに北関東や東北で、地元の人から声をかけられ、

家に泊めてもらった。

そこでは毎朝、朝食に納豆が出されたのだ。

残すわけにもいかず、

心のなかで顔をゆがめながら食べていたら、

上記のように、茨城訪問の際、

喜々と納豆10個も買うような人になってしまった。

旅は人を育てる、という俗説は、

納豆に関するかぎり本当である。

 

| グルメ |
ジャムにびびった

最近、パソコン画面の見すぎのせいか、

どうも目が疲れている。

視力も弱くなっている気がする。

そこでブルーベリーでも摂取しようと

スーパー(西友)のジャム売り場に行った。

ブルーベリージャムなどという加工品が

どれだけ目に効くのかわからないけれど。

 

ジャム売り場を見るなんて

何十年ぶりだろう、

と思ったけど、

いや驚いたねぇこりゃ。

ものすご進化してるではないか。

 

で、これを買った。

 

 

これのどこが進化しているか、

わかりますか?

って最近のジャム事情を知っている人には

当たり前かもしれないけれど、

ラベルに書いています。

そう、「砂糖不使用」。

 

ほんまかよ、と思いながら、

朝、パンに塗って食べてみると、

え? なにこれ?

めちゃうまいやん…

手作りジャムと変わらんやん!

 

甘さは自然だし、香りがすごくいい。

しかも果実が丸ごとゴロゴロ入って、

果実感たっぷり。

大手ジャムメーカー「アヲハタ」なのに、

田舎の農家が材料を惜しまずに

作ったジャムのような味がするのである。

それで値段はたしか380円ぐらい。

いや、これはすごい。びびった。

ブルーベリージャムを初めてうまいと思った。

 

でもどうなんだろう。

ベタベタな甘さに慣らされた現代の人に

この奥ゆかしい味はうけるのだろうか。

昔、「化学調味料不使用」のインスタントスープとか

冷凍食品がたくさん出たけど短命だったからなあ。

(って、今でもたくさんあったらすみません)

 

というわけで俄然応援します!

売り場から消えたら困るので。

みなさんもこのジャム、ぜひ試してみてください!

ほんとびっくりするから!めっちゃうまいからっ!

(って、じつはすでに人気商品だったりして…。

だとしたらこの熱い推奨文が恥ずかしくなるけど、まあいいや)

 

ほら見て、この果実感。

ブルーベリーが丸ごとゴロゴロ。

 

 

 

| グルメ |
『地図を破って行ってやれ!』文庫改訂版出ました。
2016年8月発売。幻冬舎刊。650円(+税)。アホな日本紀行です。単行本をすべて書き直しました。感想いただけると嬉しいです→ yusukejitensha@yahoo.co.jp
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